機械翻訳での和英訳を調査してみた件 ①Google翻訳版

機械翻訳での和英訳を調査してみた件 ①Google翻訳版

Clock Icon2021.07.30

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Moi!営業事務のSanniです。
私はまだ日本語ができなかった頃、機械翻訳に頼っていました。15年ほど前だと和英訳があまり優れていなかったが、今は割と分かりやすくなり、なんて便利な世の中です。
しかし、良くなった翻訳機能でも違和感のある文が出てきたり、難しいです…
Google翻訳でどうやって分かりやすい文を出せるのか調査してみた結果を紹介します!

紙ベースの短いお知らせ

どの業界でも、お知らせを書くことが多々あります。 社内向け、お客様向け、取引先向け…その中に日本語が分からない方もいるかもしれません。 ちょっとした文章で、翻訳家に頼むわけではなく、英語ができる方がいなければ、機械翻訳ですね。 でも、おかしくなるかもしれません…どうやって、シンプルで分かりやすくなるのか見てみましょう。

原文

夏なので「クールビズ」の一般的なお知らせ文を作ってみて、入力してみました。

Google翻訳で英訳した文章とその問題点を指摘した

文脈が少なくない短文こそ、悩ましいですね。

  1. 2か所も実施が「キャンペーン」になってしまいます。でも、クールビズはキャンペーンではなく、社内規程なのでおかしいです。 しかし「実施期間」になると、そのままの意味です。とにかく、「実施」という単語に要注意です!
  2. 「日々の業務お疲れ様です」的な表現は、英語であまり見たことがありません。翻訳は問題ないのですが、まあ、あとは好みなので黄色で示しました。
  3. 「記」のような表現は使いません。せっせと削除しましょう!
  4. 「以上」の英訳は、間違ってはいないが、「that's all」という表現はあまりフォーマルではなく、お知らせなどにふさわしくありません。

修正版

お知らせを修正した画像

  1. 問題となっていた「実施」を削除しました。なくても日本語も通じますし、英語もシンプルでわかりやすい。
  2. 「記」と「以上」も外しました。
  3. 実施期間で終わってしまうのはなんだかリズムが悪いと感じましたので、皆様のご理解とご協力をお願いいたしますの部分を最後にずらしました。

こうした小さな変化で、より自然でわかりやすいものに!

 

チャット上での長めのお知らせ

テレワークでチャットツールの社内コミュニケーションが増えています。 営業事務で実際に発信したお知らせを入力しました。

原文

これですと、意味がだいぶ違いますね。

  1. 「木金」なのに、英語では木曜日しか伝わっていません。
  2. 「出社」イコール仕事をすることになって、木曜日以外に仕事をしていないかのように感じます。
  3. 「郵送対応予定」の部分は、営業事務チームが受けた問い合わせを郵送で対応(回答)する意味になっています。
  4. 「出社で依頼をいただいたもの」は、英訳されると「オフィスからの依頼」になってしまいます。
  5. 「発送」はto shipで間違ってはないが、貨物やネットショップの注文をイメージしてしまいます。
  6. とても丁寧なお願いの言い回しで英語も違和感を感じません。しかし、ここまでする必要やないし、実際お願いしている内容にたどり着くまで無駄に長くなってしまいます。

修正版

  1. 略せずに「木金」を「木曜日と金曜日」に変更しました。
  2. 出社に「オフィス」の一言を加えると、テレワークではなくオフィスで動いているとハッキリ伝わります。
  3. 出社していることを既に明確にしているため、リピートは不要です。ひとこと削除するだけでスッキリしました!
  4. 単語を並べるのではなく、何をどうするのか文法を略せずに工夫しました。
  5. 「発送」を具体的に「郵送」に変更しました。
  6. シンプルに「ください」だけで十分丁寧です。

わかりやすい英訳のコツ

Google翻訳で和→英に翻訳するとき、以下を意識しましょう!

  • 余分な単語を使わず、シンプルイズベスト
  • なるべく敬語や丁寧すぎる言い回しを避ける
  • 文法を略しない
    • 例)×契約手続き完了 〇契約の手続きが完了した
  • 「記」や「以上」など単語を文脈なしで使わない

最後に

少しでも役に立ちましたでしょうか? あくまでも日本語→英語の翻訳ですので、例えば日本語の文法に近い韓国語だとこんなに修正する必要はないでしょう。 また、超ローコンテキストのドイツ語だと、また違う工夫をしないといけないかもしれません。

次回はDeepL翻訳ツールを調査してみたいと思っています!

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