Gemini で利用するプロンプトのスニペットを Google Keep で作成してみた
こんにちは。組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
Gemini でプロンプトを書く際に、プログラミングでいうところのコードスニペットを利用したいことがあります。
一方、 Gemini 自体にはスニペットの機能はないため、他の手段と組み合わせて実現する必要があります。
そこで、今回は Gemini のアプリ連携で Google Keep に保存したメモをプロンプトのスニペットを利用する方法を試してみました。
Gemini から Google Keep を呼び出す
Gemini のアプリ連携機能を使うことで、 Google Workspace の各種アプリを呼び出すことができます。
入力
@Google Keep タイトルが hoge のメモの内容を、PlainTextの言語指定が付いたコードブロックとしてコピーできる形式でください。
※コピーして使いやすいように指示しています
出力
プロンプトスニペットの例
メタプロンプトの例
プロンプトを生成するメタプロンプトのスニペットの例です。
入力
@Google Keep タイトルが メタプロンプト のメモの内容を、PlainTextの言語指定が付いたコードブロックとしてコピーできる形式でください。
出力
Google Keepから取得した、タイトルが「メタプロンプト」のメモの内容は以下の通りです。
```plaintext
あなたはプロンプト作成の専門家です。
以下の情報を元に、AIに与えるためのプロンプトを生成してください。
目的:
【作成したいプロンプトで達成したいこと】
ターゲットユーザー:
【プロンプトの実行者、またはそのプロンプトが誰に向けられているか】
出力形式:
【AIが生成する理想的なアウトプットの形式】
含めるべき要素:
【プロンプトに必ず含めたいキーワードや制約】
除外すべき要素:
【プロンプトから除外したいキーワードや情報】
---
[例]
目的:
新規事業のアイデアをブレインストーミングするためのプロンプトを作成する
ターゲットユーザー:
事業開発担当者
出力形式:
箇条書き
含めるべき要素:
・ペルソナ
・課題
・解決策
・市場規模
除外すべき要素:
・財務計画
・技術的な詳細
```
入力
コピーして使ってみます。
あなたはプロンプト作成の専門家です。
以下の情報を元に、AIに与えるためのプロンプトを生成してください。
目的:
質の高いプロンプトのテンプレートを得ること
ターゲットユーザー:
業務上 Gemini のプロンプトを利用する社員全員
出力形式:
## 見出し項目1
見出し項目1の説明
## 見出し項目2
見出し項目2の説明
※以降、項目数分の繰り返し
---
[例]
## 役割
プロンプトに担ってもらう役割
例 : あなたは目標設定の専門家です
## 目的
プロンプトの目的
例 : 目標をレビューすること
## 出力形式
結果テキストの出力形式
プロンプトの出力形式
出力
# Geminiプロンプトテンプレート作成
以下に、ご指定の情報を元に作成した、Geminiに与えるプロンプトテンプレートを示します。
このテンプレートは、社員の皆さんが質の高いプロンプトを効率的に作成できるように設計されています。
---
## **役割**
プロンプトに担わせたい役割を具体的に記述します。これにより、AIが適切な視点や知識を持って応答するようになります。
例:あなたは、企業活動におけるサステナビリティに関する専門家です。
## **目的**
このプロンプトで達成したいことを明確に記述します。最終的な目標や成果を定義することで、AIはより焦点を絞ったアウトプットを生成します。
例:ESG投資に関する社内プレゼンテーションの構成案を作成すること。
## **制約**
プロンプトの出力に含めるべき、または除外すべき要素や条件を定義します。
これにより、不要な情報や誤った方向への応答を防ぎ、より関連性の高い結果を得ることができます。
例:
・最新の国際的な報告基準(例:GRI、SASB)に準拠した情報を盛り込むこと。
・財務データや企業の内部機密情報は含めないこと。
## **出力形式**
AIが生成する理想的なアウトプットの形式を指定します。これにより、結果が整理され、利用しやすくなります。
例:
・Markdown形式の箇条書き
・表形式
・500文字以内の要約
## **入力情報**
AIがプロンプトを実行する際に必要となる追加情報やデータを指定します。
具体的な情報を提供することで、よりパーソナライズされた、質の高い応答を引き出せます。
例:
・プレゼンテーションの対象となる部署名
・プレゼンテーションの時間
・過去の同様のプレゼンテーション資料のURL
---
このテンプレートを社内で共有し、社員の皆様がプロンプト作成を始める際のガイドとしてご活用ください。
このテンプレートについて、何か調整が必要な点はありますか?
