カスタマーエンゲージメントプラットフォーム「Braze」のご紹介
こんにちは。アライアンス統括部 テクニカルグループ(実は半分データアナリティクス事業本部 ビジネスソリューション部 BIチーム)のまつおかです。
アライアンス統括部では今後みなさまに、マーケティングソリューション+MDSサービスを提供すべく、着々と検証・準備を進めております。
クラスメソッドが提案するMDS(モダンデータスタック)についてはこちらをご覧ください。
そこで今日はマーケティング分野で注目のカスタマーエンゲージメントプラットフォームである「Braze」をご紹介したいと思います。
カスタマーエンゲージメントとは
まずは、カスタマーエンゲージメント?それなんぞや?となっている方に「カスタマーエンゲージメントとは?」から。
カスタマーエンゲージメントとは、企業や商品・ブランドなどと顧客との間で良好かつ継続的な関係を構築することです。
さまざまなチャネル(メール、アプリなど)を利用し顧客にコンテンツやメッセージを提供することにより、購買意欲を高めたりファン化を促すことがエンゲージメントを高める重要な要素となります。
「Braze」とは
今日ご紹介する「Braze(ブレイズ)」は、マルチチャネルマーケティングのためのカスタマーエンゲージメントプラットフォームです。
企業内外のさまざまなデータとシステム連携することで、顧客一人ひとりに最適化されたコンテンツやメッセージを提供します。
常に最新の情報を利用し、一貫性のあるコミュケーションを実現することで、顧客と企業との間で良好な関係を深める手助けをします。
アプリやWebサイトでの行動を追跡し、顧客のライフサイクルを把握、それを元にパーソナライズしたメッセージを対象の顧客に最も届きやすいチャネルで配信することができます。
こちらの製品を開発、販売している Braze.Inc は2011年にアメリカで設立され、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、シンガポール、シカゴ、そして2020年には日本法人が設立されています。
以降、グロースマーケティングを支える3つの要素と、データ取り込みからアクションまでの一連の流れとともにBrazeについてもう少し詳細にご紹介したいと思います。
グロースマーケティングを支える3つの要素
リアルタイム
Brazeのカスタマーエンゲージメントプラットフォームはシングルプラットフォームであり、同じプラットフォーム内にすべてのチャネルが統合されています。
これにより連続性のあるシナリオを実行する際もチャネルをまたいだ施策をリアルタイムに実行することが可能になります。
スケーラビリティ
最新のテクノロジーとシームレスに連携し、詳細なメッセージのパーソナライズや配信設定を実現します。
プッシュ通知は75,000通/秒、メール配信は250万通/分と、世界最高クラスのパフォーマンスを実現します。
オムニチャネル
SQL不要で、複数のチャネルへの配信を容易に実現できます。
これらは単一のUI上で、複数のチャネル・複数のステップから構成されるカスタマージャーニーを無理なく実現可能です。
データ取込みからアクションまでの一連の流れ
データの取込みと統合
データの取り込みと統合には3つの方法が用意されています。
SDK
- アプリケーションに少しのコードを埋め込むことで情報収集が可能
セッション情報、デバイス情報、購入データ、マーケティングエンゲージメントデータなど - 多くのプラットフォームに対応
iOS、tvOS、Android、Web、Windows Universal、Xamarin、Unity、Fire OS、Cordova、 React Native、WordPress
API
- Braze以外のシステム(顧客管理、購買情報システムなど)からデータを取り込む際に使用
- プッシュトークンやメールリストなどの既存情報のインポート、Eメールのオプトイン/オプトアウトなどのサブスクリプション情報などの同期が可能
- プッシュトークン:プッシュ通知の送り先となる端末・アプリを特定する情報
- オプトイン/オプトアウト:受信許可/受信拒否
パートナーエコシステム
- Braze用のコネクタを開発しているパートナーからのデータ取り込みに使用
- アトリビューション、オーディエンスインサイトなど、パートナーからのデータ取り込みをサポート
- アトリビューション:コンバージョンに至るまでに接触した様々な情報の貢献度
- オーディエンスインサイト:コンバージョンした顧客の属性などの情報
セグメント化、オーケストレーション、パーソナライゼーション
取り込んだ情報を元に顧客をセグメント化し、シナリオ設定や特定条件に合致する顧客に対する配信設定を行います。
- セグメント化
Braze SDKやAPI、パートナー企業から取り込まれた情報に基づき顧客のセグメンテーションが可能 -
オーケストレーション
セグメントに対するシナリオ設定、配信文言やクリエイティブの出し分けがマルチチャネルで設計可能 -
パーソナライゼーション
天候や位置情報といったセグメントとは別の特定条件に合致する顧客への配信が可能
アクション
上部レイヤーで作成された適切なメッセージを、適切な顧客に適切なタイミングで配信します。
- SDKやトランザクションAPIを使用したメッセージ配信も可能
- 多くのチャネルに対応
アプリプッシュ、IAM(In-App Message)、CC(Content Card)、WebHook、SMS、Email
エクスポート
エクスポートオプションとして、API、CSV、生データフィードである「Crrents」があります。
- API:キャンペーン、キャンバス、アプリのグループレベルのデータを集約したり、個々の顧客データをエクスポート可能
- CSV:メッセージのパフォーマンスやメッセージ受信者に関する情報がエクスポート可能
- Currents:メッセージのエンゲージメントに関する顧客レベルのイベントデータがエクスポート可能
さいごに
CRMの基盤となる「お客様を知る」ための情報収集と、デジタルマーケティングを行う上で重要となるリアルタイム性やオムニチャネルを兼ね備えたBrazeですが、そこにクラスメソッドが得意とするMDSを組み合わせることで一気通貫のマーケティングソリューションが提供できるのではと現在検証を進めているところです。
今後は更に詳細な情報をご紹介できればと思っておりますので、ご期待ください。