re:Invent 2024 の EXPO AWS Village にある Serverless ブースで話を聞いてみた
いわさです。
この記事は AWS Community Builders Advent Calendar 2024 の 15 日目の記事です。
私は 2022 年から AWS Community Builders Program というものに参加しています。
AWS Community Builders Program について以下をご参照ください。
Community Builders Program 参加者はいずれかの技術カテゴリに分類されます。私はサーバーレスカテゴリです。
サーバーレスカテゴリということもあり、先日開催された AWS re:Invent 2024 では EXPO のサーバーレスブースで最近の動向などの話を聞いてきました。
その様子をシェアしたいと思います。
EXPO の AWS Village にあるサーバーレスブース
AWS re:Invent では EXPO 会場で様々なブースが展開されています。
その EXPO 会場のど真ん中に「AWS Village」という大きなエリアがあります。
AWS Village 特定のソリューションあるいはサービスを扱う AWS が提供するブースです。
キーノートで公開された Trn2 UltraServers も置いてあったり、個人的にこれから先気になっている Q in QuickSight など様々な展示がされています。
その中の一つに「Serverless」がありまして、そちらでお話を聞いてきました。
この EXPO のブースはかなり良くて、現地のソリューションアーキテクトの方々に直接色々な質問をぶつけることが出来ます。
EXPO 会場は混雑しており賑やかなので、英語が伝わらなくても、私のスピーキング力が低いのか周りがうるさいためなのか、あやふやに出来るのも気に入っているポイントです。
話したこと
訪問したのは確か 12 月 5 日です。たしかこの時点で re:Invent 期間中の目新しいサーバーレスアップデートが私の中では無かったので、以下について聞きました。
- 期間中のサーバーレスアップデート何かあったか?
- 今後の予定は?
色々とサーバーレスカテゴリのサービスはあるのですが、このブースでは主に Lambda とコンテナについて説明しているということでした。
サーバーレスアップデート
ということで、まずはピンポイントで AWS Lambda の最新アップデートについて聞きました。結論としては AWS Lambda については期間中に新機能の発表はされていないということでした。まぁ認識していたとおりです。
続けて、ECS や EKS のアップデートはあったよという情報を頂き、そのあたりを掘り下げて説明してもらうことが出来ました。
EKS のオートモードとハイブリットノード
こちらは軽くしか聞けなかったのですが、EKS のノード管理周りのアップデートならあったぜという話を聞きました。
おそらくこちらのオートモードとハイブリッドノードの話ですね。
ブースではこれらの具体的な内容は詳しく説明はされず、そのあとはコンテナ SA の方が登場し ECS 周りのアップデートについて詳しく聞くことに。
ECS の予測スケーリング(predictive)
ECS については、予測スケーリングやタスクバランシングなどの新機能が紹介されました。
予測スケーリングは予選落ちの以下のアップデートですね。なんとまだ DevelopersIO に記事がないだと...
- 過去 2 週間のデータを分析し、負荷パターンを予測してスケーリングを行う
- スケジュール型のスケーリングと組み合わせることで、より効果的にロードに対応できる
という点が解説されていました。
マネジメントコンソールを使いながら、設定方法などの具体的な解説もされていました。
- ECS コンソールの中にスケーリングポリシーの設定があり、そこで有効化できる
- CPU 使用率などのしきい値を設定し、予測に基づいてスケーリングを行う
時間ベースのパターン学習が行われるので先行してスケーリングを行うことができ、負荷に対して従来よりもより素早く対応出来るようになるということでした。
ECS のタスクリバランシング
続いて、タスクリバランシングの新機能についても説明してもらいました。
こちらも予選落ちの次の機能ですね!
バランシング機能は、AZ 間でタスクを再割り当てして、可用性とリソース使用率を均等にするのに役立つ機能です。
均等化することで可用性と耐障害性を高めることが出来るとのことで、特定の AZ に集中しがちなタスクを他の AZ に分散出来る効果があるそうです。
AZ 間でタスクの配置に偏りが生じた場合(一定の回数チェックを行った後に偏りが続く場合)に、ECS が検知してリバランシングを実行するようです。
私の英語力の問題であまり詳しく聞けなかったのですが、Fargate で使用されているものと同じ CPU ライブラリを使用して、タスクの配置を最適化する機能だと言っていました。
この機能は特に設定は不要で ECS サービスに自動で適用されているらしいです。
ただし、手動でリバランシングも出来るぜ。ということも言っていました。
ECS のコスト最適化
新機能を含む追加コストについて気になったので聞いてみました。
今回の新機能の利用自体は追加コストが発生するものではないということでした。
さらに、コストの観点から言うと Compute Optimizer を活用してくださいという説明もされていました。
Compute Optimizer の直近の新機能ではより Fargate のサイズが最適化出来るようになったと説明していました。おそらく以下の機能のことですかね。
ECS のオブザーバビリティ
また、最近 Fargate のより詳細なメトリクスが CloudWatch に統合されたという説明もしていました。
ブログ画面を使いながら、コンテナとタスクのパフォーマンスに関する詳細な分析情報がどのように提供されるようになったのかを解説してくれました。
さいごに
本日は re:Invent 2024 の EXPO AWS Village にあるサーバーレスブースで色々質問してきたので、その内容をシェアさせて頂きました。
EXPO のブース突撃はセッション会場よりも色々と SA さんに質問しやすい雰囲気です。来年 re:Invent 現地参戦される方は是非行ってみてください!
ブースでは、最後に ECS の現状と今後について少し言及されていました。
現状、ECS ユーザーの 78% が Fargate を使用しているらしいです。そして今後は Fargate の更新と改善に重点が置かれているとも言っていました。
今後のアップデートのためにユーザーフィードバックを求めているそうなので、アカウントチームに連絡してほしいと言っていたので、みなさんフィードバックしていきましょう。
また、AWS Community Builders Program は申請・承認性なのですが、次回の申請サイクルはもうすぐで 2025 年 1 月を予定しています。興味のある方は以下からウェイティングリストに登録しておきましょう。