[速報] 4K HDRに対応したAWS Elemental Link UHDがリリースされました! [UPDATE]

4K HDRに対応したLinkデバイス、その名も「AWS Elemental Link UHD」がリリースされました。サイズは従来のLinkからほんの少しだけ大きくなり、値段は$4,995 USD。本体のカラーはブラックです!
2021.06.16

はじめに

清水です。本日お届けする心躍るアップデートはこちら!AWS Elemental MediaLive用のセットアップ済みライブエンコーダデバイスとして動作するAWS Elemental Linkで新たに4K HDRビデオに対応した「AWS Elemental Link UHD」がリリースされました!あわせてこれまでの(HDまでの対応だった)AWS Elemental Linkは「AWS Elemental Link HD」という名称に、またこれらの製品群を「AWS Elemental Link Device Family」と称するようになりました。 *1 (2021/06/15付でポストされたアップデート情報になります。)

新たにリリース(GA: general availability)されたAWS Elemental Link UHD、ざっくりといえばElemental Linkデバイスの4K対応版です。連携先のAWS Elemental MediaLiveもリリース(2017年11月末)から少しした2019年9月に4K対応した *2 ことなどを考えると、ライブエンコーダデバイスとして適切な進化だと思います。

そんなAWS Elemental Link UHD、まず気になるのはその外観やデバイスのサイズ感です。AWS Elemental Link HD(当時はAWS Elemental Link)リリース時、手のひらにのるサイズ感も驚きでした。 *3 はやる気持ちを抑えつつ、AWS Elemental Link Device Familyのページを確認してみましょう。(2021/06/16現在、日本語ページはまだ更新されていないようです。右上の言語切り替えから「English」を選択しましょう。)

ページ中頃のDetailの項目までスクロールしてみます。Devicesタブの下段にAWS Elemental Link UHDが紹介されていますね!

AWS Elemental Link

AWS Elemental Link HDがオレンジカラーだったのに対して、AWS Elemental Link UHDはブラックを基調としているようです。AWSカラーであるオレンジもすてきでしたが、この黒ベースもクールですね!ただ〔e〕のマークがなくなってしまったのは個人的に少し残念な気もしなくもないです。またデバイス上部や横がヒートシンクとなるよう加工されていることも見て取れます。AWS Elemental Link HDの製品外観にはなかったヒートシンク、やはり4K HDR対応ということで発熱も多くなると思われますが、AWS Elemental Link HDに引き続きファンレスである点 *4 も特徴的かと思います。そして前面部分の右側には液晶画面らしきものが見えます。Hardware Spec Sheetには「LCD Front Panel Display」の項目があるので、ここでLinkデバイスの状態表示などができるのではないでしょうか。

ということで、本ブログエントリの冒頭の画像(アイキャッチ画像といいます)は我が家にあるオレンジカラーのAWS Elemental Link HDを使いましたが、新デバイスAWS Elemental Link UHDはブラック!です!

続いて本体カラー以外の特徴についても確認していきましょう。まずはサイズ感をチェックです。先ほどのデバイス外観(DetailsのDeviceタブ)にもサイズについて記載がありますが、「Compare Link HD with Link UHD」タブにはより細かな情報が記載されているので、こちらを参照しながら進めます。

AWS Elemental Link

サイズ感には上記から抜粋して表にしてみました。

AWS Elemental Link HD AWS Elemental Link UHD
10.80cm (4.25in) 13.97cm (5.50in)
高さ 3.81cm (1.50in) 3.81cm (1.50in)
奥行き 12.70cm (5.00in) 14.29cm (5.625in)

高さについては3.81cm (1.50in)でLink HDと変わりありません。幅 x 奥行きでいうと、Link HDが10.80cm x 12.70cm (4.25in x 5.00in)に対してLink UHDは13.97cm x 14.29cm (5.50in x 5.625in)で少しだけ大きくなります。とはいえLink HDに引き続き、1RU (Rack Unit)に3台が収まるサイズ感は維持しています。非常にコンパクトですね。どこにでも持っていけそうです。

そのほか、InputについてはUHD HDR対応として12G-SDI/HDMI 2.0に対応しています。(Link HDでは3G-SDI/HDMIでした。)AWS Elemental MediaLiveへの映像出力としても2160p/60fps、10-bit color depth対応です。Audio ChannelもLink HDの8 channelsから倍の16 channelsになっています。高性能になっているぶん、消費電力はLink HDから少し上がり最大24Wとなっている点に注意しましょう。 *5

スペックまわりについてざっと抑えられたところで、もう1つ気になるのはその価格ではないでしょうか。Link HDは$995 USDでした。日本円にすると10万円ほどですね。対してLink UHDは$4,995 USDです!およそ50万円!Link HDと比べると約5倍。高価ではありますが、4K UHDに対応ということを考えればリーズナブルな値段ではないかと考えます。

