OpenMetadata SaaSでTableau Cloudのメタデータを抽出してみた

OpenMetadata SaaSでTableau Cloudのメタデータを抽出してみた

Clock Icon2023.02.11

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さがらです。

OpenMetadataはTableau Cloudのメタデータの抽出に対応しております。(※Tableau Serverも、もちろん対応しています。)

今回、このOpenMetadataからTableau Cloudのメタデータの抽出を試してみたので、本記事で内容をまとめてみます。

前提

基本的には、このドキュメントの手順に沿って行っていきます。

また、本記事のタイトルでは「OpenMetadata SaaS」とは書いていますが、中身はOSSのOpenMetadataと全く一緒です。クラスタの構築や運用周りをすべて担ってくれるのがSaaS版となっております。

OpenMetadata SaaSのフリートライアル開始手順については、こちらのブログをご覧ください。

各製品のバージョン

  • OpenMetadata SaaS
    • Tokyoリージョン
  • OpenMetadata
    • 0.13.2

事前準備

まず、事前に行うことがありますので、その内容について記述していきます。

接続先のTableau CloudのAPIのバージョン確認

OpenMetadataからTableau Cloudに接続する際に、Tableau CloudのREST APIのバージョンを入力する必要があります。

こちらのTableauのドキュメントから、Tableau Server/Cloudの各バージョンで使用しているREST APIのバージョンを確認できるので、参考にしてみてください。

Access Tokenの取得 ※ユーザー名とパスワードで認証しない場合

続いて、OpenMetadataからTableau Cloudに接続を行うためのAccess TokenをTableau Cloud上で取得します。

まず、画面右上のユーザー名のアイコンからマイアカウントの設定を押します。

設定タブの真ん中くらいの位置に個人用アクセストークンという項目があります。ここのトークン名に任意のトークン名を記述し、新しいトークンの作成を押します。

すると、画面上にアクセストークンが表示されます。こちらのトークン名トークンシークレットを後で使用しますので、忘れずにコピーしておきましょう。

OpenMetadata上での連携設定

では、OpenMetadata上でTableau Cloudのメタデータを抽出するための設定を行っていきます!

まず、SettingsDashboardsからAdd new Dashboard Serviceを押します。

Tableauを選択し、Nextを押します。

Service NameDescriptionを記入し、Nextを押します。

続いて、連携するTableau Cloudへの接続に必要な情報を入力していきます。

  • Host And Port:`https://prod-apnortheast-a.online.tableau.com/`のようなホスト名を入力
  • API Version:事前に確認したAPIのバージョンを入力
  • Site NameSite URL:連携先のTableau CloudのURL`https://prod-apnortheast-a.online.tableau.com/#/site/サイト名`の`サイト名`を入力
  • Personal Access Token:事前に生成したAccess Tokenのトークン名を入力
  • Personal Access Token Secret:事前に生成したAccess Tokenのトークンシークレットを入力

これらの入力が完了したら、Test Connectionを押して接続が問題ないことを確認し、Saveを押します。

これでTableau Cloudへのコネクタの設定は終わりなのですが、まだメタデータの抽出をいつ行うかの設定が出来ていませんので、続けて、Add Ingestionを押します。

すると、Ingestionの設定画面が出てきます。Dashboard Filter Patternで抽出するメタデータを絞り込むことも可能です。

また、ここの設定で重要なのが、Database Service Nameです。DWHのテーブルからTableauのダッシュボードまでのリネージを生成するためには、ここに参照先のDWHの名称を入力する必要があります。

各設定値に問題がなければ、Nextを押します。

続いて、抽出のスケジュールを選択します。設定を終えたら、Add & Deployを押します。

下図のように表示されたら、抽出の設定は完了です!

ちなみに、対象のIngestionsを手動実行することも出来ます。対象のIngestionのActions列にてRunを押せばOKです!

対象のTableau Cloud上で管理しているコンテンツの数にもよると思いますが、38個のコンテンツのメタデータの抽出に、1分かかりました。

Tableau Cloudから抽出したメタデータの確認

続いて、Tableau Cloudから抽出したメタデータがどの様に確認できるかを少しだけ見ていきます。

まず、Detailsタブでは、対象のダッシュボードの中に含まれる各ワークシートやダッシュボードの一覧を確認することが可能です。

Lineageタブでは、Ingestionの設定のDatabase Service Nameで指定したDWHを参照している場合、DWH上のテーブルからTableauのダッシュボードまでのリネージを確認することが可能です。

最後に

OpenMetadataからTableau Cloudのメタデータの抽出を試してみました。

DWH上のテーブル~ダッシュボードへのリネージを見ることが出来るのは嬉しいですよね!ぜひお試しください。

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