HANNOVER MESSE 2026 Day1レポート:会場を丸一日歩いて分かった"世界の産業の今"と現地攻略Tips #HM26

HANNOVER MESSE 2026 Day1レポート:会場を丸一日歩いて分かった"世界の産業の今"と現地攻略Tips #HM26

HANNOVER MESSE 2026 に参加し、Day1(4月20日)は会場を一日かけて一周してきました。一周するだけで3時間歩き続ける規模感、入場時間や昼食の取り方、回り方のコツなど、事前調査ではわからなかった現地ならではの攻略Tipsと、各国パビリオンや量子コンピューティングなどの全体感をまとめます。
2026.04.22

概要

こんにちは、クラスメソッド製造ビジネステクノロジー部の田中聖也です。

いよいよ HANNOVER MESSE 2026 が開幕しました。4月20日(月)のDay1として、会場を一日かけて歩き回った体験をレポートします。展示内容の深掘りは別記事に譲り、この記事では 全体の規模感・雰囲気の把握現地を歩いて初めて分かった攻略Tips をまとめます。来年以降の参加を検討されている方の参考になれば幸いです。

まず数字で理解する:この会場はどれほど広いのか

事前調査の段階で「広い」とは分かっていました。でも実際に歩いてみると、その感覚は想定をはるかに超えていました。

一周するだけで3時間歩き続けることになります。

一般的なソフトウェア系テックイベントと根本的に違うのが「モノ(ハードウェア)」の存在感です。巨大なモーター、ベアリング、ロボットアーム、コンベア、安全センサーといった実機が至る所で実際に動いています。画面の中だけで完結するソフトウェアの展示会とは、会場の空気感がまるで違います。

朝から夕方まで全力疾走するのではなく、「まず全体を把握する」という目的に絞って一周するのが正解 だと強く感じました。

現地で分かった時間の使い方:攻略Tips

入場は10時ごろがベター

開場直後はプレス限定ブースも多く、一般来場者がすべてのエリアに入れるわけではありません。10時ごろの入場がちょうどよいタイミングです。また、一日フルで参戦すると体力的に消耗するため、朝はゆっくり準備して入場するくらいのペース が長丁場には向いています。

入場
これは入場のまち行列です

昼食は11時か13時過ぎを狙う

正午前後は会場内のレストランがどこも混雑します。11時台か13時以降に動くと待ち時間を大幅に短縮できます。会場内には軽食スタンドも点在しているので、空腹になったらこまめに小腹を満たすスタイル が体力維持にも効果的です。

まず一周して「深掘りゾーン」を把握する

広大な会場を最初から効率よく回ろうとすると、かえって迷子になります。初日は一周して自分の興味があるゾーンを把握することに専念するのが最良の戦略 です。「あのエリアに戻りたい」という感覚を持った状態で翌日以降に臨むと、時間の使い方が格段によくなります。

各国パビリオンの多様さと、日本の存在感

ハノーバーメッセは世界規模のイベントであることが、パビリオンの多様さにも表れています。中国・台湾(独立パビリオン)・シンガポール・インドネシアなど、アジア各国の企業が多数出展していました。ロボットアームや犬型ロボットといった展示が各所で目を引きます。

Italia
メキシコ

シンガポール
サウジアラビア

日本も数社でたり、「Japan Industrial Park」という形で協同出展していたりしました。
が、日本メーカーがもっと出展していてもおかしくないような感じはしました。
japan

世界の製造業がどのような技術に投資し、どのような課題に取り組んでいるかを肌で感じられる場に、日本からの発信が少ない。産業競争力という観点でも、改めて考えさせられました。

ニッチトップ企業と量子コンピュータ:知らない技術との出会い

ハノーバーメッセの面白さは、大企業の展示だけではありません。

アナログメーターのみを扱う企業や、碍子(がいし)などの超ニッチな部品に特化したブースが会場のあちこちにあります。「こんな分野に特化した会社があるのか」という発見の連続で、知らない企業・知らない技術に出会えること自体が最大の価値 の一つだと感じました。

また、11番ホールを中心としたアカデミックエリアでは、量子コンピューティングへの期待の高まりが印象的でした。製造業の永遠の課題である「シフト調整」や「組み合わせ最適化」に対するソリューションとして、研究機関と産業界の連携が活発に進んでいます。大学・研究部門と連携したデータ活用ビジネスや、優秀な学生採用といった新たなエコシステム構築の動きも感じました。

日本からわざわざ来る意味はあるのか

結論から言えば、時間とお金をかけてでも来る価値は間違いなくあります。

日本の展示会とはスケールも熱量も別次元です。製造業とITが融合していく最前線を、実機を目の前にしながら体感できる機会は、国内ではなかなか得られません。

加えて、会場の随所に欧州の地政学的変化が反映されていたことも印象的でした。26番ホールには今年から新設された「Defense Production Area」があり、ドローン・レーザー技術・軍用ヘリコプターなど防衛・安全保障関連の展示(デュアルユース技術)が目立っていました。日本にいるだけでは感じにくい「世界がどこへ向かっているか」という空気感を、肌で感じられる場です。

まとめ

Tips ポイント
入場時間 10時ごろがベター(プレス限定ゾーン対策)
昼食 11時台か13時以降で混雑を回避
回り方 まず一周して全体感を把握、深掘りは翌日以降
体力管理 朝はゆっくり、軽食をこまめに活用

次回以降の記事では、各ブースで見えてきた具体的な技術トレンド(CONTACT Software、Siemens、Beckhoff、TeamViewer&Nokia)を詳しく紹介していきます。

振り返りイベントのお知らせ

帰国後、ハノーバーメッセ2026の視察内容を共有する振り返りイベントを開催します。ぜひご参加ください。

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