リージョンをまたいでアクセス可能に!NLB が Inter-Region VPC Peering に対応しました

NLB(Network Load Balancer)がリージョンをまたいだVPC Peering経由でのアクセスおよびIPターゲット登録に対応しました。
2018.10.16

こんにちは、菊池です。

またまたNLB(Network Load Balancer)の機能拡張です!NLBがリージョンをまたいだVPC Peering経由でのアクセスおよびIPターゲット登録に対応しました。

Network Load Balancer now supports Inter-Region VPC Peering

これまでの制約

これまで、VPC Peeringを経由したNLBへのアクセスには、以下のような制限がありました。

  • リージョン内のピアリングに限る
  • 対応インスタンスタイプはNitro世代(C5/M5/R5/Z1d/T3/i3.metal)のみ

これらの制約については以前、以下の記事で詳細説明しています。

[M5/C5/i3.metal] VPC ピアリングを経由してNLBにアクセスできるEC2インスタンス

アップデートによる制限緩和

今回のアップデートで変わったことは、以下の点です。

  • リージョンを跨いだピアリング(Inter Region VPC Peering)に対応

公式ドキュメントによると、以下の記載があります。

Network Load Balancers support connections from clients over inter-region VPC peering, AWS managed VPN, and third-party VPN solutions. Network Load Balancers support connections from clients over intra-region VPC peering only if those clients are Nitro instances.

つまり、VPC内のVPC Peering経由のアクセスではNitro世代の制約あり、それ以外は制約なしとなります。

Registered Targets

Limits

  • You cannot register instances by instance ID if they have the following instance types: C1, CC1, CC2, CG1, CG2, CR1, G1, G2, HI1, HS1, M1, M2, M3, and T1. You can register instances of these types by IP address.
  • You cannot register instances by instance ID if they are in a peered VPC. If the peered VPC is in a different region than the load balancer, you can register these instances by IP address.

一方のターゲット登録は、一部旧世代のインスタンスタイプではIPアドレス指定のみサポートリージョンを跨いだVPC PeeringではIPアドレス指定のみサポート(インスタンスタイプの縛りなし)となっています。

非常にややこしいのでまとめると以下のようになります。

NLBへのアクセス ターゲット登録(インスタンスID指定) ターゲット登録(IPアドレス指定)
VPC内 ◯(旧世代インスタンスタイプを除く)
Intra-Region VPC Peering経由 Nitroインスタンのみ可 不可 Nitroインスタンのみ可
Inter-Region VPC Peering経由 不可

Intra-Region VPC Peering(リージョン内のVPC Peering)では、依然、インスタンスタイプの制限があることに注意が必要です。

Inter-Region VPC Peering経由

リージョンを跨いだVPC Peering経由では、インスタンスタイプの制限なく、NLBにアクセスすることができます。

同様に、IPアドレスを指定したターゲットの登録・アクセスも可能です。

上記の2つを組み合わせた、2つのリージョンを超えたアクセスについても、実際に試したところ可能でした。

まとめ

今回のアップデートにて、リージョンを跨いだNLBへのアクセス/ターゲット登録が可能になりました。

リージョン間ではインスタンスタイプの縛りはないですが、リージョン内でのVPC Peering経由では依然、Nitroインスタンスの制約があることに注意が必要です。このあたりは今後のアップデートでさらに緩和されることを期待したいと思います!