【書評】小学生の我が子に算数無双したい親御さん必読!「増補改訂版 小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる」

平均値、中央値、最頻値の違いを説明できますか。
2021.02.16

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こんにちは、データアナリティクス事業本部ソリューション部プリセールススペシャリストの兼本です。

私には小学5年生の子供がいます。小学校の勉強は暗記ものが多いですが、算数だけは考え方がわからないと答えを導くことが難しいため、宿題を教えてほしいと相談を受けます。

4年生までは質問されても割と即答できてましたが、5年生になって速さや図形の問題が出始めると次第に即答できなくなってきました。

「このままでは父の威厳が!」と思ったときに見つけたこの本、小学校で学ぶ算数のさまざまな「?」を分かりやすく解説してあり、今まさに算数を学んでいる小学生だけでなく、その親御さんにもおすすめの一冊です。

第1章 たし算と引き算の「?」を解決する

足し算、引き算で戸惑う方は少ないと思いますが、小学1年生でも分かりやすく計算するためのテクニックとして「さくらんぼ計算」や、足し算の交換法則と結合法則について解説しています。

第2章 かけ算と割り算の「?」を解決する

掛け算や割り算の筆算が成り立つ仕組みを知っていますか?この章では掛け算の筆算が成り立つ仕組みや、「おみやげ算」という暗算方法を用いた2桁同士の掛け算、割り算の商の見当をつけるテクニックなどについて学びます。

第3章 小数計算の「?」を解決する

3年生になると小数計算の単元が始まります。5年生までには小数の掛け算や割り算も出てきますが、小数同士の割り算とか大人でもちょっと苦手な方もいらっしゃるのではないでしょうか。(はい、私です)
この章では「小数点のダンス」という手法で小数点同士の掛け算、割り算を簡単に求める方法とその仕組みについて解説しています。

第4章 約数と倍数の「?」を解決する

約数や倍数を見つけるのって大変だと思いませんか?数が大きくなると途中を飛ばすミスをしがちです。この本では檻(オリ)を使って約数を効率的に見つける方法と「連除法」による最大公約数と最小公倍数の見つけ方について解説をしています。

第5章 分数計算の「?」を解決する

5年生になると出てくる分数同士の計算では約分や通分の理解が重要ですが、これには前章の約数・倍数の考え方を理解している必要があります。また、分数同士の割り算をするときにどうして分母と分子同士をひっくり返すのか?について、その仕組みを解説しています。

第6章 平面図形の「?」を解決する

平面図形の面積や辺の長さ、角度を求める問題はテスト問題の定番の一つですが、いくつかの法則を知っていれば意外と簡単に解を求めることができます。この章では小学校時代に一生懸命覚えた面積を求める「あの公式」がどうして成り立つのかを図を用いて説明しています。

第7章 立体図形の「?」を解決する

この章では「容積」と「体積」の違いに始まり、展開図、円柱や円錐あるいは回転体の体積といった難問を解決するための考え方を解説しています。この手の問題は想像力を鍛える必要がありますが、その糸口をつかむことができます。

第8章 単位量あたりの大きさの「?」を解決する

計算が正しくても単位を間違えて失敗したことありませんか?私はよくあります。この章では重さ(mg, g, kg, t)、面積(cm2, m2, a, ha, km2)といった単位換算のコツを学ぶことができます。

第9章 割合の「?」を解決する

5年生で出てくる割合は2つの数や量を比べる手段ですが、どちらが元になって、どちらで割るのかを間違えると大変なことになります。割合は問題文を正しく理解する国語力も試されるため、この章ではいくつかのパターンを使って割合の求め方を解説しています。

第10章 比の「?」を解決する

6年生になると前章の「割合」とよく似た「比」について学びます。割合は2つの数を比べますが、比は3つ以上の数を比べることができるため、より高度な理解が求められます。さらに「5:3=8:?」といった比例式を解く方法についても学びます。

第11章 比例と反比例の「?」を解決する

比例と反比例は中学生で学ぶ単元だと思っていましたが、6年生でやるんですね。中学校以降で学ぶ1次関数や高校数学にもつながるテーマなので、基本をきっちり抑えておきたい内容です。

第12章 場合の数の「?」を解決する

場合の数は「並べ方」や「組み合わせ」について学ぶ単元です。この章では「並べ方」と「組み合わせ」の違いやその求め方について学びます。

第13章 データの調べ方の「?」を解決する

最後は2020年度の新学習指導要領で小学6年生が学ぶことになるデータについてです。統計学の第一歩となるデータプロットや代表値について学びます。
私のように小学生を子に持つ親御さんは、いまのうちに平均値、中央値、最頻値の違いについてちゃんと説明できるようにしておいた方がいいですよ。

さらに極めたいあなたへ

この本を読むことで、小学6年生までに学ぶ算数を教えられるほどよくわかる(筈)です。
ですが、実際に手を動かしたほうが身につくのはプログラミングと一緒ですよね。なんと、そんなあなたのために問題集も発売されています。

さあ、あなたも私と一緒に小学生の我が子に対して算数無双するために精進してみませんか?

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。