頼ることの必要性と頼るために気をつけること

頼ることの必要性と頼るために気をつけること

この記事では、仕事における『他者に頼ること』の重要性や、その際に注意すべき点についてまとめます。
Clock Icon2025.03.17

こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

仕事においては、上司、同僚、先輩、後輩など他者に頼ることが、業務の円滑な遂行や成長に不可欠です。この記事では、仕事における『他者に頼ること』の重要性や、その際に注意すべき点についてまとめます。

他者に頼る場面

仕事で他者に頼る場面として、以下のようなものがあります。

テーマ 内容
技術面の成長や不明点の解消 担当している専門分野における技術的な知識やノウハウについて、難しくて理解に苦戦している部分や、今後身につける必要がある分野に関する不明点を解消する
マインド面の成長や悩み事 一般的なメンバーからリーダー業務を担当する上でのリーダーシップだったり、好ましくない振る舞いを直したいときのマインド面の課題の把握や変化のための必要に関して相談をする
業務に関する課題の相談 業務の進行上、困っている部分に関する相談をする
メンタルに関わる相談 ストレスや不安など、メンタルに関わる相談をする
キャリアの悩み事 キャリアに関して煮詰まっている部分や困っている部分に関する相談をする
人の取り次ぎ ここまででてきた各種の要素を相談できる相手を紹介してもらいたいときに取り次ぎをお願いする

他者に頼る際に気をつける点

仕事で他者に頼る際に気をつける点として、以下のようなものがあります。

  1. 自分でできることはやっておく
  2. 適切な相手を選ぶ
  3. 頼る内容を整理しておく
  4. 相手の負担を軽減する
  5. 感謝を伝える
  6. ポジティブな評判を広げる
  7. 自分も頼れる側になる

1. 自分でできることはやっておく

まずは自分で考える、手を動かしてみる、という努力をした上で、どうしても解決が難しい状況になってから相談するのが好ましいでしょう。一方で、人に聞かないと知りようがない情報や、自分で毎日時間をかけても解決できない場合、手元で粘りすぎず、すぐに相談するとよいでしょう。

2. 適切な相手を選ぶ

相談する相手は、お題に応じて適切に選ぶ必要があります。

例えば、技術的な相談であれば、そのテーマに詳しく、適切な説明ができ、相手のモチベーションを維持できる人が理想です。逆に言うと、あまり詳しくない人に聞いても解決につながりませんし、技術力が高くても説明力が高いとは限りませんし、技術力も説明力も高くても、こちらのモチベーションを下げる伝え方の人だと好ましくありません。

例えば、メンタルケアの場合に、不安の解決を目指すのか緩和を目指すのかで選ぶ相手が異なります。解決をしたいなら、問題を整理し、解決方法を一緒に考えてくれる人が好ましいですし、緩和だけしたい場合は、共感し、温かい言葉をかけてくれるような人が好ましい相手になります。

3. 頼る内容を整理しておく

相談をする相手が相談を正しく、短時間で理解できるように整理して伝えたいところです。
目的、制約、ゴール、問題点などの情報をできるだけ具体的に、それでいて簡潔に伝えましょう。5W1Hで具体的なポイントを押さえつつ、逆に形容詞・副詞・指示語など解釈に幅が出る表現は控えるとよいでしょう。

4. 相手の負担を軽減する

相談をする相手の時間への配慮が必要です。端的に伝えることができるように事前に情報を整理したり、相手にとって負担が低そうな時間に相談のミーティングを設定するなどできるとよいでしょう。一方で、配慮しすぎるあまりに急いで確認が必要なことの相談が遅れたり、本当は相談が必要なことについて相談するのをやめないようにするバランスも必要です。

5. 感謝を伝える

相談に乗ってもらえたことについて感謝を伝えましょう。見逃しがちなのは相談の結果、ポジティブな結果に至った場合にそれを含めて報告をしつつ、改めて感謝することです。相手にとっても、他人にした助言が成功につながったのか、失敗につながったのかは気になるところです。育成者・支援者として成長するためのインプットにもなるので、ぜひ共有しましょう。

6. ポジティブな評判を広げる

誰かに助けてもらった場合、助けてくれた人の上司や同僚にその旨を共有すると相手の評判が上がることになるでしょう。また、評判の広がりから『この分野ならこの人』という認知が広まり、社内における Know who の広がりにもつながります。

7. 自分も頼られる側になる

色々と仕事ができるようになったら、自分も頼られる存在になれると理想です。相手との得意分野の違いから、自分が頼った相手から頼られる相互貢献の関係になれることもあるでしょう。また、自分が頼った相手だけではなく、仕事で関わるその他の人を助けることを繰り返し、頼れる人になれると 恩送り にもなります。他者を助ける振る舞いは他の人にも広がりやすく、好ましい組織文化・チーム文化を作ることに貢献することができます。

他者に頼る上での前提

仕事で他者に頼るために、以下のような活動が有効です。

  1. 交流を広げる
  2. 交流を深める
  3. 認知を広げる

1. 交流を広げる

人に頼るためには、頼る相手を知っていたり、声をかけやすい関係性が必要です。そのため、業務上の関わり・社内イベントなどを通して社内の様々な人との関わりを広げておくとよいでしょう。

2. 交流を深める

人に頼る上で、深い内容になるほど相談する上での信頼関係が必要になります。顔見知り程度の関係ではなく、交流を深めることで、込み入った話も信頼してできる相手を増やしておくとよいでしょう。

3. 認知を広げる

自分の存在が認識されていると、声をかけたり、かけられたりしやすくなります。認知を広げる上で、日々の活動を通した発信が有効です。また、認知を高める上で強みを伸ばすことが有効です。相対的に尖った部分があれば、他者から認識され、頼られやすくなります。

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