[気になる情報ピックアップ] What’s New in BigQuery, Google Cloud’s Modern Data Warehouse – Google Cloud Next ’20: OnAir #GoogleCloudNext
こんにちは、Mr.Moです。
現在、2020年7月14日から9月8日までの数週間にわたってGoogle Cloudのデジタルイベント『Google Cloud Next ’20: OnAir』が開催されています。
今回のGoogle NextではBigQueryがかなり熱いように感じたので、BigQueryを中心にセッションを視聴しているところです。中でも『What's New in BigQuery, Google Cloud's Modern Data Warehouse』のセッションはBigQueryの新しい情報を扱っているので必見です。
本セッションのレポートエントリは下記に書いていただいているので、私は個人的に気になった情報にコメントを入れる形でまとめてみたいと思います。
個人的に注目した情報
SLA 99.99%
先進的でユニークなアーキテクチャによってこういった高可用性がもたらされてるとのことで全てのユーザが無料でこの恩恵にあずかれるんですね。
99.99%(four nines)のSLAとは月あたり約4分のダウンタイムで保証するということで、これは業界トップクララスの水準です。スライドに例として記載されてますが99.9%(three nines)のSLAだとダウンタイム約40分ですので、これはかなり大きな機能強化ではないでしょうか!
パフォーマンスの改善
クエリ実行のパフォーマンスが改善されたお話ですね。これまでの改善の経緯を聞いてみたところ
- 2016年: 約6分
- 2018年: 約2分
- 2020年: 約4秒? ← NEW!
めちゃくちゃ速くなってますね!基本的に秒で返してくれると言いますか、BigQueryはサーバレスなサービスなので何もしなくてもこういった改善がすぐ適用されるのも嬉しい点ですね。
(スライドの解像度があまり良くなくてちゃんと見えてるか自信無いんですが、各年の実行結果はたぶん同じテーブルに対するクエリだと思います)
BI Engine
BI Engineは超高速にクエリを実行するインメモリ系のエンジンで、今年はこのBI Engineにも注力していくぞって感じみたいですね。先ほどの4秒っていうのも速いですけど、BI Engineは1秒未満の世界なんでまた別次元の、さすがSuper-fastって記載してるだけあります!(アーキテクチャが違うので単純な比較はちょっと違いますが)
BigQueryの画面上から使えるのはもちろん、各種BIツール(Looker, Tableauなど)からもBI Engineを活用できるようになるようです。(今はData Studioで使用できてLookerとかはデモはありましたけどまだみたいですね)
別のセッションですが、Googleはデータマートとかでデータがサイロ化してる状態を解消するために、BI Engineを使うことでシンプルなアーキテクチャにすることも目指しているようでした。LookerとかのBIツールとBigQueryを直接つなぐぐらいシンプルなアーキテクチャを、それを実現するため速度とデータの鮮度にこだわって進化を続けているんですね。
BigQuery Omni
世の中のデータはサイロ化していたりで色んなところにありますが(他のクラウドサービス上などにも)、OmniであればBigQueryという共通のインターフェースでそれらのデータを分析することができる、まさにマルチクラウド戦略の中核を担うサービスですね。
どうやらAnthosの導入、活用がBigQuery Omniを実現するにあたりポイントのようです。
個人的にちょっと嬉しかった情報
BigQuery UIのUpdate
タブをマルチに開いてクエリを編集できるUIになるようです。マルチタブは欲しかった機能ですね。Dataflow SQLへの対応や、あとはテーブル名とかをサジェストしてくれるオートコンプリート機能などがあるようです。統合されたIDEという感じでここ上で全ての作業が完結するようになると便利ですよね。
まとめ
正直、本セッションで扱われていたほとんどの情報は気になるものでしたが、いったん上記のみをあげてみました。(Data QnAとかも結構気になってます)
個人的にはやはりBI EngineとBigQuery Omniが今後もすごく影響を与えていきそうだと思いました。
他にもたくさんの情報が出てますので、セッション動画などを見ていただくと楽しいと思います!