[アップデート] AWS Snowball Edgeがテープライブラリを利用したマイグレーションに対応しました! #reinvent

AWS SnowBall Edgeがテープライブラリを利用したマイグレーションに対応しました。実際にSnowball Edgeを注文するところまではできませんが、途中までやってみました。
2021.12.02

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こんにちは、あしさん(@ashi_ssan)こと芦沢です。

オンプレミスでテープ装置を使ったバックアップを導入されている皆様に朗報です。

AWS Snowball Edgeがテープライブラリを使用したマイグレーションに対応したことが発表されました。

このアップデートによって、オンプレミスの大容量物理テープライブラリのクラウドマイグレーションがより簡単になります。


AWS公式ブログはこちら

アップデート概要

今回の発表で、AWS Snowball Edgeにテープ移行機能が搭載され、デバイス毎に最大80TBのデータが移行可能になりました。ペタバイト規模のクラウドマイグレーション時に活躍の場があります。

テープはAmazon S3 Glacier Flexible Retrieval(旧Glacier)またはAmazon S3 Glacier Deep Archiveに保存することが可能で、オンプレミスもしくはストレージゲートウェイなどのクラウド上のバックアップユーティリティからアクセスが可能です。

AWS Snowball Edgeとは?

AWS Snow ファミリーというオンプレ-AWS間でセキュアにデータを移行するためのポータブルデバイス群の1つです。

現在AWS SnowconeAWS Snowball EdgeAWS Snowmobileの3種類が利用可能です。


AWS Snowball Edgeは、データ転送という共通のシナリオとは異なる目的別に以下2種類存在します。

  • ローカルストレージとしても使えるAWS Snowball Edge Storage Optimized

  • エッジコンピューティング向けのデバイスであるAWS Snowball Edge Compute Optimized


Snowball ファミリーの種類別比較は以下のようになっています。

AWS Snowcone AWS Snowball Edge Storage Optimized AWS Snowball Edge Compute Optimized AWS Snowmobile
使用シナリオ エッジコンピューティング
データ転送
エッジストレージ
データ転送
エッジストレージ
エッジコンピューティング
データ転送
データ転送
使用可能なHDDストレージ 8TB 80TB 42TB 100PB
使用可能なSSDストレージ 14TB 1TB 7.68TB
使用可能なvCPU 4vCPU 40vCPU 52 該当なし
使用可能なメモリ 4GB 80GB 208GB 該当なし


単純な大規模データ移行目的だけであればAWS Snowball Edge Storage Optimizedが最適です。

実機の見た目

こんな感じです(公式ブログより引用)、かなり大きいですね。

届いたときは配達員さんもびっくりされたようです。

When my device arrives I tell the somewhat perplexed delivery person about data transfer, carry it down to my basement office, and ask Luna to check it out:

(少しだけ)やってみた

今回は利用可能なリージョンであるus-east-1(バージニア北部)からやってみます

AWSマネジメントコンソールのAWS SnowファミリーからAWS Snow ファミリーのデバイスを注文をクリックします。

AWS Storage Gateway に仮想テープをインポートを選択し、次へをクリック

住所および配送速度を選択して、次へをクリック、、、したいが断念しました。

※USに住所を持っていないのとこのまま続けると発注されてしまいそうなので残念ながらここで断念しました。

公式ブログではこの後、残りの注文手順(配送先住所の入力、ジョブの名前、KMSキーの選択、通知設定)を経て注文を行っています。

注文したジョブの状況はコンソールからこんな感じに確認できます(公式ブログから引用)

その後は以下の2つの手順の流れで移行と運用の開始を実施するそうです。

  • ①Snowball Edge上に仮想テープライブラリ(VTL)を構築し、物理テープをオンプレミスからコピーする。

  • ②コピーした仮想テープをクラウド上(S3)に配置した後、ストレージゲートウェイ上にVTLを作成し、そこから仮想テープにアクセスする。

利用可能リージョン

現在は以下のリージョンで利用可能です。

  • US East (N. Virginia),
  • US East (Ohio)
  • US West (Oregon)
  • US West (N. California)
  • Europe (Ireland)
  • Europe (Frankfurt)
  • Europe (London)
  • Asia Pacific (Sydney)

新サービス恒例ですが、東京リージョンへの対応はまだのようです。