7つの介入方法
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
業務上、助けを必要とする相手に対する介入方法にはいくつかの種類があります。この記事では、他者の支援に役立つ7つの介入方法を紹介します。
1. 課題の整理
課題の整理は、相談主が直面している問題や課題を整理し解決の方向性を一緒に明確化する方法です。
具体的には
- 事実質問で5W1Hを整理する
- 事実と解釈を区別する
- 複数の問題を分解する
- 時系列を整理する
などの方法があります。
相談主が課題の全体像を把握できていない場合や、事実と解釈が整理できておらず、問題が複雑に絡み合っている場合に有効です。
2. 解決の発想支援
解決の発想支援は、質問を通して問題の解決への発想を促すことで、相談主自身による解決を促す方法です。
相談主がヒントを得れば答えに辿り着ける場合や、成長を促したい場合に有効です。逆に、ヒントを提供しても答えにたどり着くまで通そうな場合や、緊急を要する場合は適していません。
3. 模範
模範は、相談主に解決方法を実施して見せることで覚えてもらう方法です。ペアワークなどで、考え方や解決方法を解説しながら模範を見せることができると理想ですが、時間的に余力がない場合は、先に解決を優先し、あとで解決方法を説明することになります。
相談主自身が解決するには難易度が高い場合や、緊急を要する場合に有効です。逆に、ヒントがあれば自分で答えに辿り着けそうな場合や、成長を促したい場合は適していません。
4. 並走
並走は、相談主と一緒に解決する方法です。相談主にヒントを提供しつつ、相談主が対応できる部分は対応してもらい、難しい部分はこちらで対応をします。『解決の発想の促し』と『模範』の複合系にあたります。
丸ごと任せるには不安があるものの、相談主が対応できて成長を期待できる部分が一部ある場合に有効です。また、すべてをこちらで引き受けるのはもったいない場合にも適しています。
5. 代行
代行は、相談主の代わりに対応をする方法です。模範との違いは、解決する様子を見せず、単独で解決するという部分です。
育成の余地を検討する余裕がないほど緊急の場合に有効です。
6. 情報提供
情報提供は、相談内容に関連する情報を相談主に伝える方法です。
情報の内容は
- 解決方法の答え
- 解決方法の選択肢の一つ
- 解決方法のヒント
などがあります。情報を提供する場合、相談主が対応するのに必要な最小限の情報が理想です。逆に、解決に必要な以上の大量の情報を提供すると、相談主が消化しきれません。ただし、相談主自身が好奇心旺盛で、より多くの情報を求める場合なら提供してもよいでしょう。
7. 仲介
仲介は、相談主が他者との間で直面している課題(対立など)を解決するため、間に入ってサポートする方法です。相談者が任意の相手との関係性が悪化していたり、立場の違いや関係性の薄さから相談主から踏み込むのが難しいと感じている場合に第三者が支援をします。なお、相談者と衝突している相手ではなく、その近くにいる第三者から介入を依頼されることもあるでしょう。