Amazon WorkDocsのデータ移行をやってみた
こんにちは、NTT東日本の白鳥です。
Amazon WorkDocsが2025年4月に終了します、というアナウンスがありました。 すでにDevelopersIOでも触れられておりますね。
[廃止] Amazon WorkDocsが2025年4月25日に終了します
検証環境にWorkDocsの環境がありましたので、先日通知を通知を受けており、このようなバナーが表示されていました。
移行ガイドにあるMethod1を試してみました。
やってみた
移行先のAmazon S3バケットポリシーの作成
まずは同一リージョンにある移行先になるS3バケットのバケットポリシーをWorkDocsからの書き込みができるよう調整します。移行先のS3バケットがない場合は、WorkDocsと同一リージョンにS3バケットを作成します。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Sid": "AllowWorkDocsFileUpload",
"Effect": "Allow",
"Principal": {
"Service": "workdocs.amazonaws.com"
},
"Action": "s3:PutObject",
"Resource": "arn:aws:s3:::BUCKET-NAME/*",
"Condition": {
"StringEquals": {
"aws:SourceAccount": "AWS-ACCOUNT-ID"
},
"ArnLike": {
"aws:SourceArn": "arn:aws:workdocs:REGION:AWS-ACCOUNT-ID:organization/WORKDOCS-DIRECTORY-ID"
}
}
}
]
}
今回はKMS暗号化を行っていないバケットでしたので、このポリシーですがKMS暗号化を行っている場合は追加のポリシーが必要となります。
WorkDocs側での作業
WorkDocsの対象のサイトを開くと、「移行ステータス」という欄が追加されており、一度も行ってない場合は「未開始」というステータスになっています。アクションのところに「データを移行」とあるのでこちらを選択します。
移行先のバケットや移行の最新情報の通知先のメールアドレスを指定します。
KMS暗号化を行っている場合は、暗号化キーのARNも入力します。
最後に「migrate」と入力して移行開始します。
設定等が正しければ移行開始となり、移行ステータスが「保留中」に代わります。
本来は通知を待ったりする必要がありそうですが、しばらく待って移行ステータスが「成功」になれば完了です。
S3バケットにZIPフォルダがあることも併せて確認しておきましょう。
追加の考慮事項
移行ガイドには、下記のような注意事項もあり、本番ファイルの移行時には考慮が必要です。- 各ZIPファイルは最大50GBになります。WorkDocsに50GB以上のデータを持つユーザは、複数のZIPファイルがS3にエクスポートされます
- 1つのファイルが50GBを超える場合はエクスポートされません。50GBを超えるファイルのリストはZIPファイルと同じプレフィックスにCSVでリストされます。これらのファイルは、WorkDocs APIで直接ダウンロードされます
- 各ユーザのZIPファイルには、そのユーザが所有するファイル/フォルダのみが含まれます。ユーザと共有されているファイルやフォルダは、そのファイルやフォルダを所有しているユーザのZIPファイルに含まれます
- WorkDocsで空のフォルダはエクスポートされません
- 移行ジョブが開始された後に作成されたデータがエクスポートされるかは保証されません
まとめ
S3への移行自体はそれほど難しくなく完了できましたが、本番移行はS3にエクスポートした後、どこに行くかが重要になってくると考えます。サービス終了まで1年弱ありますが、意外と早く来てしまうものですので、今すぐにでも移行先のサービスの検討や対応を進めていくことをお勧めします。