漫画から学ぶ「チーム&リーダー」~魁!!男塾編~

こんにちは!おおはしりきたけです!

前回は、ストッパー毒島を参考に「チーム&リーダー」と「クロージング」という記事を書かせていただきました。今回は、泣く子も黙る「魁!!男塾」について書かせていただきたいと思います。

魁!!男塾 1 (集英社文庫―コミック版)

■魁!!男塾とは

ドラゴンボールやスラムダンク同様に、週刊少年ジャンプの黄金期を支え、1985年から1991年まで連載された作品です。簡単な概要は以下

全国から行き場の無くなった不良少年達を集め、過激なスパルタ教育を施す男塾。そこに籍を置く塾生達の根性や友情、死闘を描く物語。 初期は軍国主義テイストのギャグ漫画であったが、途中から上級生との決闘、ライバル学校との抗争、闇の世界で繰り広げられる格闘トーナメントなど、バトル中心の展開へとシフトして全34巻という長丁場の人気漫画となった。

Wikipediaから抜粋(http://ja.wikipedia.org/wiki/魁!!男塾)

■魁!!男塾とデスマーチ

○デスマーチとは

デスマーチとは、開発期間が元々必要な量より少なかったり、適切な人数の開発者がいなかったり、無理な使用を要求されているときに起きることが多いです。Wikipediaによると、デスマーチをいう言葉を広めたのはエドワード・ヨードンという方だと言われており、ヨードンはデスマーチの定義を以下の様に記しています。

  1. 与えられた期間が、常識的な期間の半分以下である
  2. エンジニアが通常必要な人数の半分以下である
  3. 予算やその他のリソースが必要分に対して半分である
  4. 機能や性能などの要求が倍以上である

エンジニアの皆さんもデスマーチ体験したことある方多いのではないでしょうか。男塾の授業は独自色が強く、滅茶苦茶スパルタ教育です。障害物にあたってもひたすら直進する「直進行軍(直進行軍)」、両軍が毒薬をのみトライしたチームが解毒薬を飲むことができる「羅惧美偉(らぐびー)」などまさにデスマーチ。

○デスマーチから脱出するには

デスマーチの直接的な原因のほとんどは、元々無理なプロジェクトというのが多いと思います。こういったプロジェクトは話を受ける前にお断りした方が良いです。経験上絶対にです!プロジェクトの成功率は受注したときからかなりの確率で決まっている事が多いです。その為、前回のブログではエンジニアも営業段階から入るべきだと書かせていただきました。さらにプロジェクトの成功確度を上げるために、スコープの調整を早く行うことが必要です。受託案件では予算、期間が決まっている事が多いので、調整すべきはスコープになると思います。スコープの調整とは、予算、期間を超える要件を受け付けないのではなく、予算、期間を合った要件にしていくことです。名著アジャイルサムライでもスコープを柔軟にしておくことと記されています。デスマーチプロジェクトにアサインされて嘆くだけのエンジニアではなく、営業段階、立ち上げ段階から積極的に入りプロジェクトの成功確度を上げるエンジニアになることにより、デスマーチからの脱出は可能です。

■どんなチームか

男塾の代表的な登場人物と言えばこの方々

  • 剣桃太郎:男塾一号生筆頭
  • 富樫源次:男塾の切り込み隊長
  • 虎丸龍次:怪力を誇る剽軽者で大食漢
  • J:本名は「キング・バトラー」
  • 松尾鯛雄:大鐘音のエールを切る応援団長
  • 田沢慎一郎:自称「男塾一のインテリ」
  • 極小路秀麻呂:「揚がらずの塾旗」と呼ばれる喝魂旗を上げた
  • 大豪院邪鬼:初期と後期で大きさが違う

○強い団結力

男塾の魅力は何と言っても強い団結力です。1対1の戦いで苦戦すると、塾生全員で命がけのエールを送るシーンを良く見ます。天挑五輪大武會(てんちょうごりんだいぶかい)の決勝戦で、桃が藤堂豪毅と戦って、瀕死の状態の時のセリフです。

男塾大鐘音 …………… そ それは俺の勝利を願う仲間たちの魂の叫び…! あ あの声が届くかぎり お 俺に敗北という言葉はない!!

桃はエールにより何度も立ち上がり、最終的に勝利を収めました。男塾を組織と考えたとき、闘っているのはプロジェクトチームです。男塾では、プロジェクトの当事者でない者も一生懸命エールを送って、プロジェクトチームに力を与えています。私もこの間フルマラソンを走り、その時沿道の方の応援が非常に力になったことを体験しました。プロジェクトチーム内での結束力が強いことはもちろんですが、隣のプロジェクトは何やっているか分からない。うちの組織何やってるか分からない。うちの会社何やっているか分からないでは寂しいですよね。自分のやっていることに興味がない人は少ないと思いますが、自分以外にも所属しているグループ、組織等に興味を持ちましょう。そして声を掛け合いましょう。wiki、blog等情報共有ツールはたくさんありますが、一番の情報共有は声を掛け合うことだと私は思っています。

■どんなリーダーか?

○漢気あふれるリーダー

男塾一号性筆頭の剣桃太郎ですが、文武両道の完璧なキャラクターです。漫画では戦いばかりでしたが、男塾卒業後は東京大学に入学し、卒業後はハーバード大学にも留学しています。そして内閣総理大臣にもなった天性のリーダーです。主人公ながら桃の名言というのは、ほとんど無いのですが、あえて挙げるならこのセリフ

貴様ひとりの命ではない………厳娜亜羅三千人の将として 貴様を思う者達の為にも生きて還る義務がある

このセリフは天挑五輪大武會で厳娜亜羅十六僧(ガンダーラじゅうろくそう)を率いる朱鴻元との戦いが終わった後のセリフです。桃は朱鴻元にとどめは刺さず、治療することにしました。戦いは勝負に勝つだけではないということなのでしょう。自分の損得顧みず顧客、メンバーのために力を貸す漢気はリーダーにとって必要なものなのかもしれません。

■まとめ

男塾では、毎回デスマーチプロジェクトのような戦いを繰り広げています。死闘を繰り広げた結果メンバーの団結力も強いのだと思います。デスマーチプロジェクトでもメンバー間での団結が強くなったという体験をしている方もいるのではないでしょうか。これはデスマーチが団結力を強くしたのではなく、団結力を強くしないとプロジェクトが進まないからだと思います。本来のプロジェクトではユーザーもリーダーもメンバーも同じ方向を向いていないといけないのですが、デスマーチプロジェクトでは、ユーザーを悪者にしたり、リーダーを悪者にしたり、営業、メンバーのせいにしたりという状況が多いと思います。誰のせいにもせず、みんなが同じ方向を向いて仕事をしている状況を作っていきましょう。

最後に、世の中で一番アテにならない王大人さんのセリフでお別れしましょう。

死亡確認!

漫画では、このセリフ当たった試しがありません…昔、私のいたデスマプロジェクトで、徹夜したメンバーが寝落ちした後「死亡確認」と言うのが流行りました。デスマになったから悲観するのではなく、デスマも楽しく乗りこなす必要がありますね。