[レポート]あたらしいあたりまえとは?New Norm Meeting Vol.1 #newnorm

【New Norm Consortium】

2020年4月16日(木)、よりよい生き方を労働環境と住環境の視点から研究、社会実装を目指し活動を行う「New Norm Consortium(ニューノーム・コンソーシアム)」を発足されました。今日は4/28日に開催された、「New Norm Meeting Vol.1」のオンラインイベントに参加したので、レポートします。

セッション1:What is “New Norm”?

タイトル

What is “New Norm”? ~ withコロナ時代の「あたらしいあたりまえ」、New Normとは ~

登壇者

  • 司会:池澤あやか氏
  • 登壇者
    • 小笠原治氏(京都芸術大学 教授/さくらインターネット株式会社 フェロー)
    • 水口怜斉氏(経済産業省)
    • 安川新一郎氏(グレートジャーニー合同会社 代表)

レポート

New Normとは何なのか?

小笠原さんから、New Normとは何なのかの話がありました。New Normとは次のあたりまえの状態であり、このコンソーシアムでは、新しいあたりまえにするための新しい基準を決められたらということで、4/6日の非常事態宣言が発令されてから、発足したのが4/16日でロゴ入りのプレスリリースを出すことが出来た。コンソーシアムに参加していただいている企業も大企業の方も多く、7月にはNew Normのマークを出したいとお話していました。

コンソーシアムのゴールとしては、どこかの企業がお金を拠出するとかではなく、自走できる環境を作れるように、サービスやプロダクトなどを気軽に共有したり、オンライン前提の働き方にどう取り組んで行けば良いかなどを提案していきたい、またオンラインのツールの選び方は、働く場所を作るのと同じくらい大切という言葉が非常に自分に置き換えると共感できました。

安川さんからは、現在は、世界が同時期にこの状況と戦っている状態であり、最初は数週間辛抱すれば、元に戻るかなと思っていたし、思いたかったけど、どうもそういう状況ではない。noteに書いたら色々な方に賛同していただき、このコンソーシアムに参加したということでした。 過去の歴史を調べてみると、感染症の流行によって歴史が大きく動くという事例なども紹介していただきました。

水口さんからは、先日企業・大学・官庁の若手が描く未来のたたき台という官民一体で作成したレポートにも書かれていますが、今後のコミュニティーのあり方が、組織の肩書などを帰属意識をベースにしたフォルダ型からプロジェクト・自分の関心事を帰属意識をベースにしたハッシュタグ型になっていき、ベテランと若手など各世代の強みを活かして、ディスカッションし、未来を創っていく事が大切と伝えていました。

最後に、小笠原さんが話ししてた、「今までと違う方々とオンラインで話をすることが多くなり、新しいあたりまえが始まりかけている状態、そして、できるだけ心地よい定性的な基準で届けたい」とのことでした。

セッション2:オフィスのNew Norm

タイトル

オフィスのNew Norm ~ 本社集中型オフィスと、分散型オフィス。それぞれのこれからの考え方や役割を探る ~

登壇者

  • 司会:池澤あやか氏
  • 登壇者
    • 上原高志氏(Japan Digital Design株式会社 代表取締役CEO)
    • 堀場一弘氏(株式会社リコー WS事業本部 RSI統括室 室長)
    • 牧田恵里氏(株式会社tsumug 代表取締役社長)
    • 吉川隼太氏(株式会社電通 クリエイティブ・ディレクター/ゼネラルマネージャー

レポート

出勤率の現状

株式会社フォトシンスが提供している「Akerun入退室管理システム」のIoTデータを活用したオフィス出勤者数の推移に関する緊急事態宣言前後のオフィス出勤状況 調査レポートによると、出勤率は、東京31.7%、大阪42.7%、45都道府県62.4%ということでした。もちろんAkerunを導入している企業に対しての調査なので、偏りはあると思いますが、私の想定よりもリモート率が高かったです。

これからのオフィスは?

tsumugの牧田さんは、元々リモートメンバーが多かったので、自社自体は、大きな変化は無かったそうですが、法人のBCPやリモートワークに貢献する専有型分散オフィスSaaS「TiNK VPO」を提供しています。

今後本社一極集中とミクロ支社の融合になるのではないかということで、リモートになるとプロジェクト単位で同じメンバーとの仕事になっているが、新しいプロジェクトが生まれるのはリアルベースのいいところで、本社はセレンディピティが起こる場で、進めていくのはミクロの支社でリアルとオンラインが融合していく環境になり、今までは、本社一極集中は効率型が優先されていたが、ただの効率化じゃないオフィスに求められるケイパビリティが変わって来ている。元々数年先に来るものが、現在の状況になり世の中が変わらなきゃいけない時代に来たというお話でした

セッション3:働き方のNew Norm

タイトル

働き方のNew Norm ~ 在宅やリモート前提の働き方へ。その時、会社と社員はお互いになにを果たしどんな関係を築くのか ~

登壇者

  • 司会:小笠原治氏
  • 登壇者
    • 鶴岡裕太氏(BASE株式会社 代表取締役CEO)
    • 橋本正徳氏(株式会社ヌーラボ 代表取締役)
    • 山本博士氏(株式会社スマレジ 代表取締役)
    • 安立沙耶佳(株式会社ヌーラボ 人事)

