GitHub Copilot の料金体系が 2026 年 6 月 1 日 に大改定!Premium Requests から GitHub AI Credits へ
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GitHub Copilot の料金体系が 2026 年 6 月 1 日 に大改定!Premium Requests から GitHub AI Credits へ

2026.05.05

製造ビジネステクノロジー部の小林です。

2026 年 4 月 27 日、GitHub から重要なアナウンスがありました。
2026 年 6 月 1 日より、GitHub Copilot の課金方式が大幅に変わります。

これまでの「Premium Requests(プレミアムリクエスト)」制から、トークン消費ベースの 「GitHub AI Credits(GitHub AI クレジット)」制 へ移行します。

なぜ変わるのか

従来の Premium Requests 制では、軽い質問も数時間にわたる自律コーディングセッションも、同じ「1 リクエスト」として扱われていました。そのため、実際の処理コストに大きな差があっても、GitHub 側がその差分を負担する構図になっていました。

エージェント型の利用が広がるにつれて、以下のような負担が増大しました。

  • 推論コストの増加 — エージェントは 1 つのタスクを処理する間に、モデルへの問い合わせを何度も繰り返します。1 回のセッションで発生するトークン消費が、通常のチャットとは桁違いに多くなります。
  • 高性能モデルの利用増 — エージェント系のタスクでは、複雑な判断や長いコードの生成が求められるため、単価の高い最新モデルが使われるケースが増えます。
  • 長い文脈の処理 — 複数ファイルにまたがる作業では、大量のコードをモデルに読み込ませる必要があり、Input tokens が膨大になります。

こうした積み重ねにより、GitHub が吸収するコストは急速に増加し、この仕組みの維持が難しくなってきました。

https://github.blog/news-insights/company-news/github-copilot-is-moving-to-usage-based-billing/

公式引用:現在では、簡単なチャットでの質問と数時間に及ぶ自動コーディングセッションで、ユーザーに同じ料金が発生する場合があります。GitHub は、こうした利用に伴う推論コストの上昇の大部分を吸収してきましたが、現在のプレミアムリクエストモデルはもはや持続可能ではありません。

新しい使用量ベースの課金は「実際に使った分だけ払う」仕組みで、こうした問題を解消する仕組みです。

GitHub AI Credits とは

GitHub AI Credits は、Copilot の使用量を計測する新しい課金単位です。

https://docs.github.com/copilot/concepts/billing/usage-based-billing-for-individuals

1 AI Credit = $0.01 USD(約 1.5 円)

Copilot を使うと、次の 3 種類のトークンが消費されます。

トークンとは、AI モデルが処理する文字・単語の単位です。
日本語の場合、1 文字あたり 1 トークンから数トークン程度に相当します。

トークンの種類 内容
Input tokens モデルに送る内容(質問・コードの文脈など)
Output tokens モデルが生成する内容(回答・コードなど)
Cached tokens モデルが再利用・保存するコンテキスト(安価)

それぞれのトークン数 × モデルごとの単価 = AI Credits の消費量という計算になります。

モデルごとの単価

単価はモデルによって異なります。

https://docs.github.com/copilot/reference/copilot-billing/models-and-pricing

以下は Claude Sonnet 4.6 の場合です(100 万トークンあたり)。

トークン種別 単価(100 万トークンあたり)
Input tokens(質問・文脈) $3.00
Output tokens(回答・生成コード) $15.00
Cached input tokens $0.30

注目すべきは Output tokens の単価が Input の 5 倍という点です。長い回答や大量のコード生成を要求するほど、コストは増えます。コストを抑えたい場合は、軽量モデルへの切り替えや会話を短くする工夫が有効です。

計算例(Claude Sonnet 4.6 × Copilot CLI で短いコマンドを質問した場合)

消費 Credits は次の式で求められます。

消費 Credits = (Input tokens × $3.00 + Output tokens × $15.00) ÷ 1,000,000 ÷ $0.01

入力 500 トークン・出力 200 トークンの場合、以下のように計算できます。

① Input のコスト  : 500 × $3.00  ÷ 1,000,000          = $0.0015
② Output のコスト : 200 × $15.00 ÷ 1,000,000          = $0.0030
③ 合計コスト      : $0.0015 + $0.0030                 = $0.0045
④ Credits に変換  : $0.0045 ÷ $0.01(1 Credit の単価) = 0.45 credits

