Claude Code に AWS 学習環境の構築をやってもらおう!

Claude Code に AWS 学習環境の構築をやってもらおう!

2025.12.15

この記事は、クラスメソッド × AI駆動開発 Advent Calendar 2025 - Adventar 15日目の記事です。


こんにちは!Koty-Mousa 矢坂幸太郎 です!

本日は、私が普段行っている、Claude Code を用いた AWS 学習環境の構築についてお伝えします。

私が初めて AWS を使ったのは、弊社 アノテーション株式会社に入社した時から、つまり約1年半前からです。
これまでも、マネジメントコンソールを操作して多くの検証を行ってきました。

しかしながら、使ったことのないサービスや機能についての検証や学習はしばしば時間がかかるものです。

これまでの検証では、マネジメントコンソールでの手動操作が中心でしたが、AI を用いてよりよい学習を行う方法を考え、Claude Code を利用してみることにしました!

Claude Code で AWS CLI

Claude Code とは、CUI ベースで動作する Claude の対話型開発ツールです。
PowerShell や zsh など、PC上のターミナルで動作します。
指定したフォルダに保存しているファイルを Claude Code が読み取り、コードや文章を編集したり作成したりすることができます。
特に、Claude Code がターミナル上でコマンドを直接実行できる機能が、今回の AWS 環境構築で役立ちます。
このため、ターミナルで実行可能な aws コマンド(AWS CLI)を、Claude Code に実行してもらうことができます。

一般的な Web上で利用する生成 AI とは違い、直接 PC を操作してくれるため、効率よく簡単に AWS 検証を行うことができます。

設定

Claude Code による、AWS CLI 操作を実現するには、Claude Code・AWS CLI 両方のセットアップが必要です。
ここでは、実際に私も使用したセットアップ手順が書かれたブログを紹介します。

Claude Code

https://dev.classmethod.jp/articles/get-started-claude-code-1/

私もこの記事を参考にセットアップしました。
上記ブログの「Claude Codeのインストール」「初回セットアップ」項を実施すれば、概ね準備完了です。

AWS CLI

https://aws.amazon.com/jp/cli/

https://dev.classmethod.jp/articles/install-aws-cli-on-the-windows-11-terminal-at-hand-and-execute-aws-cli-commands/

AWS CLI のインストールは、上記 AWS サイト並びに弊社ブログの手順で実施できます。

なお、現在私はセキュリティ向上のため、aws-vault を利用しています。

https://dev.classmethod.jp/articles/windows-wsl-claude-code2/

上記記事の「手順 6: AWS Vault 導入(AWS 認証情報のセキュア管理)」項 の手順にて、aws-vault を導入できます。

CLAUDE.md

CLAUDE.md は、Claude Code が動作する際の基本的な指示となります。
私の場合は、主に下記情報を記入しています。

  • AWS CLI の IAM ユーザーへのアクセス方法(aws-vault)
  • EC2 起動時には、都度 AMI ID を調べる
  • VPCの選択が必要な場合は、どのVPCを使うかユーザーに確認する
  • リソース名には統一した接頭辞をつける
  • セキュリティグループやIAM等、設定する権限は最小限に(最小権限の原則)
  • 自分のIPは https://checkip.amazonaws.com/ で確認する
  • 何かを削除する際には十分に確認する

これらは、実際に使いながら発生した問題から記載したものです。
例として、EC2 の AMI ID はリージョンによって異なります。
指示が不十分なため、バージニア北部リージョンの AMI ID で 東京リージョンでの起動を試みることが多くありました。
このため、都度 AMI ID を確認してもらうようにしています。

設計書

作成するシステムの設計書をあらかじめ Markdown 記法で準備しておいて、それを Claude Code に読ませる場合もあります。
特に、VPC、EC2、RDS など複数の AWS サービスを連携させるシステムを構築する際には、設計書を用意しておくと Claude Code が全体像を理解しやすくなります。

補足

Claude Code は、コマンド実行時に都度確認を求めます。
これを無効化して確認を省略することも可能ではありますが、私は設定しておりません。
開発スピードの向上が見込める設定ではありますが、私は学習を大きな目的として Claude Code を利用するため、どのような操作を実行しているかを把握することが重要と考えています。
非常に学びが多いです。

また、以前 PC のデータをすべて消して大変なことになった 経験から、私は削除コマンドは特に慎重な操作を行っています。
CLAUDE.md での制御も実施しています。

これらのことから、すべての操作を1つずつ確認しています。

やってみよう!

それでは、動作テストをかねて、実際に やってみましょう!
今回は、初回ということで、簡単ではありますが、EC2 インスタンスの起動をやってみます!

余談ですが、約1年前、必死になりながらこの記事をまとめたことを覚えています。

https://dev.classmethod.jp/articles/koty-mousa-launch-ec2-amazon-linux-2023/

今回は、作業内容が簡単なので、手順書は用意しません。

Claude Code に以下のように指示をします

EC2 インスタンスを起動してください
東京リージョンを使用します
最新の Amazon Linux 2023 を利用してください
t3.medium を利用します
VPC等は新たに作成してください
このPCのIPアドレスからのSSH接続を許可してください

コマンド操作実行時には、都度何を実行するかが表示されます。
問題なければ、Yes を選択します。

スクリーンショット 2025-12-14 23.17.12

各操作を確認しながら、無事に EC2 インスタンスの起動ができました!

問題なく Claude Code から AWS CLI の操作ができることが確認できました!

今回の作業は非常に簡単なので、直接 CLI を操作しても良さそうですが、
より複雑な検証を行いたい場合は非常に便利なツールとなりました!

次回以降、このブログで Claude Code を使った検証についてお伝えしてまいります!

以上、Koty-Mousa 矢坂幸太郎 がお伝えしました!


Thumbnail illustration generated by Gemini, based on original work by Koty-Mousa.
Character(s) by Koty-Mousa.

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