スプレッドシートを利用して入社初日にセルフオンボーディングを行った話
はじめに
こんにちは。クラスメソッドグループの総務を担当しているダニーです。
当社では、入社後に2週間かけて、Googleスプレッドシートを利用して新入社員自身で学習を進めるセルフオンボーディング方式のオリエンを採用しています。
この記事では、実際に当社が実施しているセルフオンボーディングについて、実施方法、改善結果等をご紹介します。
Googleスプレッドシートによるオンボーディング導入の経緯
前回の記事でUdemyBusinessを利用して新入社員自身で学習を進めるオンボーディング方式をご紹介しました。
(参考:https://dev.classmethod.jp/articles/how-to-ojt/)
UdemyBusinessを利用してのセルフオンボーディング形式は、新入社員からの評判も良く、研修実行者側も手軽に進捗管理ができるので便利に活用はしていましたが、以下の理由からオンボーディングを実践するツールを変更することになりました。
- 入社してしばらくは仕事を覚えることに集中したいメンバーが多い
- 会社としてもUdemyBusinessアカウントを一律的に付与するのでなく、学習が必要なメンバーに適切なタイミングで学習の機会を提供したい
そこで、当社ではUdemyBusinessは既存メンバーの利用を強化するとともに、新入社員には比較的使いやすくて馴染んでいるツールのGoogleスプレッドシートを利用してのセルフオンボーディングを導入することになりました。
セルフオンボーディングの実施方法
セルフオンボーディングを実践するための大まかな流れです。
- 共有ドライブから自身のオンボーディングファイルを開く(もしくはテンプレートからコピーする)
- 目標とタスク、タスクの実施期限を確認する
- 各タスクの項目・TIPSを確認した上でタスクを実践する
- タスクを完了後にチェックを入れると、獲得ポイントが集計される
- 獲得目標(90点)を意識して、セルフオンボーディングを実施する
▼スプレッドシートによるオンボーディングの画面構成の例
改善結果
獲得ポイント制の導入
各タスクには、ポイントを付与しており、新入社員が一つのタスクを完了するとポイントが獲得できるようにしました。また、ステップ毎に獲得目標を90点に設定しており、獲得ポイント制を導入することで、新入社員にとっては目標意識を持っていただくとともに、オンボーディングの最後のゴールは何なのか、セルフオンボーディングを進める中で今どのくらい知識があるのか、残りタスクはどのくらいあるのか等の方向性を提示できるように努めました。
また、Rag Statusを追加して、ステータスを信号色の3段階に表現することで獲得ポイント以外でも一目で進捗状況が分かるように心がけました。
▼獲得ポイントの例
コストの削減
当社は、Google Workspaceを使用しているので、オンボーディングのための別のツールの導入・ライセンスの付与をしなくても新入社員全員がオンボーディングにいつでも着手できる状態を揃えることができました。
使用の容易さ
Googleスプレッドシートは、比較的新入社員の方に馴染んでいるツールのため、使い方が簡単ですぐわかることや作成の自由度が高いことが特徴です。
また、複数のユーザーで共同作業や閲覧ができるため、メンターや一緒に働くチームメンバーにも新入社員がオンボーディングでどのような体験をしてきたのか、どのようなことを学んでいたのか等、相互に連携しやすい環境を整えます。
最後に
当社はいつでも新入社員が最大パフォーマンスを出せるような環境作りを心がけており、その一環として当社のオンボーディング実践事例を紹介してみました。
この記事を読まれる方々のオンボーディング強化の参考になれば幸いです。