【AWS Summit Tokyo 2019 セッションレポート】WindowsシステムをAWSで動かす勘所 #AWSSummit
AWS Summit Tokyo 2019 Day2 (本日6/13)のセッション、「WindowsシステムをAWSで動かす勘所」をレポートします。
ライブストリーミングでのセッション参加のレポートです。
セッション概要
昨今、企業様でのWindowsシステムのAWSへの移行が増えてきています。Web, SQL Server, .NETを使った典型的な内製システムやパッケージを採用したシステムなど様々ですが、これらをAWSへ移行する際の勘所とベストプラクティスをご紹介します。
スピーカー
AWS 技術統括本部 ソリューションアーキテクト 松崎正仁さん
セッションレポート
目的
- Windowsワークロードを稼働させようと考慮されている方に以下を理解いただき、安心してAWSを利用可能になること
- AWSの最新ワークロード対応サービス
- 実際に稼働する際に考慮する点
- 移行ポイント
Windows on AWSの最新動向
Windows on AWS
- 10周年
- お客様数が493%の伸び (2014年から2019年)
- 10年間様々なイノベーションを続けてきた
- インスタンスタイプ143種類存在
- AMI60種類以上
- SQL Serverマネージドサービス
- Dedicated Host(BYOL)
- FSx for Windows
Windows on AWSのメリット
- Windowsワークロードのスケールが可能
- 高い可用性
- グローバル
- 複雑な作業も反復作業も自動化
- 俊敏性の向上
- インフラを自在にカスタマイズ
- 数クリックで構築
- コスト最適化
- ハードウェアの調達配備コストが不要
- 既存ライセンス利用可能
Windowsワークロードのスケールが可能
- リージョン
- AZ (アベイラビリティゾーン)
- 例:SQL ServerマルチAZ Always On 可用性グループ
- 2AZにSQL Serverを立ち上げて同期コミット、自動フェールオーバー
- 手軽にできる
俊敏性の向上
短時間でのデプロイと運用、管理の省力化
- SQL Serverの例
- フルマネージドサービスがある → 自己構築もできるがフルマネージドの方が管理作業工数を下げることができる
- 安易なバージョンアップ → わずか4クリックで完了する
-
FSx for Windows File Server
- フルマネージドのWindowsファイルサーバーサービス
- 今年三月から東京リージョンで提供開始!
コスト最適化
- ワークロードとコストに応じた適正な選択が可能
- インスタンスタイプ
- EBSのタイプ
- ライセンス調達の柔軟性
- AWS組み込みライセンス
- ライセンスの持ち込み(BYOL)
- 共有ハードウェアインスタンス/専用ハードウェアインスタンス/Dedicated Host
- AWS License Manager
- BYOLライセンスの管理とコンプライアンスの徹底
- クラウド化検討に向けたTCOアセスメント
- 現在の環境のコスト解析結果
- 最適化試算の結果コスト提案
WindowsオンプレミスシステムのAWS移行を考えてみる
構成例
- 典型的なWeb3層のWindowsシステム
- バックエンドにSQLServer
- SANストレージ
- テープバックアップ
- IIS ASP.NETアプリサーバー
- Windows NLB
- ファイルサーバー
- Active Directory
AWSサービスを当てはめてみる
認証基盤の選択
- 3案
- 直接参照 オンプレミス延伸
- DBレプリケーション AWS側にもドメインコントローラーをおく
-
VPCにも新しいフォレストを作成 片方向信頼 双方向信頼
-
展開方針による差異の比較
- 管理工数低かつ柔軟性低 or 管理工数高かつ柔軟性高
- 既存環境移行 DCレプリケーションおすすめ
- 専用線回線障害時でもAWS上アプリは継続利用可能
- 新環境 VPCに新フォレスト作成 おすすめ
アプリケーションサーバー
- 仮想マシンをそのまま移行
- AWS Server Migration Service
- 無償利用可能
- CloudEndure [NEW!]
グローバルスケールの可用性と拡張性を享受する
- VPC
- Route 53
- ELB
- EC2 Auto Scaling
- EBS
- S3
フルマネージドサービスの有効活用
- AWS Directory Service for Active Directory
- FSx for Windows File Server
- RDS
- SQL Serverの移行 バックアップ&リカバリ
- .bakファイル取得
- S3へアップロード
- RDS、EC2のSQL Serverへ復元
運用管理の自動化
- Windowsインスタンスのパッチ適用 SMSパッチマネージャー
- 監視、統計情報収集 CloudWatch
- クエリ
- アラート
まとめ
- Windows on AWSのメリット
- スケール
- 俊敏性
- コスト最適化
- 使えるAWSサービスとポイントの確認
AWSサービスを使い倒しましょう!
感想
お客様数が493%の伸びは物凄いですね!「WindowsシステムをAWSで動かす勘所」というタイトルのセッションでしたが、勘所というには多すぎる、十分な種類のサービスがすでに用意されているように感じました。Azureに移行する案との比較なども今後学んでいきたいなと思いました。