標準的なプロンプトの例
メタプロンプトの例で取得したプロンプトを Google Keep に保存し、標準プロンプトとして利用可能にしました。
入力
@Google Keep タイトルが 標準プロンプト のメモの内容を、言語名を PlainText としてコードブロックで表示してください。
出力
`PlainText`
役割
プロンプトに担わせたい役割を具体的に記述します。これにより、AIが適切な視点や知識を持って応答するようになります。 例:あなたは、企業活動におけるサステナビリティに関する専門家です。
指示
このプロンプトで達成したいことを明確に記述します。最終的な目標や成果を定義することで、AIはより焦点を絞ったアウトプットを生成します。
例:
ESG投資に関する社内プレゼンテーションの構成案を作成してください。
制約
プロンプトの出力に含めるべき、または除外すべき要素や条件を定義します。これにより、不要な情報や誤った方向への応答を防ぎ、より関連性の高い結果を得ることができます。
例: ・最新の国際的な報告基準(例:GRI、SASB)に準拠した情報を盛り込むこと。 ・財務データや企業の内部機密情報は含めないこと。
出力形式
AIが生成する理想的なアウトプットの形式を指定します。これにより、結果が整理され、利用しやすくなります。
例: ・Markdown形式の箇条書き ・表形式 ・500文字以内の要約
入力情報
AIがプロンプトを実行する際に必要となる追加情報やデータを指定します。具体的な情報を提供することで、よりパーソナライズされた、質の高い応答を引き出せます。
例: ・プレゼンテーションの対象となる部署名 ・プレゼンテーションの時間 ・過去の同様のプレゼンテーション資料のURL
http://googleusercontent.com/action_card_content/0
スニペットを参考にプロンプトを作成します。
入力
役割
あなたはキャリアアドバイザーです。
指示
キャリアの次のステップについておすすめの候補を3件ください
出力形式
## おすすめのキャリア1
{キャリアの紹介}
{おすすめする理由}
{次のステップに向けて必要なことの説明}
## おすすめのキャリア2
{キャリアの紹介}
{おすすめする理由}
{次のステップに向けて必要なことの説明}
## おすすめのキャリア3
{キャリアの紹介}
{おすすめする理由}
{次のステップに向けて必要なことの説明}
制約
私はクラスメソッドに所属しています。クラスメソッド内で選べそうなキャリアステップという条件で出力してください
https://classmethod.jp/
入力情報
現状の私のキャリア
・15年以上のウェブエンジニア経験。主に受託開発
・6年の人事経験
・エンジニア採用の主担当者
・人事評価制度の責任者(2社)
・評価制度の大幅改定(2社)
・目標設定を支援するAIツールの開発
・新卒研修のプロジェクトマネジメント
・サーベイ運用およびそこからの組織課題の解決支援(2社)
・組織開発部門のマネジメント
・現在は組織開発部門のマネージャー
特徴
・ITエンジニアのバックグラウンドを元にして人事業務を担当できる
・テクノロジーの活用
・エンジニアとして学んだ仕事の進め方
・情報発信力
・月10記事、会社のブログ公開を4年間公開
・ZennBook を17冊執筆
・個人ブログも2011年から継続的かつ大量に発信
・デブサミ登壇2回
・コミュニティ貢献
・ジンジニアコミュニティを主催
出力
お話しいただき、ありがとうございます。クラスメソッドでのキャリアの次のステップについて、これまでのご経験とスキルを活かせる3つのキャリアパスをご提案します。
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## おすすめのキャリア1
### テクニカルエバンジェリスト
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### キャリアの紹介
技術的な専門知識と、それを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力を活かし、クラスメソッドの技術力やソリューションの魅力を社内外に広く発信する役割です。
開発者コミュニティやカンファレンスでの登壇、ブログ執筆、技術記事の監修などを通して、技術的なトレンドを深く掘り下げ、会社としての存在感を高めます。