個人的な感想ですが、Link HDリリース時は比較対象としてLiveShellなどが挙げられ、それらとだいたい同じぐらいの値段帯だった印象です。(LiveShellなどと比べて、極端に高価ではなく、同価格帯の製品というイメージ。)今回のLink UHDについてはそれ(Link HD)と比べると約5倍の値段ですが、やはり4K UHD対応を考えるとこのぐらいの価格帯になってくるのではないかぁ、と。4K対応のLiveShellのようなシンプルなライブエンコーダデバイスが、私のほうでこれといって思いつかないこともあるかもしれません。(まだまだ4K UHDのライブエンコーダは手の届きやすいものになっていない印象。)また4K UHDに対応したライブエンコードをPC+OBS Studioのような環境でやろうとしても、なかなかのスペックのPCとOBS Studioの設定チューニングなどで、50万円に近い費用はかかってしまうのではないかなと。それらを総合して考えると、AWS Elemental MediaLiveとのシームレスな連携もつき、4K UHDでサイズ感などの利便性そのまま、これで50万円という価格は(繰り返しになりますが個人的には)非常にリーズナブルかと思います。

最後に、せっかくなので注文画面でもLink UHDを確認してみます。(実際の注文までは行っていません!)基本的な手順はLink HDと同様に進められるかと思います。 *6 AWS Management Consoleから「Elemental Appliance & Software」のページに進みます。

「Elemental Appliance & Software」のページ、現在対応しているのはバージニア北部(N. Virginia/us-east-1)とオレゴン(Oregon/us-west-2)のみです。(AWS Elemental Link Device Family自体はAWS Elemental MediaLiveが対応しているリージョンと同リージョンがサポートされています。あくまで注文ページのみがバージニア北部とオレゴンのみ対応、という状況です。)今回はオレゴンリージョンを選択します。

AWS Elemental Appliance and Softwareのページに遷移したら左側メニューで「AWS Elemental Link」を選択、[Start order]ボタンで進みます。

利用規約を確認、同意して進みます。

Orderページに遷移します。各項目の入力はいったん置いておいて、ページを少しスクロールします。

Order line 1のProductの項目、「AWS Elemental Link HD (1080p60) - $995/unit」の表示がありますね。ドロップダウンリストになっているので選択してみましょう。

「AWS Elemental Link UHD (4K) - $4,995/unit」がありますね!選択も可能です!!

まとめ

新たにリリースされたAWS印の新デバイス、AWS Elemental Link UHDについて速報としてお伝えしました。AWS Elemental MediaLiveの4K対応(2019年9月) *7 からはや1年9ヶ月、これまで4Kのライブストリーミングを行う敷居はライブエンコーダの調達という点でなかなか高かったかと思います。(ライブソースの調達もまだ容易ではない?かもしれませんが。)例えばAWS (AWS Elemental)のライブエンコーダアプライアンスであるAWS Elemental LiveではMediaLiveの4K対応と同じぐらいの時期には遅くとも4K対応をしていたかと推測しますが *8、こちらはなかなか高価であるため容易に手が出しづらかったのではないかなと。そんな中、オリジナルのAWS Elemental Link(新たな名称はAWS Elemental Link HD)のリリースから約1年での4K対応のアップデート、かっけーですね。価格だけ聞くとLink HDと比べて5倍!ということでちょっとびっくりな印象も受けますが、安定して4K HDRのライブエンコーディングができるデバイスとしては妥当な価格帯ではないでしょうか。そして何より、Link HDに引き続きAWS Elemental MediaLiveとの非常に高い親和性というメリットが享受できます。4Kのライブエンコードが身近になる、非常に嬉しいデバイスかと思います!

脚注

  1. AWSでFamilyなサービス群がまた1つ増えたことにもなりますね。
  2. [アップデート] AWS Elemental MediaLiveで4KとHEVCの出力に対応しました | DevelopersIO
  3. AWS Elemental Linkが届いたので開封してみた! | DevelopersIO
  4. Link UHDのHardware Spec SheetのBenefits「Small and portable」項目の記載に記載がありました。
  5. Link UHDのHardware Spec Sheetには25Wの記載がありますので、もう少し多めの最大25Wでみていたほうが良いかもしれません。
  6. AWS Elemental Linkのデバイスを注文してみた | DevelopersIO
  7. [アップデート] AWS Elemental MediaLiveで4KとHEVCの出力に対応しました | DevelopersIO
  8. AWS Elemental Liveのアップデート情報は追えておらず、詳細は不明であくまで推測です。