レポート

オンラインに対する変化について

Nulabの橋本さんは、お金の使い方が会社として変わるということで、先日社員へ年間15万円を支給するテレワーク補助という施策を行い、目的を明確に伝えたり、BASEの鶴岡さんは、この状況下で、短期的な生産性をだしにくいので、現在の状況に対して今は生産性が落ちてもいいーー『BASE』CEO 鶴岡裕太が、リモートワーク化で社内に伝えたメッセージというメッセージを出しています。 スマレジの山本さんは、2月ごろから状況の変化があり、スマレジを利用しているお客様に対して減額措置などの設定変更を行っています。

コミュニケーションについて

特にITの業界は、一般的に働いている人がMTGが毎日あるわけでは無く、ソロワークになることが多いということで、皆さんどのような事をやっているのかという話でしたが、朝会、夕会、ランチ会やチャットでの雑談などを行ったり、山本さんは社内ラジオで情報を発信しているそうです。

現在のツールでは、表情の変化とか声のトーンとかが見えにくい部分はあり、今までやっていた雑談というものが実は非常に重要であったという話を聞いて、私も非常に共感しました。

今後に向けて

まず、この状況になり、オンラインでのアイデアの融合というのが難しくなっている状況で、慌てるよりはドキュメンテーションやカルチャーをあわせていく必要があり、今後同じような状況になっても何かアクションを取りやすくしておく必要があるとのことでした。

オンラインでの働き方は、仕事とライフワークの境界が曖昧になり、時間で拘束という働き方から境界線が曖昧になり、管理する立場からしても人を信用する前提でのマネジメントに変化していく、トラストレスになっていく、そのためには信用を基準にした整備が必要であるとのことでした。

セッション4:キャリアのNew Norm

タイトル

キャリアのNew Norm ~ リモート前提での就職や転職、採用条件の変化、仕事との出会い方など、あたらしいあり方を探る ~

登壇者

  • 司会:池澤あやか氏
  • 登壇者
    • 大蘿淳司氏(Managing Director of Mistletoe Singapore Pte. Ltd.)
    • 畑田康二郎氏(株式会社デジタルハーツプラス 代表取締役)
    • 村上臣氏(リンクトイン・ジャパン株式会社 日本代表)

レポート

求められる人材像や働き方

既に、海外ではプロジェクトベースでの働き方が主流になっており、環境適応能力の最大化が必要で世の中が変わるより、自分が速いスピードで変化に対応できる人が求められており、今までの数回の面接で転職している状況や大量一括採用などは、大きく変わり、長期のプランで自分を考えた時にリファラルなどで、能動的に働きかけていける人材、プロジェクト型になっていくことで、今までの日本のスタイルで雇用されにくかった、個人の能力にフィットした仕事が増えていく。この状況により、自分を見つめ直している人も多いのではないかとのことでした。

スキルや会社のポジションがキャリアではなく、「誰」と「何を」するかというのが重要で、自分しかできない、自分だからできるという部分と足りない部分を補えるプロジェクト型の働き方は強く、今までは、会社にいる時間で評価されていたメンバーシップ型から専門的なジョブ型に変わっていく意識が必要であり、そのためには無条件に肯定して、伴走型のコミュニケーションが重要になるとのことでした。

セッション5:大学のNew Norm

タイトル

大学のNew Norm ~ 大学でオンライン授業への学生、教員の反応から見えてきた、あたらしい大学教育のあり方 ~

登壇者

  • 司会:池澤あやか氏
  • 登壇者
    • 小笠原治氏(京都芸術大学 教授/さくらインターネット株式会社 フェロー)
    • 川原圭博(東京大学 教授)

レポート

オンライン授業の対応

東京大学の川原さんは、3月初旬から中旬くらいからオンライン授業の準備を始めており、3月20日には授業ができるソフト面での環境は完了、そして調整を行い4月の第1週からオンラインで授業を行っているとのことでした。京都芸術大学の小笠原さんは、全学生にZoomのアカウントを払い出し、G Suiteでクラスルームの授業の管理を行えるようにしており、5月中旬には授業を開始する予定とのことで、新入生は入学式などをやっていなかったりするので、Zoomに慣れられるように使い方などケアしているそうです。 私が、驚いたのは思っていた以上に学生さん達の環境がある程度整っており、オンラインに対し学生さんは歓迎モードで、逆に先生方がツールの使い方など不安な面もあったようです。

オンライン授業で著作権の取り扱いが課題だったが、「授業目的公衆送信補償金制度」が、本日4/28日に早期施行されたことにより、オンライン授業でも利用できるようになりました。

オンライン授業の課題

講義的な授業は、オンラインでも実現できますが、実験、実習などはオンラインでは実現できないと言う課題もあります。また、MOOCなどのオンライン講座では、達成率が低くという結果が既にでており、オンラインでのモチベーションをどう保って行くかという課題もあります。 京都芸術大学は芸大なので、創作活動など手を動かしてなんぼの部分があり、やりたいことをやれるように大学の場があったが、リアルの場の価値として、芸術だと、他の人の創作物を見て創発していた部分が 利用できないという部分での課題は大きいと感じました。

最後に

大きく社会状況が変わり、今までのあたりまえが、あたりまえではなくなってしまった現状で、新しいあたりまえを中長期的に様々な視点から考え、基準をつくり実行に移していくということが、現在の局面において、非常に重要だと感じでいます。私自身も今まであたりまえにオフィスに通い、会社やお客様とオフラインで会話しながら仕事していた状況から一変して、オンライン前提で完結させていく仕事のスタイルを模索しています。そんな中で今回のオンラインイベントは、今後の自分の働き方になるヒントが沢山ありました。