[レポート] B-8 プロダクトマネジメント思考を醸成する土壌を耕す – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『プロダクトマネジメント思考を醸成する土壌を耕す』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
プロダクトマネジメント思考を醸成する土壌を耕す
[登壇者]
・栄前田 勝太郎氏(株式会社ゆめみ / CXO,デザインストラテジスト)
[セッション概要]
プロダクトマネージャーを育てるのではなく、プロダクトマネジメントに必要な思考を組織内で醸成する。プロダクトマネジメント思考をみんなに持たせる。
知を循環させてみんながプロダクトマネジメントを担えるようになる。
それを実現するための土壌づくりについてお話します。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- CXO/デザインストラテジスト
- 3つの組織と複数の学習コミュニティに関わっている
- 「知を巡らせている」
- ファシリテーションを軸にティーチング/メンタリング/コーチング
- YUMEMI Corporate BASICS:成長し変わり続ける
- デジタルサービス立案・運営の内製化を支援伴走するパートナー
- 本セッション
- プロダクトマネージャー/プロダクトマネジメントの視点・思考について「学習」の視点から捉え、それを組織内でどのように醸成していくのかをお話します
プロダクトマネージャの皆さん、どのように学習していますか?
- または育成のためにどのような学習機会を提供していますか?
- 学習は自学、という人が多いのでは
- 自組織の中だけで学べることは限られてしまう
- 実践は待ってくれない、スピード感が必要
- 学習の定義:学習とは、経験に基づいて行動を変えること
- 経験学習モデルの構造:知識を受動的に覚えることではなく、自らの経験から独自の知見を導き出すこと
- 経験:実際に具体的な体験を行う
- 省察:多様な観点から振り返り、内省する
- 概念化:気付きをもとに独自の知見を導き出す
- 実践:新しい状況下で実際に施行する
- プロダクトマネジメントの視点、思考
- プロダクトを育てる
- ステークホルダーをまとめる
- プロダクトチームを率いる
- 狭義・広義のプロダクトマネジメント
- プロダクトマネジメントの視点、思考はどのように醸成すれば良いのか?
- プロダクトマネージャの育成、ではない
- プロダクト開発への関わり方のパターンと変化
- 自身が関わっていたころはまだ「プロダクトマネジメント」という言葉自体無かった
- プロダクト:PdM+UXデザイナとして参画
- チーム:スクラムマスター+ファシリテータとして参画
- 組織:CXO+ファシリテータとして参画
- リーダーシップという視点を持ちつつ、そのリーダーシップの変化があったというのが大きい
- プロダクトマネージャは越境学習者
- 越境学習とは、冒険者を育てる学習のメカニズムである
- 新規事業開発の中でプロダクト開発をしていくのは、正解がわからない中で計画を立てても思う通りに行かないし、リリースしてみても反応が異なるというのは多々ある。都度対応していくなかでそれを苦難として考えるのでは無く、冒険として考えて、冒険の先にあるものを目指してプロダクト開発に勤しんでいるのではないか。
- 越境とはホームとアウェイの往還
- 越境における個人の変化
- ホームからアウェイに越境:越境によって別の自分が形成される
- ホームから複数のアウェイに越境:複数の「別の自分」の形成によってホームの自分の強固さが弱まり、多言的に自己が出来上がる/複数の自己が対話することで多様な考え方や物の見方が出来るようになる
- 越境学習のプロセス
- 越境学習で大事なのがリーダーシップ(シェアード・リーダーシップ)
- オーセンティック・リーダーシップ:自分らしいリーダーシップがあってこそ、越境学習が自分の中に身に付いてくる。詳しくは書籍参照
- 醸成する土壌を耕す
- 組織学習の環境&みんなで耕して収穫したい(成熟したい)
- 越境人材、リーダーシップを育む環境構築が必要
- 実際どうしていくか。以下のループを回していくなかで越境人材が生まれると考える
- 人材育成
- リーダーシップ行動
- シェアード・リーダーシップ
- 心理的安全性
- ゆめみでのケース:pixivさんの支援
まとめ
- プロダクトマネジメント思考を醸成する土壌を耕すとは、越境人材とリーダーシップを育てる環境を作ること。そしてみんなで成熟していく
- 学習体験のデザインと創造的な対話によってそれを実現していく
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『プロダクトマネジメント思考を醸成する土壌を耕す』の視聴レポートでした。