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【忘れず登録しておこう!】GitHub Copilot X および GitHub Next の Waitlist 公開中プロジェクトまとめ

2023.04.10

こんにちは、CX事業本部 Delivery部の若槻です。

今回は、GitHub Copilot X および GitHub Next の Waitlist 公開中のプロジェクトを一覧にまとめてみました。

Waitlist 公開中プロジェクトの一覧

GitHub における Waitlist 公開中のプロジェクトは、すべて The latest GitHub previews に一覧としてまとまっており、こちらから確認することができます。

The latest GitHub previews

現在 Waitlist 公開中の GitHub Copilot X および GitHub Next のプロジェクトは以下の5つです。それぞれ個別に登録する必要があるので、未登録のプロジェクトがあれば登録しておきましょう。

プロジェクト 投稿日 提供ステータス 説明
GitHub Blocks 2022/11/9 WAITLIST カスタマイズ可能でインタラクティブなドキュメントブロック
Copilot Voice 2023/3/22 WAITLIST GitHub Copilotを音声で操作
Copilot for CLI 2023/3/22 WAITLIST ターミナルでGitHub Copilotを利用
Copilot for Pull Requests 2023/3/22 WAITLIST GitHub Copilotをプルリクエストに組み込む
Copilot for Docs 2023/3/22 WAITLIST ドキュメントの最適な回答のサポート
Copilot Chat 2023/3/22 WAITLIST VS Codeに統合されたGPT-4ベースのチャットによるコーディング支援

ちなみに、Copilot for Pull Requests に関しては Repository 毎に Waitlist に登録する必要があります。下記エントリで手順を確認したのでよろしければ参考にしてみて下さい。

GitHub Copilot X とは

そもそも GitHub Copilot X とは何なのかという解説がまだでしたので、解説していきます。

GitHub Copilot X はつい先日の3/22に発表された、GitHub の新しいビジョンとなります。

この時の発表で明らかにされたプロジェクトが前述した以下の5つになります。現在の提供ステータスはすべて Waitlist となります。

プロジェクト 投稿日 提供ステータス 説明
Copilot Voice 2023/3/22 WAITLIST GitHub Copilotを音声で操作
Copilot for CLI 2023/3/22 WAITLIST ターミナルでGitHub Copilotを利用
Copilot for Pull Requests 2023/3/22 WAITLIST GitHub Copilotをプルリクエストに組み込む
Copilot for Docs 2023/3/22 WAITLIST ドキュメントの最適な回答のサポート
Copilot Chat 2023/3/22 WAITLIST VS Codeに統合されたGPT-4ベースのチャットによるコーディング支援

GitHub Copilot X 自体の公式サイトはこちらです。

公式サイトからリンクされている下記のデモ動画で、VS Codeに統合されたチャットを利用して軽快にコーディングを行う様子に、心を踊らせた開発者は多いのではないでしょうか。

以下、公式サイトの記述を抜粋します。

With chat and terminal interfaces, support for pull requests, and early adoption of OpenAI’s GPT-4, GitHub Copilot X is our vision for the future of AI-powered software development. Integrated into every part of your workflow.

(日本語訳)
チャットとターミナル インターフェイス、プル リクエストのサポート、OpenAI の GPT-4 の早期採用を備えた GitHub Copilot X は、AI を活用したソフトウェア開発の未来に対する私たちのビジョンです。ワークフローのあらゆる部分に統合されます。

既に提供されている GitHub CopilotGPT-3.5 を利用しているますが、 GitHub Copilot X では現在ベータ提供の GPT-4 が早期採用されるとのことです。これにより、より高度なコーディング支援が期待できそうですね。

The “X” represents a placeholder for where we intend GitHub Copilot to become available, and what we expect it to be capable of doing (e.g. “Copilot < for pull requests >“, “Copilot < for security >“). It is extending the product from one experience, code completion, to X experiences across the developer’s workflow. GitHub Copilot will always need to be so much more tomorrow than what it currently is today.
Additionally, The “X”, indicates the magnitude of impact we intend to have on developer achievement. Therefore, it’s a statement of intent, and a commitment to developers, as we collectively enter the age of AI. We want the industry to be confident in GitHub Copilot, and for engineering teams to view it as the neXus of their future growth.

