[アップデート] Kiro CLI 2.0 でサブエージェントにタスク依存関係やエージェントモニターなどが追加されたので確認してみた

[アップデート] Kiro CLI 2.0 でサブエージェントにタスク依存関係やエージェントモニターなどが追加されたので確認してみた

2026.04.15

いわさです。

Kiro CLI にはサブエージェントという機能があります。
メインのエージェントから独立したコンテキストを持つ専用エージェントにタスクを委任し、自律的に実行させることが出来る機能で、v1.23(2025年12月)で導入されました。

https://kiro.dev/changelog/cli/1-23/

つい先日の2026年4月13日に Kiro CLI 2.0 がリリースされ、ヘッドレスモードや Windows サポートなど複数の新機能が追加されました。

https://kiro.dev/changelog/cli/2-0/

ヘッドレスモードについては既に以下の記事で紹介されています。

https://dev.classmethod.jp/articles/kiro-cli-2-0-headless-mode-api-key-auth/

今回の 2.0 ではサブエージェント周りもいくつか強化されています。
具体的には、タスク依存関係(DAG)による順序実行、/spawn コマンドによる並列セッション、Ctrl+G のエージェントモニターによるリアルタイム監視、サブエージェントごとの権限制御(agentPermissions)などです。
これらの機能は v1.23〜v1.28 の changelog には記載が見当たらなかったので、おそらく今回の 2.0 で追加されたものだと思います。(多分...)

https://kiro.dev/docs/cli/chat/subagents/

なお、/spawnCtrl+G(エージェントモニター)は TUI(ターミナル UI)専用の機能です。
TUI は v1.28 で実験的機能として追加され、今回の 2.0 でデフォルトの UI に昇格しました。
以前、こちらの記事で紹介しています。

https://dev.classmethod.jp/articles/kiro-cli-tuiv2-experimental/

今回こちらを確認してみたので紹介します。

実際に確認してみる

では早速サブエージェントの新機能を確認してみましょう。

事前準備

まず Kiro CLI のバージョンを確認します。
2.0 以上であることを確認しましょう。

% kiro-cli --version
kiro-cli 2.0.0

タスク依存関係(DAG)を試す

サブエージェントのタスク依存関係は、複数のタスクを DAG(有向非巡回グラフ)として計画し、依存関係に基づいて順序実行する機能です。
独立したタスクは並列で実行され、依存関係のあるタスクは前のステップの完了を待ってから実行されるみたいです。

Subagents support breaking down complex tasks into a directed acyclic graph (DAG) where tasks can depend on each other. The main agent plans the full task graph upfront, then executes subagents in the right order — running independent tasks in parallel and waiting for dependencies before starting dependent ones.

https://kiro.dev/docs/cli/chat/subagents/#task-dependencies

なお、タスクグラフは実行前に事前に計画され、実行中に変更することはできないみたいです。

Task graphs are planned upfront and cannot be modified during execution. The agent determines the full DAG before any subagent starts running.

今回は適当な Python プロジェクトを用意して、依存関係付きのタスクを投げてみました。
「Orchestrating (3 agents)」と表示され、サブエージェントの起動自体は試みられているようでした。

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ただし、私の環境ではサブエージェントがなかなか開始されず、Ctrl+G のエージェントモニターでもサブエージェントが表示されない状態が続きました。
プロンプトを変えて何度か試してみましたが、同様の結果でした。

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本来はステップ2がステップ1の完了を待ち、ステップ3がステップ2の完了を待つという順序実行になるはずなのですが、今回の検証ではうまく動作を確認できませんでした。
私の環境の問題かもしれないので、うまく動いた方がいたら教えてください。

/spawn で並列セッションを立ち上げる

/spawn コマンドを使うと、並列のエージェントセッションを手動で立ち上げることが出来ます。
タスク依存関係がエージェントに自動で DAG を計画させるのに対して、/spawn はユーザーが明示的に並列セッションを作成する機能です。

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/spawn で立ち上げたセッションも Ctrl+G のエージェントモニターで監視できます。

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Ctrl+G エージェントモニターで監視する

サブエージェントの実行中に Ctrl+G を押すと、エージェントモニターが開きます。
changelog では「crew monitor」と紹介されていますが、実際の UI 上では「AGENT MONITOR」と表示されていました。

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各サブエージェントの現在のステータス、ツール呼び出し、出力をリアルタイムで確認できます。
サブエージェント機能自体は冒頭紹介したとおり以前からあったのですがちゃんと使ったことがなくて、Lancelot、Galahad、Robin のように名前が自動で割り当てられるみたいです。なるほどね。なんか聞いたことあるな。

モニター内ではサブエージェント間を移動でき、q を押すとメインチャットに戻ります。

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agentPermissions でサブエージェントの権限を制御する

2.0 では agentPermissions フィールドが追加され、サブエージェントごとにツールの制限や承認制御を設定できるようになっているみたいです。

ドキュメントでは以下のような設定例が紹介されています。

.kiro/agents/orchestrator.json
{
  "name": "orchestrator",
  "description": "Agent that coordinates multiple specialized subagents",
  "tools": ["fs_read", "subagent"],
  "toolsSettings": {
    "subagent": {
      "availableAgents": ["reviewer", "deployer"],
      "trustedAgents": ["reviewer"],
      "agentPermissions": {
        "deployer": {
          "allowedTools": ["read", "shell"],
          "requireApproval": ["shell"]
        }
      }
    }
  }
}

https://kiro.dev/docs/cli/chat/subagents/#finer-permission-control

この設定では deployer サブエージェントは readshell ツールのみ使用可能で、shell の実行時にはユーザーの承認が必要になるようです。
reviewertrustedAgents に含まれているので承認なしで実行されます。

allowedToolsrequireApproval の 2 つのフィールドで制御するみたいですね。

| allowedTools | array | Tools the subagent can access. Tools not listed are unavailable. |
| requireApproval | array | Tools that require user approval before each use, even if the parent agent is trusted. |

https://kiro.dev/docs/cli/chat/subagents/#agentpermissions-fields

なお、v1.25 で追加された availableAgentstrustedAgents はどのエージェントをサブエージェントとして使えるかの制御でしたが、今回の agentPermissions はさらに踏み込んで、サブエージェントごとに使えるツールまで制御できるようになっています。
こちらは今回検証できていないので、別途試してみたいと思います。

さいごに

本日は Kiro CLI 2.0 で強化されたサブエージェント機能を確認してみました。

タスク依存関係(DAG)は複雑なタスクを段階的にエージェントに任せられる仕組みで便利そうなのですが、今回の検証ではうまく動作を確認できませんでした。こちらは引き続き試してみたいと思います。
/spawnCtrl+G のエージェントモニターは問題なく動作し、サブエージェントが何をやっているのかを確認しながら作業を進められるのは良いですね。
agentPermissions によるサブエージェントごとの権限制御も、セキュリティを意識した運用では重要な機能かもしれない。

サブエージェントで grepglob は今後使えるようになると嬉しいかも。アップデートに期待したいです。

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