[レポート] C-4 オンライン学習サービスが、ユーザーのアクションを後押しするためにトライしていること – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『オンライン学習サービスが、ユーザーのアクションを後押しするためにトライしていること』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
オンライン学習サービスが、ユーザーのアクションを後押しするためにトライしていること
[登壇者]
・神崎 正明氏(株式会社グロービス)
[セッション概要]
GLOBIS学び放題は、ビジネスパーソンとして成長したい方が、動画学習を通じてビジネススキルや知識を学べるプロダクトです。
我々が目指すゴールは、単にプロダクトを使い続けてもらうことではなく「ユーザーが獲得したスキルを仕事で発揮して、活躍し、評価される」ことです。
そのためには、プロダクト外でのアクションを後押しする行動変容のデザインが必要になります。
しかし、そこには「心理的なハードル」と「計測」という2つの乗り越えなければいけない壁があります。
行動経済学・心理学といった書籍にあるような、きれいなやり方ではないですが、トライして失敗して、我々自身も学びながら進めているプロダクト開発について具体的なエピソードを交えながらお話できればと思います。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- デザイナー/デザイン組織のマネジメントを経験
- 現在は「GLOBIS 学び放題」のプロダクトマネージャ
今日話したいこと
- なぜ行動を大事にするのか?
- 行動できるとは?
- 行動を後押しするための具体的な施策
- まとめ
なぜ行動を大事にするのか?
- 1.GLOBIS 学び放題のミッションと会社のビジョン
- ミッション:学ぶ楽しさを広げ、新たな一歩を後押しする
- ビジョン:経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う。
- 2.事業成長のために
- 社会人の学びは優先度が下がりがち
- 学びの質を高め、量を増やすことを優先的に考えていた
- 改めてリサーチを実施してわかったこと
- 契約を継続する/継続率が高い
- 契約期間終了までの間際まで利用がある/リーセンシーが低い
- (ある時期に)動画を最後まで見ている/視聴完了率が高い
- まとめ
- 事業のミッションを達成し、会社のビジョン実現に近づくため
- 事業を成長させるための重要な因子だから
行動できるとは?
- 行動を計測する
- 「GLOBIS学び放題」で学んだ結果、仕事の中で、今までできなかった新たなアクションをとることが出来たか?(アンケート)
- MVAと検証したい行動
- MVA(実用最小限のアクション)
- 行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する | Stephen Wendel, 武山 政直, 相島 雅樹, 反中 望, 松村 草也 |本 | 通販 | Amazon
- プロダクト内の行動からプロダクト外の行動へ
行動を後押しするための具体的な施策
- 1.「実務活用がしやすい動画に出会う」ための、人によるサポート
- メンターがヒアリングを行い、その人に合った動画をレコメンドすることでユーザーの視聴完了率を100%に
- 現在チャットボットでも同じく価値提供が出来るかどうかを検証中
- 2.「学んだ内容を自らの実務に用いて考える」ための、アクションリスト
- 動画視聴後に簡単なアクションリストを作成、他ユーザーに展開することで「学んだことを実務でどう用いるか」を考えさせる
- 3.「直接的な利害関係がない人達と学びを共有する」ための、スタディグループ
- サービスを通じて繋がった、利害関係のない人達と一緒に学ぶことでアウトプットに対するフィードバックをしあえる関係性を構築
まとめ
- 行動は私達のビジョン・ミッションの達成と事業成長、両方のために重要
- 行動を後押しするためのストーリーをつくり、その仮説をMVAで検証する
- 誰かの人生の一部になれることの喜び
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『オンライン学習サービスが、ユーザーのアクションを後押しするためにトライしていること』の視聴レポートでした。