OKR の進捗確認における先行指標と遅行指標

OKR の進捗確認における先行指標と遅行指標

Clock Icon2022.09.25

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こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
目標管理のツールとして OKR を利用する企業が増えてきています。
前回は OKR の利用に際して、最初の難関である定量目標の設定として「OKR と Initiative」を扱いました。
今回は次の難関である OKR の進捗確認について扱います。
OKR はリアルタイムパフォーマンス管理を前提とした手法です。つまり、設定して期末に確認するだけではだめで、期中状況を常に把握して継続的に改善していく必要があります。そのためには期中の進捗確認が必要です。
そこで、進捗確認における2つの視点である「先行指標( leading indicator )」と「遅行指標( lagging indicator )」を OKR の文脈で紹介します。

OKR とは?

前回同様ですが復習。
OKR はゴール設定のフレームワークです。
Objective として定性的な目標を設定し、 Key Result にどの状態になっていれば達成したと言えるのかを表す定量的な目標を設定します。
この記事では OKR そのものに関して細かな説明はしないため、 OKR についてより詳しくはこちらをご覧ください。

遅行指標とは?

遅行指標とは、過去の結果に対する指標です。
遅行指標は任意の活動の結果のため、未来を予測することはできません。
あくまで結果の確認をするための指標になります。
OKR の文脈でいうのなら、 KR に設定する価値ベースの指標が遅行指標にあたります。

先行指標とは?

先行指標とは、遅行指標に対して将来影響することが見込まれる指標です。
結果に対して因果関係があり、ポジティブな結果につながるであろう対象が先行指標にあたります。
OKR の文脈でいうのなら、 Initiative の行動量や Initiative の実施によって変化する指標にあたります。
※ Initiavive については冒頭のリンク先の記事を参照
先行指標は、遅行指標への因果関係が明白なものもあれば、不明瞭なものもあります。

OKR の進捗確認

OKR の進捗確認において
  • 最終成果に影響を与えるであろう先行指標を設定し、行動を通して高めていくことで結果に与えるプラスの影響度合いを確認していく
  • 最終成果である遅行指標を常に確認することで、現状の成果の状況を常に把握する
という関係性になります。
OKR の取組内容次第では KR に設定した遅行指標が目標の取り組み期間中には大きく変化しない場合もあるでしょう。
その場合は特に適切な先行指標の設定が重要となります。

OKR における遅行指標と先行指標の例

  • Objective
    • 健康な肉体づくりをする
  • Key Results
    • BMI を 21 未満にする
    • 体脂肪率を 15% 未満にする
  • Initiatives
    • 毎日30分ランニングをする
    • 1日の平均摂取カロリーを 1600 kcal にする
この場合の指標は
  • 遅行指標
    • BMI
    • 体脂肪率
  • 先行指標
    • 消費カロリー
    • 摂取カロリー
になります。

まとめ

OKR の進捗確認における先行指標と遅行指標についてまとめました。
先行指標で能動的に影響を与えることができる行動を増やし、遅行指標で結果への影響を継続確認し続けることで
  • 結果への到達度を日々確認する
  • 改善の必要性を把握し、継続的に改善する
ということがしやすくなります。 KR だけではなく、 KR への先行指標を設定して、成果への到達をより把握しやすくしましょう。

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