新発表されたAmazon FSx for Windows File Serverの料金まとめ #reinvent
こんにちは。サービスグループの武田です。
現在ラスベガスで開催中のre:Invent 2018のキーノートに参加しています。そこでWindows向けの新しいファイルサーバーサービスである Amazon FSx for Windows File Server が発表されました。発表内容については菊池のエントリを参照してください。
このエントリでは、この新サービスの料金についてまとめました。
前提
現地時間では2018/11/28 9:50になりますが、提供リージョンは次の4つとなります。
- US East(N. Virginia)
- US East (Ohio)
- US West (Oregon)
- Europe (Ireland)
そのため東京リージョンに来た場合の実際の料金はまた異なることが予想されます。東京リージョンで利用されたいという方は、まずは参考価格としてお考えください。
料金の分類
Amazon FSx for Windows File Serverの料金は使った分だけの従量課金となり、最低使用料やセットアップ料金などはありません。実際の料金は次の4つに分類できます。
- データ転送
- ストレージ容量
- スループットキャパシティ
- バックアップ
それぞれ見ていきましょう。
データ転送
AZ間のデータ転送を行った場合、標準のデータ転送料金がかかります。データ転送料金については次のリンクを参照してください。
オンデマンドインスタンスの料金 - Amazon EC2 (仮想サーバー) | AWS
ストレージ容量
ファイルシステムにプロビジョニングした、一ヵ月あたりのストレージの 平均容量 の支払いとなります。
スループットキャパシティ
ファイルシステムにプロビジョニングした、一ヵ月あたりの 平均スループットキャパシティ の支払いとなります。
バックアップ
自動バックアップおよびユーザーバックアップともに料金がかかります。バックアップは増分(インクリメンタル)バックアップとなるため、変更分のみが追加で保存されます。一ヵ月あたりの 平均バックアップ保存容量 の支払いとなります。
各リージョンごとの料金
以上のストレージ容量、スループットキャパシティ、バックアップの料金をリージョンごとにまとまると次のようになります。
リージョン | ストレージ容量(GB/month) | スループットキャパシティ(MBps/month) | バックアップ(GB/month) |
---|---|---|---|
US East (N. Virginia) | $0.130 | $2.200 | $0.050 |
US East (Ohio) | $0.130 | $2.200 | $0.050 |
US West (Oregon) | $0.130 | $2.200 | $0.050 |
EU (Ireland) | $0.143 | $2.420 | $0.050 |
料金の試算例
US East (N. Virginia)の料金をベースに、次の使用例で試算してみます。
- ストレージ容量:1024GB
- 1024(GB) x $0.130 = $133
- スループットキャパシティ:8MBps
- 8(MBps) x $2.200 = $18
- バックアップ:平均500GB
- 500(GB) x $0.050 = $25
$133 + $18 + $25 = $176
というわけで、$176/月となりました。ストレージ容量当たりで見ると、$0.172/月ですのでEBSと比べてもそこまで高くない印象ですがいかがでしょうか?
まとめ
Windows向けのマネージドストレージは待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。どんどんAWS環境が便利になっていきますね!
現場からは以上です。