ドメインコントローラを自前で立てずにWindows Serverを管理してみた(前編)

ドメインコントローラを自前で立てずにWindows Serverを管理してみた(前編)

Clock Icon2014.09.20

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する大栗です。 Windowsを複数台で連携させる時にはActive Directoryに参加する必要があります。しかし、ドメインコントローラ(DC)を自前で立てて管理するのは、冗長化等を行う必要があるので面倒です。これをAWSの機能の中で実現してみましょう。

前編ではAdvanced SetupでVPCの中にWorkSpacesを起動させる所までご紹介します。

どうやって実現する?

2014/09/10現在、AWSにはDirectoryを管理するサービスはありません。しかし、VDIサービスであるWorkSpacesの中でActive Directory(実際はSamba4を使用しているみたいです)を使用しており、そのActive Directoryは別のWindowsが参加する事が可能です。

事前準備

各環境を配置するVPCを作成しておいて下さい。今回は、以下の様にVPCを作成します。

WorkSpace_VPC

WorkSpacesでDirectoryを立ち上げる

WorkSpacesのDirectoryを作成します。 WorkSpacesの「Get Started Now」からウィザードを進めます。まずは「Quick Setup」と「Advanced Setup」が表示される場合は「Advanced Setup」を選択します。

「WorkSpaces Cloud Directory」を選択し、WorkSpacesのDirectoryを独自に作成します。

skitch

ここでDirectoryのOrganization Name、Directory Name、NetBIOS name、管理者パスワードを入力します。Organization Nameを入力するとDirectory Nameは[Organization Name].amazonworkspaces.com、NetBIOS nameは[Organization Name]がデフォルトで入力されます。 またWorkSpacesを起動するVPC、サブネットを入力します。プライベートなサブネットでも選択可能です。

skitch

設定内容を確認しDirectoryを作成します。

skitch

ドメインコントローラにはDNS Addressが2つあり、2台が起動しています。

skitch

WorkSpacesを起動する

次にWorkSpacesのVDI環境を起動します。

WorkSpacesの「WorkSpaces」で「Launch WorkSpaces」を選択します。 先ほど作成したDirectoryを選択します。

skitch

WorkSpacesを使用するユーザを登録します。「Create New Users and Add Them to Directory」でWorkSpacesのユーザを作成します。「Select Users from Directory」で使用するユーザを選択して「Add Selected」で決定します。

skitch20140917_2

起動するバンドル(スペック、アプリケーション)を選択します。ここで起動するWorkSpacesはActive Directoryの管理用クライアントとして使用するので、一番安いStandardで日本語のバンドルを選択しました。

skitch

起動内容を確認して「Launch WorkSpaces」をクリックします。

skitch

これでWorkSpacesが起動します。

WorkSpacesにログインする

登録したメールアドレスに以下の様なメールが届きます。ますWorkSpacesのクライアントをダウンロードします。

skitch

WorkSpacesクライアントを起動して、登録コードを入力します。 登録後にWorkSpacesのユーザ、パスワードを入力してサインインします。

skitchskitch

このようにWorkSpacesにログインできました。

skitch

 

以下の用にVPCにWorkSpacesを配置して、接続出来ました。VPC内に配置してもWorkSpacesへの接続は別のネットワークを経由するため、Private Subnetへも接続出来ます。

スライド1

最後に

WorkSpacesは既存のVPC中に配置できます。そのため、そこからオンプレミス環境への接続等も行う事が出来ます。連携のパターンを色々考える事が出来そうです。 次回は、Windowsサーバをドメインコントローラに参加させます。

参考情報

Amazon WorkSpaces Administration Guide

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.