Grafanaコンソールが待望の日本語に対応しました! #grafanaJP

Grafanaコンソールが待望の日本語に対応しました! #grafanaJP

Grafana Cloudのコンソールが日本語化対応したので、その内容をお届けします。
Clock Icon2025.04.20

「え?Grafanaコンソールの言語設定に日本語あるやん?」

「どこかにリリース情報あった?」

自分も同僚から聞いて初めて気づいたのですが、Grafanaのコンソールが日本語に対応しました。以前より製造ビジネステクノロジー部では、PLCデータの可視化サービスPLC Data To Cloudを提供しているのですが、その可視化のダッシュボードでは、Grafanaを採用しています。

そのGrafanaのコンソール画面が、ようやく日本語化されたので、その内容をお届けします。公式のリリース情報が見当たらずまだPreview状態のようにも見えるので、そのあたりは注意してください。

日本語化の設定方法

自分は、普段メインはGrafana Cloudを利用しています。その場合、右上の自分のアイコンから[Profile]をクリック

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Preferencesの[Language]部分をクリック。

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一覧に日本語があります!!ので、[Save]ボタンクリックで、コンソールに反映されます。

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こんな感じで!!

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日本語ローカライズの様子

実際どれぐらい日本語化されているかといろいろ見ていたのですが、基本的にはサイドバーのメニューと、各画面の基本メニュー部分にローカライズは限定されているようです。

こうやって眺めてみると、しばらく前にリリースされた主要機能である「Explorer」が「探検」と訳されているのは、なんだか微妙な気もしますね。贅沢ですが。

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ダッシュボードをクリックしてみたところ。タイトル部分や検索条件などは、日本語化されています。

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パネルの縦三点リーダーをクリックすると、その中も日本語化されています。

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実際にダッシュボードの編集画面に入ったところ。ダッシュボードの編集画面は、個人的にGrafanaの一番主要な画面と思っているのですが、ここまで来るとローカライズされていません。Visualization部分などは、日本語になっていても良さそうな項目ですがほとんど英語のままですね。

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ここは気になって他の言語(ドイツ語とか)で試してみたのですが、ダッシュボードの編集画面の各項目などはローカライズの対象外のようです。このあたりは、ダッシュボードの各種マニュアルとの整合性を気にして、あえてローカライズしていなさそうですね。

OSS版はどうなっているのか?

2025年4月20日現在、最新のOSSのコンテナイメージを使って起動してみましたが、特に日本語表記はなかったです。日本語以外にもGrafana Cloudでは表示されていたその他数種類の言語も有りません。このあたりは、Grafana Cloudから先行してリリースされているようです。

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参考:OSS版の起動

docker run -d --name=grafana -p 3000:3000 grafana/grafana-oss

ブラウザで、http://localhost:3000/にアクセス。admin、adminでログインし、パスワードを変更で、OSS版が起動します。

日本語化されて何がうれしいのか?

嬉しい人がいるからです。というのも、GrafanaのユーザーがITエンジニアのみであれば、ローカライズのニーズはそこまで高くないのかもしれませんが、GrafanaユーザーはITエンジニアだけに限らず、広義のオブザーバビリティの観点でエンドユーザー(非IT)の方が利用するユースケースも多くあります。

その場合、最初の導入時に日本語ローカライズされていないのは、心理的障壁になり得ます。弊社でPLC Data to Cloudを導入している顧客も、主要なメインユーザーは非IT部門の方がほとんどです。その場合、UIが日本語対応していない場合に、それが導入に向けたデメリットになっているケースを見てきました。

今回、日本語ローカライズされたということで、よりGrafanaコンソールへの心理的導入障壁が減り、さらなるユーザー拡大につながると良いんじゃないでしょうか。

リリース情報がびっくりするほど見当たらないけど、Previewがついているから今後の拡充もある?

これは自分の探し方が良くないのかもしれませんが、リリースノートをみてもXを探しても、日本語ローカリゼーションに関するアップデート情報が見つかりませんでした。なんでやろ?誰かどこかでそれっぽいの見かけたら教えて下さい。

それでは今日はこのへんで。濱田孝治(ハマコー)でした。

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