### おすすめする理由
15年以上のウェブエンジニア経験と、4年間にわたり月10記事を公開してきた情報発信力は、テクニカルエバンジェリストとしての活動に非常にマッチします。
特に、ZennBookを17冊執筆されている実績は、技術的な内容を体系的にまとめて伝える能力の証明です。
また、デブサミ登壇経験やジンジニアコミュニティを主催されていることは、人前で話すスキルやコミュニティを巻き込む力を示しており、社外での活動においても大きな強みとなります。
### 次のステップに向けて必要なことの説明
クラスメソッドの主要な技術やソリューションについて、さらに深い知識を身につける必要があります。
社内の技術部門やプロダクトチームと連携し、最新の技術動向や開発ロードマップを把握しておきましょう。
また、エバンジェリストとしてのプレゼンテーションスキルや、技術ブログの執筆スキルをさらに磨き上げることが重要です。
社内での勉強会や、技術イベントへの参加を積極的に行い、アウトプットの機会を増やしていくことをおすすめします。
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## おすすめのキャリア2
### テックリード兼組織開発コンサルタント
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### キャリアの紹介
エンジニアリングのバックグラウンドを活かしつつ、人事評価制度や組織開発の経験を組み合わせて、クライアント企業の組織課題を技術の側面から解決するコンサルタントです。
エンジニアの生産性向上、開発チームの組織文化改善、テクノロジーを活用した人事システムの構築など、技術と組織の両面から支援を行います。
### おすすめする理由
ITエンジニアの視点を持ちながら人事経験を積んできたことは、このキャリアにおいて他にない強みとなります。
特に、**「テクノロジーを活用して組織課題を解決する」**というアプローチは、クラスメソッドが目指すDX支援と親和性が高く、お客様に大きな価値を提供できるでしょう。
目標設定AIツールの開発や、サーベイから組織課題を解決してきた経験は、まさにこの役割に直結します。
### 次のステップに向けて必要なことの説明
コンサルタントとして、クライアントの課題を深くヒアリングし、解決策を提案するスキルを磨く必要があります。
クラスメソッドのコンサルティングチームや、営業部門と連携して、お客様の課題解決にどのようなソリューションを提供できるかを学びましょう。
また、具体的な課題解決事例をブログや社内向けに発信することで、自身の専門性をアピールし、この分野でのポジションを確立していくことが重要です。
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## おすすめのキャリア3
### CHRO(最高人事責任者)
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### キャリアの紹介
クラスメソッドの経営層の一員として、人事戦略全体を統括し、組織の成長を人事の側面からリードする役割です。
採用、人材育成、評価制度、組織文化の構築など、人事のあらゆる領域において経営視点を持って意思決定を行います。
### おすすめする理由
15年以上のエンジニア経験と、6年にわたる人事経験を併せ持つあなたは、テクノロジーを理解した上で人事戦略を立案・実行できる稀有な存在です。
エンジニアの気持ちを理解し、より良い働き方を提案できる能力は、技術者の採用や定着が課題となるIT企業において、計り知れない価値を生み出します。
人事評価制度の責任者としての経験や、組織開発部門のマネジメント経験は、CHROとして必要な戦略策定能力とリーダーシップがあることを証明しています。
### 次のステップに向けて必要なことの説明
経営者視点をさらに強化する必要があります。
会社の財務状況、事業戦略、市場動向など、人事以外の経営に関する知識を積極的に学びましょう。現在の組織開発部門のマネージャーとしての役割を通じて、経営層との連携をさらに深め、全社的な課題解決に貢献していくことが求められます。
また、外部のCHROや経営者とのネットワークを築き、人事の最新トレンドやベストプラクティスを学ぶことも、このキャリアパスを進む上で重要です。