Retoolは、ドラッグ&ドロップでAWS他と連携するWebアプリを作れるSaaSです(概要まとめ)
いろいろなPoCに関わっていると、大きく2種類のWebアプリを作ることが多いです。
- エンドユーザーが使うWebアプリ
- サービス提供側が使うWebアプリ(いわゆる管理用)
このうち、管理用のWebアプリは、似たような構成になりがちです。たとえば、IoTの例だと下記です。
- デバイス管理
- デバイスの追加、変更、削除
- データ閲覧
- 表、グラフ
異なる案件でも似たような画面を1から作るを繰り返すのではなく、「もっと効率良い方法が無いかな?」と考えていました。 このような管理画面を爆速で作成できれば、本来やりたいことに注力できます。
そんなとき、様々なバックエンドと連携し、ドラッグ&ドロップでWeb画面を作れるRetoolと出会いました。 本記事では、Retoolについてまとめてみました。
おすすめの方
- Retoolについて知りたい方
- Retoolのドキュメントリンクを知りたい方
Retoolの概要
Retoolをひとことで表現すると、「いろんなデータベースやAPIと接続して、Webアプリをサクッと作れる」です。例えば下記です。
たくさんのデータソースやAPIと接続できる
たくさんあります。たとえば下記です。
- データベース連携
- Athenaa
- Redshift
- DynamoDB
- RDS(MySQL, PostgreSQL, etc)
- BigQuery
- Google Sheets
- Elasticsearch
- API連携
- S3
- CircleCI
- Daatadog
- Firebase
- GitHub
- GraphQL
- Slack
- Zendesk
接続可能な一覧は下記です。
DynamoDBに接続する場合、権限を持ったIAMユーザを発行し、アクセスキーをRetoolに渡す形で接続します。 詳細はドキュメントを参照してください。
アプリのコンポーネントは、58個ある
アプリは、ドラッグ&ドロップでコンポーネントを設置して作成します。そのコンポーネントは、58個あります。
これらのコンポーネントを組み合わせ、バックエンド(データストアやAPI)と統合して、独自のWebアプリを作れます。
テーブル
チャート
下記はデフォルトのグラフですが、見た目もかなり変更できます。
送信フォーム
Submitがある送信フォームが作れます。内部にはテキストフィールドなどを別途設置できます。
ほか多数(スイッチ、テキストフィールド、セレクトボックス、etc...)
さまざまなUIコンポーネントがあります。(下記は例)
Webアプリのテンプレートが用意されている
いくつかのテンプレートが用意されています。
「これが使いたい!」なテンプレートがあれば採用すれば良いですし、UIコンポーネントの使い方の参考にもなります。
作成したアプリの使い方(公開方法)
まず、Retoolには、クラウド版とオンプレ版があります。
- クラウド版
- Retoolのクラウドにアプリがデプロイされる
- オンプレ版
- 自身でRetool(とアプリ)をデプロイする
Retoolを使うユーザは、アプリを「エディターモード」と「ユーザモード」の2つで扱えます。
- エディターモード:アプリを編集できる
- ユーザモード:アプリを使える
利用するだけのユーザであれば、ユーザモードのアプリで利用するだけです。
初回利用時に組織名(サブドメイン)を登録します。
作成したアプリは、下記のように共有できます(一例)。
なお、ユーザモードに関わらず、利用するRetoolにログインするユーザ数に対して課金されます。
機能一覧
料金ページの「プラン毎の機能比較表」を見れば、「どのような機能があるのか?」が分かりやすいです。
「Git syncing」とかもあります(エンタープライズ)。
さいごに
管理用Webアプリを爆速で作成できれば、本来やりたいことに注力できます。 いろいろ試していきたいと思います。