[レポート]Salesforce World Tour Tokyo(SWTT)に参加してきました
はじめに
こんにちは、福岡オフィス所属、IT推進室の井手です。
re:inventの興奮冷めやらぬ中、帰国してすぐSalesforce World Tour Tokyo(以下SWTT)に参加してきましたのでレポートします。三年ぶりにSWTTに参加したのですが、今回は1日のみ、1会場での開催でした。(2015は2日、2会場)
SWTTってなに?
Salesforceが毎年各国で行っているイベントです。Salesforce主催のイベント規模としては、Dreamforceに次ぐ規模で、国内最大規模のイベントです。毎年、Dreamforceの後の年の後半に開催されています。
公式サイト:Salesforce World Tour Tokyo
開催概要
場所:東京ビックサイト
日時:2018年12月5日(水)
レポート
まずは、受講できたセッションについてご紹介します。
基調講演:A Celebration of Trailblazers
登壇者
- 小出 伸一氏 - 株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 社長
- パーカー・ハリス氏 - 株式会社セールスフォース・ドットコム 共同創業者兼CTO
- 横溝 英明氏 - WILLER株式会社 - 取締役
- 佐藤 夕佳氏 - ネオス株式会社 - Trailblazer
内容
主に、近年キーワード的に語れるデジタルトランスフォーメーションや、Salesforceが重要視しているTrailblazerについて、またSalesforce自体の企業説明や取り組みが紹介されました。 次に、Trailblazerとして、佐藤 夕佳 氏のこれまでの活動について語られました。専業主婦を経てSalesforceと出会い今年正社員になられたとの事。SWTT参加 -> ユーザ会参加 -> キーノートで話すという経験をされていて本当にすごいなと思いました。また、いかにSalesforceがTrailblazer(ここではSalesforceを社内で推し進める方々やユーザ会)を重視しているかが現れているキーノートだったと思います。
- 第四次産業革命の時代(デジタルトランスフォーメーション)
- Trailblazerとは -> 文字通り「先駆者」。例えばイノベーションを起こす人。
- すべてのものがつながる時代 -> 最終的に顧客へつながる
- Salesforceのコアバリュー
- TRUST
- Customer Success
- INNOVATION
- EQUALITY
- 1-1-1モデル
- 日本への投資 -> ベンチャーキャピタルとしての活動について
〜Salesforce DX and Integration〜 最新の Salesforce アプリケーション開発
登壇者
- 岡本 充洋氏 - 株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 シニアディベロッパーエヴァンジェリスト
- 小林 清一郎氏 - アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部、クラウドファーストアプリケーションズ シニアマネジャー
内容
SalesforceDeveloperにはおなじみの岡本さんとアクセンチュアで認定アーキテクトという小林 清一郎さんによるセッション。SalesforceDXによるモダンな開発手法の紹介とMuleSoftについて。MuleSoftは「安くない」との事でしたが、値段が気になりました。ETL系のツールは沢山あるわけですが、APIの再利用や公開といった部分でどの程度MuleSoftに利があるのか試してみたいと思いました。30日トライアルがあるようです。また、SalesforceDXですが、以前(といっても出た当初ぐらいで相当前ですが)はオブジェクトの定義周りが微妙な感じで使いづらい感じだったのですが、今は定義をjsonで出来るようでこちらも試したい感じです。
公式サイト:MuleSoft
活用自慢チャンピオンが語る、Salesforce活用事例
登壇者
- 長尾 大輔氏 - 株式会社セールスフォース・ドットコム カスタマーサクセス統括本部 サクセスマネジメント部 サクセスマネージャー
- 伊勢 隼人氏 - 株式会社atsumel 執行役員マーケティング責任者
内容
ご自身も活用自慢チャンピオン大会(Salesforceの自社の活用をプレゼンして優勝者はDreamforceに招待されるイベント)に2度出場されたという長尾さんによる紹介で、今年度の優勝者という伊勢さんの活用事例についてのお話でした。率直に言ってプレゼンがうまい&面白く、SWTTで一番楽しい時間でした。これはセミナーとか出られると引き合い多数なのでは・・と思いましたw(Salesforceの導入コンサルもされているようです)肝心の内容はざっくり以下のような感じでしたが、実際に聞くと面白さが違うので参考までに。
- 不動産業界で勤務
- 不動産業界は社長の平均年齢が高くアナログ
- 住宅販売の場合、新築/中古共に検討期間が1年近く -> ナーチャリング大事
- インサイドセールスのチームを1人で立ち上げる事に
- 当時、システム知識もマーケティングの知識も無し
- Salesforce導入で結果を出しPardotも利用
- 従業員数や売上で急成長
- UPWARDの導入で営業の行動を可視化、効率化し隔週休2日 -> 週休二日に(一時村八分にあうw)
- 住宅引き渡し後、Chatterで顧客とコミュニケーション
公式サイト:atsumel
まとめ
私のスケジュール設定ミスで16時には会場を後にする形となり存分に見れませんでしたが、人の多さやEXPOブースの充実ぶりより改めてSalesforceの注目度を感じた1日でした。開発者向けのコンテンツもありましたが、コンテンツ的にビジネスサイド向けが多く(スーツ着用多数)、営業、システム管理者、マーケ等のポジションの方にとってはより参考になるイベントだったのではないかと思います。