短い CLI の質問なら 1 回あたり 1 credit 以下に収まりますが、エージェントを使った大規模な作業では 1 セッションで数十 credits を消費することもあります。

プランごとの月次クレジット

プラン自体の月額は変わりません。

個人プラン

プラン 月額 月間 AI Credits
Copilot Free 無料 (制限あり)
Copilot Pro $10 1,000 Credits
Copilot Pro+ $39 3,900 Credits

https://docs.github.com/copilot/concepts/billing/usage-based-billing-for-individuals

Business・Enterprise プラン

プラン 月額(1 ユーザー) 月間 AI Credits(1 ユーザーあたり)
Copilot Business $19 1,900 Credits
Copilot Enterprise $39 3,900 Credits

https://docs.github.com/copilot/concepts/billing/usage-based-billing-for-organizations-and-enterprises

何が AI Credits を消費するのか?

すべての機能が AI Credits を消費するわけではありません。日常的なコード補完は引き続き無制限で使えます。一方、チャットやエージェント系の機能を使うと消費が発生します。

消費する機能

  • Copilot Chat
  • Copilot CLI
  • Copilot cloud agent(エージェントモード)
  • Copilot Spaces
  • Spark
  • サードパーティ製コーディングエージェント
  • AI Credits に加え、GitHub Actions minutes も消費する点に注意

消費しない機能(今まで通り無制限)

  • コード補完(インライン補完)
  • Next Edit Suggestions

日常的なコード補完は引き続きすべての有料プランで無制限・無料です。コストが気になるのは、主にチャットやエージェント機能を多用するケースです。

上限を超えたらどうなる?

個人プランの場合

上限を超えた場合は 2 つの選択肢があります。

  1. 追加予算を設定して使い続ける($0.01 / Credit)
  2. 翌月のリセットまで待つ

これまで上限超過時は安いモデルへ自動フォールバックしていましたが、6 月 1 日からフォールバックは廃止されます。上限を超えると使えなくなるか、追加料金が発生するかのどちらかになります。

Business・Enterprise プランの場合

Business・Enterprise プランでは、クレジットがユーザー単位ではなく組織単位で共有されます。

例えば 100 人の Business プラン組織なら、190,000 Credits の共有プールになります。ヘビーユーザーがより多く使っても、ライトユーザーの余剰分で補い合える仕組みです。

上限超過後の挙動は管理者のポリシー設定に依存します。

設定 挙動
追加使用を許可する 公開レートで使用継続(追加課金が発生)
追加使用を許可しない 翌月リセットまで使用ブロック

https://docs.github.com/copilot/concepts/billing/usage-based-billing-for-organizations-and-enterprises

移行期の特別措置(既存顧客向け)

既存の Business・Enterprise ユーザーは、移行後 3 ヶ月間(2026 年 6 月 1 日〜9 月 1 日)は通常より多いクレジットが付与されます。

プラン 移行期クレジット(1 ユーザー/月) 通常クレジット
Copilot Business 3,000 1,900
Copilot Enterprise 7,000 3,900

5 月中に利用状況を確認しよう

GitHub は 2026 年 5 月上旬から「プレビュー請求書」機能を提供予定です。Billing Overview ページから、6 月 1 日以降の予測コストを事前に確認できます。

現在の使い方がどれだけのクレジットを消費するかを事前に把握しておくと安心です。

まとめ

今回の変更は、GitHub 側のコスト負担が限界に近づいたことが背景にあります。従来の Premium Requests 制では、軽い質問も重いエージェント処理も同じ 1 リクエスト扱いで、実際の処理コストとの差分を GitHub が負担してきました。エージェント型の利用が広がるにつれてその負担が増大し、「実際に使った分だけ払う」仕組みへの移行が必要になったようです。

項目 変更前 変更後(6 月 1 日〜)
課金単位 Premium Requests(回数) GitHub AI Credits(トークン量)
コード補完 無制限 変わらず無制限
上限超過時 安いモデルへフォールバック フォールバックなし(追加課金 or ブロック)
Business のクレジット 1,900 Credits / ユーザー / 月
Enterprise のクレジット 3,900 Credits / ユーザー / 月
プール管理 ユーザー個別 組織全体でプール共有
プラン月額 変わらない 変わらない
  • 日常的なコード補完しか使っていない方はほぼ影響なし
  • チャット・エージェント機能を多用する方は、追加コストが発生しやすくなるため、5 月中にプレビュー請求書で使用状況を確認しておくことをおすすめします。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

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