(日本語訳) 「X」は、GitHub Copilot が利用可能になる予定の場所と、それができることを期待するプレースホルダーを表します (例: 「Copilot < for pull requests >」、「Copilot < for security >」)。これは、コード補完という 1 つのエクスペリエンスから、開発者のワークフロー全体にわたる X エクスペリエンスへと製品を拡張します。 GitHub Copilot は常に、現在よりも明日のほうがはるかに優れている必要があります。
さらに、「X」は、開発者の成果に与える予定の影響の大きさを示しています。したがって、これは意図の表明であり、開発者へのコミットメントであり、私たちは集合的に AI の時代に突入しています。私たちは、業界が GitHub Copilot に自信を持ち、エンジニアリング チームがそれを将来の成長の結節点と見なすことを望んでいます。

GitHub Copilot X is currently a representation of GitHub’s vision for the future rather than an available product offering of GitHub Copilot. As we continue to design, test, and build features that fall into the GitHub Copilot X vision, we are also taking the time to determine the best way to provide them to our customers.

(日本語訳)
GitHub Copilot X は現在、GitHub Copilot の利用可能な製品提供ではなく、将来に対する GitHub のビジョンを表しています。 GitHub Copilot X のビジョンに該当する機能の設計、テスト、および構築を続けながら、それらを顧客に提供するための最良の方法を決定するためにも時間をかけています。

GitHub Copilot に「X」というプレースホルダーを持たせることにより、将来に渡り開発者の Copilot の機能拡張を行うことを示しています。現在の Copilot は、コードエディターにおけるコード補完の機能のみを提供していますが、将来的には開発者のワークフロー全体に対する支援が提供されることが期待されます。

この辺りの記述からは、GitHub は Copilot によるAI支援機能により、GitHub というプロダクトにおける開発エクスペリエンスの革新に「強力かつ継続的にコミットしていく」という、今までの機能アップデートとは明らかに一線を画する力強い意思が伝わってきます。

GitHub Next と GitHub Copilot X

一方で GitHub Next は、GitHub Copilot X に近い概念ですが、こちらは Copilot を含むさらに広い意味での GitHub による次世代の開発エクスペリエンスを実現するためのプロジェクト群の総称となります。

GitHub Next については以前に下記エントリでも紹介をさせた頂きました。

双方のプロジェクト一覧を見比べる限り、GitHub Copilot X は GitHub Next の部分集合とみなして良さそうです。

それぞれの一覧をまとめると下記のようになります。

プロジェクト 投稿日 提供ステータス 説明
Flat Data 2021/5/18 PRODUCT データセットをgitやGitHubで簡単に管理および操作
GitHub Copilot 2021/6/29 PRODUCT AI駆動のコード補完ツール
Visualizing a Codebase 2021/8/4 USABLE PROTOTYPE コードベース可視化
React Webview UI Toolkit for VS Code 2022/2/11 PRODUCT VS Code設計言語に準拠したWeb UIを構築できるReactコンポーネント
GitHub Copilot Labs 2022/3/30 USABLE PROTOTYPE GitHub Copilotの実験的な機能を提供
TestPilot 2022/10/11 USABLE PROTOTYPE ユニットテストの自動生成
Incremental CodeQL 2022/10/11 WIP CodeQLを利用した迅速な脆弱性検出
GitHub Copilot for Your Codebase 2022/10/13 WIP プライベートなCopilot
GitHub Copilot Radar 2022/10/13 WIP Copilotによるコードナビゲーション
Collaborative Workspaces 2022/10/14 NAPKIN SKETCH 統合的なコラボレーション環境
GitHub Blocks 2022/11/9 WAITLIST カスタマイズ可能でインタラクティブなドキュメントブロック
Code Brushes 2023/1/11 USABLE PROTOTYPE コードのブラッシュアップ
Copilot Voice 2023/3/22 WAITLIST GitHub Copilotを音声で操作
Copilot for CLI 2023/3/22 WAITLIST ターミナルでGitHub Copilotを利用
Copilot for Pull Requests 2023/3/22 WAITLIST GitHub Copilotをプルリクエストに組み込む
Copilot for Docs 2023/3/22 WAITLIST ドキュメントの最適な回答のサポート
Copilot Chat 2023/3/22 WAITLIST VS Codeに統合されたGPT-4ベースのチャットによるコーディング支援

上記は前回エントリで載せた内容ほぼそのままですが、差分として Copilot Chat を追加しています。Copilot Chat に関してはまだプロジェクトのページすら公開されておらず、GitHub Next のプロジェクト一覧にも未追加ではあるのですが、おそらく GitHub Next のプロジェクトの1つであると思われます。

おわりに

GitHub Copilot X および GitHub Next の Waitlist 公開中のプロジェクトを一覧にまとめてみました。

両者の概念が近いので整理できて良かったです。いち早く試してみたいすごそうな機能ばかりなので、繰り返しになりますが、まだの人はすべての機能を忘れずに Waitlist 登録をしておきましょう。

以上