既存Windows EC2にNICE DCVをインストールする方法
NICE DCV AMIに通信port 8443は勝手にInbound Rulesに追加されてますが、既存EC2に手動で追加することが必要です。
概要
Amazon EC2 Windows Desktopのリモート操作、デフォルトはMicrosoft Remote Desktop(RDP)を使いますが、少し重くて、理想なリモート操作ソフトではありません。
自分の知る限り、低遅延のWindows Desktopリモート操作を対応するソフトは二つあります:
それぞれ良い点がありまして、すぐソフトを購入する予定ない方には、NICE DCVをRDPの代用ソフトとして使っても良いと思います。
一番早いNICE DCVのデプロイ方法はAWS上用意されたNICE DCV AMIを使ってEC2を作ることなんですが、既に配置されていたWindows EC2があって、ゲームやソフトウェアなどインストールし直したくない場合、NICE DCVを手動でそのEC2にインストールすることも可能です。Docには詳しく書かれてますが、手順的に漏れやすいし、すぐNICE DCVを自分のWindow EC2にインストールしたい方に向ける簡略な手順をブログ化したいと思います。
事前準備
- Windows EC2
- Windows EC2をリモート操作できる環境
- NICE DCV ClientのインストールしたローカルPC
GPU graphics EC2の場合(G4dn、G4adとか)はこの説明に従って、NVIDIA/AMDのDriverをインストールすることがおすすめです。
Windows EC2側
NICE DCV Driverのインストール
Windows EC2側が[NICE DCV Download]https://download.nice-dcv.com/に
- NICE DCV Virtual Display Driver for EC2
- NICE DCV 20xx.0 Server: Windows (x86_64)
をダウンロードし、開いて、Next -> Next -> ... -> Install
な感じで、特に何をチェックする必要なく、インストールしてもらいます。
起動中のSessionをチェックする
cd C:\Program Files\NICE\DCV\Server\bin
特にパス変えてなければ、コマンドツール(cmd)でNICE DCV SERVERのインストール先に入ります。
dcv.exe list-sessions
このコマンドで起動されたセッションを確認します。
デフォルトで作られたセッション名はconsole
です。
portをInbound Rulesに追加
NICE DCVのデフォルト通信ポートは8443
です。
変更したければこの手順を参考してください。
EC2の具体情報のSecurity
を確認してみて、Inbound Rulesに8443
が入ってなければ、追加することが必要です。
EC2ダッシュボードの左側のSecurity Groups
に入ります。
Create security group
で新しいのの作成画面に入ります。
スクリーンショットのようにInbound RulesにTypeCustom TCP
、Port range8443
、SourceAnywhere-IPv4
にし、Create security group
で作成します。
Security Groupを作成してから、NICE DCV EC2の設定画面に入って、Instance state -> Security -> Change security groups
でSecurity Group設定に入ります。
さっき作ったSecurity Group
の名前を検索し、Add security group
で追加します。Save
を押したら、追加完了となります。
NICE DCV Clientで接続
ローカルPCでNICE DCV Client(DCV Viewer)を開いて、xx.xx.xx.xx:8443#console(ec2ip:port#sessionID)を入力します。
Connect
をしたら信頼できるかを聞かれるので、Trust&Connect
で進んで、ユーザーネームとパスワードを入力して、Login
します。
手順通りすればWindow EC2に入ります。
以上です。