Geminiで作成した構造化データをスプレッドシートに出力する

Geminiで作成した構造化データをスプレッドシートに出力する

2025.09.26

データ事業本部の荒木です。

Gemini使っていて、作成したデータを CSV形式 のデータに整形し、CSVファイルまで作成したいなと思っていたのですが、 なかなかその「ファイル化」するのがうまくいきませんでした。

Geminiに DataURL としてURLを作成してもらいCSVファイルをブラウザからダウンロードすることはできますが、データ量が増えるとURLからダウンロードできなくなってしまう課題もあったので、「スプレッドシートに出力できれば、ある程度データ量が多くても安心して扱え、CSVファイルとしてダウンロードもできるのでは?」と思い試してみました。

実際にやってみた

今回求めているGeminiからの回答としては以下のように、データを表形式で表示しスプレッドシートへのエクスポートのリンクが一緒に提供される状態です。

スクリーンショット 2025-09-25 115549

まず最初は、適当なCSV形式のサンプルデータを用意して単純に以下のように依頼しました。

			
			日付,名前,性別,住所,電話番号
2025-09-25,山田 太郎,男,東京都千代田区,090-1234-5678
2025-09-25,佐藤 花子,女,大阪府大阪市,080-9876-5432
2025-09-25,田中 健一,男,愛知県名古屋市,070-1122-3344
2025-09-25,鈴木 美咲,女,北海道札幌市,090-2233-4455
2025-09-25,高橋 隆,男,福岡県福岡市,080-3344-5566
2025-09-25,伊藤 恵子,女,神奈川県横浜市,070-4455-6677
2025-09-25,渡辺 雄介,男,京都府京都市,090-5566-7788
2025-09-25,山本 陽子,女,宮城県仙台市,080-6677-8899
2025-09-25,中村 悟,男,広島県広島市,070-7788-9900
2025-09-25,小林 綾,女,千葉県千葉市,090-8899-0011

上記のデータをスプレッドシートに出力してください。

		

結果にはばらつきがあり、求めていた回答が来ることもありますが、手動でのスプレッドシート作成手順が提供されたり、「スプレッドシートを作成する機能はありません」などと回答されることもありました。

スクリーンショット 2025-09-25 115042

そこで安定して求めている回答が得られるように色々試したところ、構造化データを表形式でプレビューするように指示を出すと、スプレッドシートにエクスポートするリンクもほぼ必ず一緒に提供されるようになりました。

			
			日付,名前,性別,住所,電話番号
2025-09-25,山田 太郎,男,東京都千代田区,090-1234-5678
2025-09-25,佐藤 花子,女,大阪府大阪市,080-9876-5432
2025-09-25,田中 健一,男,愛知県名古屋市,070-1122-3344
2025-09-25,鈴木 美咲,女,北海道札幌市,090-2233-4455
2025-09-25,高橋 隆,男,福岡県福岡市,080-3344-5566
2025-09-25,伊藤 恵子,女,神奈川県横浜市,070-4455-6677
2025-09-25,渡辺 雄介,男,京都府京都市,090-5566-7788
2025-09-25,山本 陽子,女,宮城県仙台市,080-6677-8899
2025-09-25,中村 悟,男,広島県広島市,070-7788-9900
2025-09-25,小林 綾,女,千葉県千葉市,090-8899-0011

上記の構造化データを表形式でプレビューしてください。

		

スクリーンショット 2025-09-25 123342

プレビューの一番下に表示される「Googleスプレッドシートにエクスポート」をクリックすると、マイドライブにスプレッドシートが作成されます。

出力結果

作成されたスプレッドシートを確認するとちゃんとデータが入力できていることが確認できます。

スクリーンショット 2025-09-25 121508

最終的に欲しいのはCSVファイルなので、スプレッドシート上から CSVファイルとしてダウンロード すれば、そのまま利用できます。

スクリーンショット 2025-09-25 121657

ただ気なる点がいくつかありました。

  • スプレッドシート名やシート名が、構造化データの内容 が入力され、これをユーザー指定で作成ができないため、そのままシートを再利用したい場合は、名前を手動で変更する必要 がある
  • マイドライブにスプレッドシートが作成されます。何回も実行していると気づいたらマイドライブがスプレッドシートだらけになるので、不要なシートは定期的に削除する必要がある
  • どのくらいのデータまでプレビューできるかも試してみましたが、100行くらいのデータを渡すと90行くらいまではプレビューできましたが、それ以上の行は省略されてしまい全てのデータをプレビューができませんでした。
    なので大量のデータをスプレッドシートに出力することは難しそうです。

まとめ

今回試してみた結果、Geminiで作成した構造化データを 安定的にスプレッドシートに出力することができました。
どの程度のデータ量まで出力できるかなどは試せていないですが、DataURL方式よりも扱えるデータ量は多く、CSVファイル作成までの時間も短くできそうな印象でした。

構造化データをCSV化したいときには、まずスプレッドシート経由を試してみるのも一つの手段かと思います。

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