[アップデート]独自のIPアドレスを使ってAmazon SESからメールを送信することが可能になりました

2020.01.07

はじめに

こんにちは。大阪オフィスの林です。

明けましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします!
個人として2020年1発目のブログは、アップデートのご紹介となります!

2020年1月6日(月)の公式アナウンスにて、「Amazon SESでは既存のIPアドレスを使用してEメールを送信できるようになりました。」と発表がありました。公式ページはこちら

今回は「わざわざ公式ページを見ている時間がないっ!」という方に向けて本アップデートをすごく簡単に説明したいと思います!

アップデート概要

なにが変わった?

Amazon SESに「Bring Your Own IP (BYOIP)」と呼ばれる機能が追加されました。

なにが出来る?

独自(既存)のIPアドレスを使用してAmazon SES経由でEメールを送信できるようになります。

いつ使うの?(ユースケースは?)

オンプレ環境等、既に稼働済みのメール環境からAmazon SESに移行するケースで使用することが出来ます。

なにがうれしいの?

メリットとしては、新しい環境でIPレピュテーションを再確立する必要なく、既存のIPレピュテーションの評価を引き継いだままAmazon SESを介してすぐにメールの送信を開始できる点にあります。

  • IPレピュテーション
  • IPレピュテーションとは、メールサーバ等、発信元のIPアドレスの信頼性や安全性を評価する仕組みのことを指します。簡単に言ってしまうと "IPアドレスにおける評判(reputation)を評価し、インターネットにおける通信を制限したりする仕組みのこと"です。

  • IPレピュテーションとメールの関係は?
  • IPレピュテーションの評価が低いIPアドレスからメールが届いた場合、インターネットサービスプロバイダーが受信を制限したり、スパムメールや迷惑メールと判断してフィルタリングしたりし、メールが正常に到達しない場合があります。

    要するに、既存環境で積み上げた信頼のあるIPアドレスをAmazon SESでも使うことが出来るということです!

    似てる機能・サービスとの違い

    Amazon SESにはもともと「専用IPアドレス」という機能がありました。
    この機能はAWSが保有してるIPアドレスを顧客専用に払い出し、その専用に払い出されたIPアドレスを使いAmazon SESを介してメールを送信するというものでした。公式ページはこちら

    今回のアップデートは「専用IPアドレス」とは異なり、既に稼働している環境で利用しているIPアドレスを使いAmazon SESを介してメールを送信するというものです。

    はじめかた

    Amazon SESで独自のIP範囲を使用する場合は、次の情報をses-byoip-request@amazon.comに送信して承認をもらう必要があります。

  • ユースケースの説明
  • Amazon SESで使用するIPアドレス(IP範囲)
  • 登録されているインターネットレジストリの名前
  • また、BYOIPを使用するための条件もあるので併せて確認頂ければと思います。 こちらから

    まとめ

    既存の環境から継続して信頼されたIPアドレスを使ってメール環境を整えられるという点がメリットのようですね!(Amazon SESからのメールが不達になるケースはあまり聞いたことがないのですが)メールを使ってマーケティングを行っているようなメール不達による影響が大きい環境では、送信したメールがスパムメールや迷惑メールや不達にならないように信頼されたIPレピュテーションの評価が高いアドレスを使用するという考えは非常に重要かと思います。

    IPレピュテーションは目に見える世界のものでは無いので普段意識が向かないので軽率に考えがちですが、システムによってはAmazon SESへの移行の際に既存のIPアドレスを継続して使用するという移行ケースも検討の1つかもしれませんね!

    以上、大阪オフィスの林がお送りしました!