Macで再生中の音声をマイク入力に渡す方法

2020.01.04

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは、CX事業本部の夏目です。

ZoomやMeetsなどの画面共有中に動画を見せたくなることはまれにあると思います。

そのとき、うまく音声を共有できないという問題があります。

今回はLoopbackというソフトを使って解決してみたいと思います。

Loopback

アメリカのRogue Amoeba Software, Inc.が開発したソフトウェアです。

Mac上に仮想Audioデバイスを作成して、動画の音声の出力先をその仮想デバイスにすることでZoomなどに動画の音声を渡すことができます。

また、Loopback上でマイクの音声も取り込むことができるので、後ろで音楽を流しながら自分の声を流すみたいなこともできます。

制限

トライアル版もあるのですが、トライアル版では20分しか連続で使用することができません。
20分を超えるとノイズ音しか聞こえなくなります。

$109 (2020/01/04現在)でライセンスを買えばその制限もなくなります。

使ってみる

インストール

まずはダウンロードします。


(Got it!をクリックするとダウンロードが始まる)

loopback.zip という名前のZipファイルがダウンロードされるのでダブルクリックで解凍します。

Loopback.app というアプリができるので、アプリケーションにコピーしてから、ダブルクリックで起動します。

インターネットからダウンロードしたアプリだけど起動していいか? と聞かれるので開くをクリックします。

Loopbackで必要になるコンポーネントのインストールが必要です、と表示されるので右下のInstallをクリックします。
(パスワード入力が求められますので、入力します)

インストールが完了したので、Nextをクリックします。

LoopbackのQuick Tourが表示されるので、Nextを押してTourを終わらせましょう。
(英語を頑張って読むとどういうソフトか理解が深まると思います)

これで使えるようになりました。

画面の説明

使う前に簡単に画面の説明をします。

まず画面右側です。

一番上の Loopback Audio というのが仮想Audioデバイスの名前になります。

Sourcesというのは音声の入力元です。

Pass-Thruというのは出力の仮想Audioデバイスが該当します(出力の仮想Audioデバイスから音声を取得するということ)。
そのため今の設定だと、MacのAudio出力先をLoopback Audioにすることで、Macで再生している音声をそのまま取得することができます。

このSourcesですが、仮想Audioデバイスからだけではなく、他のものからも音声を取得することができます。
個別のアプリケーションだったり、Macが認識している入力用Audioデバイスだったりです。

基本的にいじるのはこの Sourcesになるとおもいます。

Output Channels というのは音声出力する際のチャンネルです。
ステレオ音声右左だったりが該当するようですが、いまいちよくわかっていません。

Monitorsというのは音声の出力先です。
Macに複数のスピーカーなどが接続されている場合に、どのスピーカーに出力するとか選択できるみたいです。
(複数スピーカーをしていすることもできます)

続いて画面の左側なのですが、仮想AudioデバイスのOn/Offや仮想Audioデバイスの追加等を行うことができます。

使ってみる

今回は、QuickTime Playerのオーディオ収録を使って試してみようと思います。

音声は、Noisliというサイトの列車の音にしてみます。

まずは、仮想Audioデバイスを有効化します。

次にMacのAudio出力をLoopback Audioに変更します。

するとLoopbackの画面で音声が入力されていることがわかります。

次にQuickTime Playerでのオーディオ収録です。

新規オーディオ収録をクリックします。

オーディオ収録の画面が開くので、録音ボタンの右の下向きのくの字をクリックして、音声の入力元を選択します。
ここではLoopback Audioを選択します。

すると録音ボタンの上のゲージに動くものが見えるので、音声が入力されていることがわかります。

録音ボタンを押して、5秒ほど録音したものが次のものになります。

こんな感じで、Macで再生中の音声を録音することができます。
ZoomやMeetsなどのマイクやスピーカーの設定をいじれば、画面共有で動画を見せながら音声も伝えることができます。

まとめ

以上、再生中の音声をマイク入力に渡す方法でした。

Web会議などでたまに動画を見せたくなったりしたときとかに使えるかと思います。

なにかの役に立てば幸いです。