Power BIライセンスの違いを超ざっくり解説してみた

Power BIライセンスの違いを超ざっくり解説してみた

一般的な意味でのダッシュボード(Power BIでのレポート)の公開に絞った超ざっくりな解説です
Clock Icon2022.10.18

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

データアナリティクス事業本部 BIチームのkariyaです。
今回はPower BIの各ライセンスの概要と、シンプルなダッシュボードを公開するために必要なライセンスはどれか?を超ざっくり解説してみます。

おことわり

  • Power BIでは複数のグラフをまとめたものを「レポート」と呼びますが、今回は一般的にBIツールで使われる「ダッシュボード」という言葉に置き換えて解説します。
  • Power BIでの「ダッシュボード」とは異なる概念ですが、超ざっくり解説ということでご容赦下さい。
    (本記事ではPower BIでの「ダッシュボード」については述べません)

解説すること

  • ライセンス毎の、ダッシュボードの公開範囲の違い
  • 公開範囲別の、おすすめのライセンス

解説しないこと

  • 公開「以外」の機能の違い(高度なダッシュボード、データ容量、データ更新頻度など)
  • 詳細はMicrosoft公式の説明をご参照ください

Power BIのライセンス概要

無料

Power BI Desktopでダッシュボード(レポート)を作成し、Power BI Desktop上で閲覧することができます。
Power BIのファイル(.pbix)を共有すれば、他のユーザーがPower BI Desktopで閲覧することも可能です。 OneDriveやSharePointに置いたpbixファイルを、(Power BI Desktopなしで)直接閲覧や編集ができる機能も今後リリースされる予定です。
また、全世界に公開していいものであれば、Web上に公開することが可能です。

Power BI Pro (月額¥1,090/1人あたり)

作成したダッシュボードをPower BIサービス(クラウド)上に公開し、組織内の他のユーザーが閲覧することができます。
作成するユーザーと、閲覧するユーザー双方にProライセンスが必要です。
なお、Power BIサービスに公開することで、データの自動更新を設定することができます。

Premium Per User (月額¥2,170/1人あたり)

高度なダッシュボードを作成することができますが、公開に関してはProライセンスと同等の機能です。

Premium 容量(月額¥543,030/容量あたり)

Power BIサービス上に公開したダッシュボードを、組織内の他のユーザーが閲覧することができます。
作成するユーザーにはProライセンスが別途必要ですが、閲覧はライセンスなしで可能です。

どのライセンスを選ぶとよいか

個人でダッシュボードを作成し、自分で閲覧する場合

ライセンスなしで可能です。
公開したいダッシュボードができたら、Proライセンスの購入を検討しましょう。

組織内でダッシュボードを公開する場合

作成者と閲覧者の合計が少数(約500人以下)の場合

ファイルサーバでpbixファイルを共有することも可能ですが、データの自動更新をするなら作成者と閲覧者にProライセンスを購入してPower BIサービス上で公開するのがおすすめです。

作成者は少数で閲覧者が多数(約500人以上)の場合

作成者にProライセンスを購入し、ダッシュボードを公開する組織(テナント)にPremium容量を購入するのがおすすめです。

全世界にダッシュボードをWeb公開する場合

ダッシュボードを保存する場所にも寄りますが、マイワークスペース(個人用の保存先)ならライセンス不要で、その他のワークスペース(複数人で使用する保存先)なら作成者にProライセンスがあれば可能です。

おわりに

Power BIの各ライセンスについて超ざっくり解説してみました。
実際に導入する際は、データ容量や更新頻度など他にも考える要素があると思いますが、組織内でPower BIを導入する際のはじめの一歩として参考になれば嬉しいです。

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