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[アップデート] Kiro IDE v1.4 でメモリ機能が使えるようになったので確認してみた
いわさです。
先日 Kiro CLI に追加されたメモリ機能が、Kiro IDE 1.4 でも使えるようになりました。
なお、Kiro CLI は 2.29.0 で local V3 セッション向けに追加されていたようです。
この機能を使うと、セッションを跨いでルールなどをメモリとして引き継ぐことが出来ます。
これまではステアリングファイルなどでまとめておく必要がありましたが、メモリも併用できるようになった感じです。
Kiro Crew とかだと独自でメモリ機能があったのですが、CLI や IDE 側でも実装されました。
あっちこっちでメモリが実装されてちょっと混乱しそうです。
今回こちらを確認してみたので紹介します。
実際に確認してみる
IDE を 1.4 にアップデートすると、まず What's new ダイアログでメモリが紹介されていました。
このままここからメモリ機能の設定をオン・オフできるみたいです。既定は Use and learn になってました。

サイドメニューの電球アイコン(Memories)を選ぶと、メモリビューが開きました。ここからメモリの状態を管理できるっぽいです。
この時点では IDE のアップデート直後で何も覚えさせていないので、一覧は No memories yet と空でした。

試しに、チャットで居住地を伝えたうえで今日の天気予報を調べてもらいました。
学習レベルは既定の Use and learn ですが、このやり取りでは Memory のエントリはチャットに出ず、メモリビューも空のままでした。なんでや。

試しに明確に「覚えておいて」と頼むと、今度は Memory created (1) という履歴が表示されました。記憶されたっぽいです。

メモリビューを更新すると、Residence Location というメモリが一覧に追加されていました。
先ほど登録した内容が表示されていますね。Preference と Global というラベルがついてます。

Preference のやつは Preference(好み)や Fact(事実)が設定できるみたいです。今回だと私の居住地なので Fact っぽい気もするんだがそういうことじゃないのか。好んで住んではいるけども。
場所は Global かリポジトリ名になるとのドキュメントに記載されていましたが、今回は自動でグローバルになりました。
今回の試した限りでは、明示的に頼まないとメモリは作成されませんでした。
ドキュメントでは Use and learn は自動でメモリを作成・更新すると説明されているので、どんな場面で自動作成されるのかまでは確認できていません。
保存先は、手元の環境では ~/.kiro/memories/memories.db でした。
リポジトリの中ではなくホームディレクトリ配下に保存されてますね。なるほど。
今度は保存されたメモリが別のセッションで使えるのか試してみましょう。
新しいセッションを開き、居住地は伝えずに「天気予報を調べてください」と送ります。
「居住地のメモがあるので確認します」と言ってますね。Memory accessed (1) のあとで保存した居住地の天気を調べ始めました。良いですね。

一方で、居住地が関係しそうな別の依頼として、私の地域の就労証明書を要求してみました。
ただ、こちらは Memory accessed が表示されず、提出先の自治体名を聞き返されました。

ちょっとローカルすぎるのか、就労証明書は。でも「地域はどこですか?」とか聞き返してるし、うーん。
今回の範囲では、参照される条件までは分かりませんでした。
公式ドキュメントでも、「関連するメモリを取得できる(can retrieve)」くらいの書き方までになっています。
Recall when relevant. In a later session, Kiro can retrieve a matching memory while it works on your request.
今回試してないですがドキュメントによると、チャットには、Memory created や Memory accessed のほかに、Memory updated、Memory deleted、Memory imported のエントリも表示されるようです。
また、保存に失敗したときは、Couldn't save memory のような個別のカードで表示されるようです。[2]
設定画面からメモリの設定値も変更できます。

ドロップダウンの選択肢は 4 段階用意されてました。おそらくこんな感じで使い分けることになりそうです。
| 設定 | 値 | 動作 |
|---|---|---|
| Use and learn | useAndLearn |
メモリを使い、権限の範囲で変更もする。新しいメモリの作成・改善も自動で行う(既定) |
| Use but don't learn | useWithoutLearning |
メモリを使い、依頼したときだけ変更する。自動では作成・更新しない |
| Use only | useOnly |
既存のメモリを使うだけで、作成・更新・削除は一切しない(読み取り専用) |
| Off | off |
メモリを使わないし変更もしない |
メモリのオン・オフと Use only への切り替えは、新しいセッションから反映されるとのことです。
ただ、Use and learn と Use but don't learn の切り替えは、開いているローカルセッションにすぐ反映されるみたいです。
さいごに
本日は Kiro IDE 1.4 で使えるようになったメモリ機能を確認してみました。
なおメモリは Kiro が作業から学んで思い出すもので、ステアリングは自分で書いて従わせるルールという位置づけみたいです。
毎回必ず守らせたいルールはステアリングに書くよう、公式ドキュメントで案内されていました。
Memory adds learned context; it does not replace your current conversation, Steering, or reference material. If a rule must apply consistently, write it in Steering.
「覚えておいて」と頼むとメモリが作成され、別のセッションで参照されました。
一方で、依頼によっては参照されないこともありました。
メモリは ~/.kiro/memories/ に保存されてリポジトリの外にあるので、チームで共通にしたい内容や毎回必ず守らせたいルールは、これまでどおりステアリングに書いておきましょう。









