[レポート] データガバナンスがもたらす組織イノベーション〜スタディサプリにおけるLooker導入事例〜 – Join:the Tour Tokyo 2019 #looker
世界各国の会場で開催されてきたワールド・ツアーイベント「JOIN:The Tour 2019」。日本国内では「Join:the Tour Tokyo 2019」という形で2019年07月09日(火) ホテルニューオータニ 麗の間にて開催されました。
当エントリでは、その中から「データガバナンスがもたらす組織イノベーション〜スタディサプリにおけるLooker導入事例〜」というセッションについてレポートしたいと思います。
目次
イベントレポート
セッションの登壇者情報は以下の通りです。
- 山邉 哲生 氏(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ まなび事業統括本部,オンラインラーニング事業推進室,データイノベーション推進部 部長)
(※株式会社リクルートマーケティングパートナーズ まなび事業統括本部,オンラインラーニング事業推進室,データイノベーション推進部 部長 山邉 哲生氏)
1.スタディサプリについて
- 講義動画やテキストを活用したオンライン学習サービス
- 累計有料会員数:84万人
- 国内導入高校数:2575校
- 授業動画数:4万本
- 問題数:2万本
- 各種コースも豊富
- スタディサプリ ベーシックコース
- スタディサプリ 合格特訓コース
- スタディサプリLIVE
- スタディサプリ for TEACHERS
- スタディサプリ ENGLISH
『Quipper』におけるLooker導入事例:現在インドネシア・フィリピン・メキシコで展開中の事例。日本国内でかなり早い時期にLookerを採り上げたブログエントリとなり、一躍Lookerが注目される形に。
- Looker導入の決め手(再掲)
- 1.外部のDWH・DBを使うことを前提にしている
- 2.LookMLで全てを記述出来る
- 3.BIツールなのにGitHub連携が出来る
- 4.ほとんどの操作をAPI経由で実行できる
- 5.見られている・見られていない指標がすぐ分かる
- 6.カスタマーLOVEの溢れるサポートがついてくる
2.Looker活用事例
『スタディサプリ』におけるシステム構成図:
- ダッシュボード例:
- 会員・保護者・所属高校などを一覧で見られるように
- 利用者がどの志望校を選択しているか
- 勉強を続けるための指標を可視化=サービス活用にも繋がる
- 人気のある・無い講座を可視化
- 視聴率、アテンションの維持
- 年度末の合格は嬉しい報告
- サービスがポジティブな効果を出しているか確認
Lookerに『PDF出力の際のフォント問題』をリクエスト → Slackチャンネルで言及していたらタイミング良く?直っていた
Lookerbotの導入:上記エントリと並び、こちらもLookerの機能を実践導入した件について解説を加えているブログエントリ。
3.Looker導入から1年の振り返り
Lookerに注目し、初回問い合わせ&サンフランシスコオフィスの訪問は2018年2月。2018年09月以降は完全運用移行フェーズへ。
Keep/良かったこと
- 数字の信頼性が向上し、社内コミュニケーションの起点に
- LookMLを使った開発は想定以上に非エンジニアでも対応出来ていた
- BI側にデータを取り込む必要がなくなり、システム連携障害が減った
- 比較的コストを気にせずに希望者にアカウント発行が出来るようになった
Problem/課題
- 一般ユーザー向けにUI/UXがもっとこなれたものになってほしい
- LookMLの構築ガイドラインが定まっていない
- 組織や部署での利活用がまだ限定的なものに留まっている
Try/今後やっていきたいこと
- 各種システムとの連携強化
- 可視化対象のスコープ拡張
- API活用+Slack連携
- Looker社への定期的なフィードバック
4.さいごに
まとめ
という訳で、「Join:the Tour Tokyo 2019」、株式会社リクルートマーケティングパートナーズの事例セッションのレポートでした。
振り返りパートでのKPTの内容はLooker導入を検討されている方々に取っても非常に参考になる部分も多いのではないでしょうか。