Value を浸透させる方法を調べてみた

2022.12.02

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こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
組織に所属するメンバーが Mission や Vision の達成に向けて、よりよい意思決定をする、よりよい行動をする。
意思決定の拠り所・行動指針として Value が存在します。
昨今、多くの会社が Mission, Vision, Value を掲げていると思いますが、実際に掲げた Value が浸透しているかどうかは別問題です。また、ある時期に Value の体現度が高くても、人が増えるとともに薄まっていく場合もあるでしょう。
そこで、 Value 浸透に関わる方法をあれこれ調べてまとめてみることにしました。

Value を浸透させる方法

頻度

伝える、触れる、目にする機会を増やす。
  • 経営陣の週次や月次の全社発信
  • 物理的に見えるようにする
    • クレドカードの作成
    • 壁に張り出す
    • 会議室の名前を Value にする
  • オンライン上で見えるようにする
    • 全社員の目に留まるページに Value の情報を配置する
  • 社内報による発信
  • 社内報を兼ねて社外発信

強度

重要な節目でカルチャーに触れる。
例えば、半期や年次の全社イベントなど。

体現

経営陣、マネージャー、既存社員が Value を体現する。

詳細

Value の内容を詳細に言語化することで、理解しやすくする。解釈のズレを防ぐ。
※一方で具体化し過ぎると、抽象度が高いことで広く保っていた解釈範囲が狭まる可能性があるためバランスが大事

推進

Value 浸透の推進者を指名する。

称賛

Value を体現した社員を称える。

プロセス組み込み

評価

評価制度に組み込む。
また、 Value を体現している人がどんどんより大きな役割に抜擢されていく。

採用

採用基準に組み込む。

クラスメソッドの例

クラスメソッドの中で私が入社1年で見た範囲の目立った浸透施策としては以下があります。
なお、ここに記載していないカテゴリのものは、施策を行っていないわけではなく、あくまで私が見かける事ができた範囲で、その中でも目立ったもののみを抜粋している形になります。

頻度

  • カルチャーに関する定期的な社内研修の実施

強度

  • 四半期や年次の全社会議で、必ず Value に触れる場面があります

体現

  • 経営陣
  • 既存社員
による Value を体現した行動を見かけることができます。
  • 必要なことはスピーディーに、とにかく「やってみる」を体現している経営者
  • 特定領域のエキスパートとして「プロフェッショナル」を体現しているメンバー
  • 1年365日毎日ブログを公開し「情報発信」を体現しているメンバー
など、バリエーションは様々です。

称賛

  • 四半期の全社会議でカルチャーに関する表彰あり
  • チャットツールでのカルチャー絵文字によるリアクション

プロセス組み込み

入社オンボーディングにおける入り口でのカルチャー浸透のコンテンツがあります。

  • カルチャー研修
  • ジョインブログの発信

評価

評価制度の基準の一つとしてカルチャーが組み込まれています

特に目立った Value と体現状況

クラスメソッドといえばブログ、ということでカルチャーの一つである「情報発信」の体現はひときわ目立っています。
直近の re:Invent のエントリ数だけでもこれだけ大量にあります。
先程も触れましたが、入社時にもオンボーディングの一部としてジョインブログを作成することが組み込まれています。
これは私の例です。

まとめ

Value を浸透させる方法をまとめ、クラスメソッドでの浸透施策について紹介しました。
いい部分を紹介していますが、もちろん常に全社員100点満点というわけではありませんし、そもそも入社した全員がオンボーディングを終えて即100%すべての Value に沿った行動をできるかというと、できるほうがレアです。さらにクラスメソッドは急激に社員が増加しており、その意味では今後も Value 浸透を維持・強化していきたいところで、その意味もあって Value 浸透・強化施策を調査していました。
そして、クラスメソッドの経営理念や、 CLP の一つである「情報発信」を踏まえるのであれば、調査した結果をブログとして発信する判断に至るわけです。すべての人々の創造活動に貢献し続けるのなら、知識を自社だけに閉じ込めず、広く活用していただいたほうがよいのですから。

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