
Slackのワークフロービルダーで分岐を作る方法 pt1~絵文字リアクション版~
Moi! 営業事務のSanniです。
去年ワークフロービルダーが新しくなって、嬉しい機能がたくさん追加されましたが、まだ一つのワークフローで分岐できる機能はありません。
しかし、複数のワークフローを作成すれば、分岐もできます!!
方法は2つあります
- 絵文字リアクションで分岐(こちらのブログ)
- リンクから開く分岐(part2のブログ)
全体のフローをイメージする
まずはどんなフローを作りたいか、どの時点で分岐したいか先にイメージしていきましょう。
なお、分岐ごとに新しくワークフローを作成しないといけないため、複雑で何回も分岐が出てくるようなワークフローはあまりおすすめしません。
電子・紙ともに、送付する書類に関して必ずダブルチェックを行っています。ダブルチェック依頼の形式はメンバーによって様々だったため、わかりやすいようにワークフローで統一することになりました。
依頼者がダブルチェックしてもらう内容をフォームで入力してから、チャンネルにメッセージが送信されます。
そこでダブルチェック担当者が確認して、問題なければOKのリアクションをしてメッセージが送信され、終わりです。
ミスを見つけた場合はNGのリアクションをして、修正箇所をフォームで入力して依頼者に修正をお願いする。修正が終わったら、もう一度確認してもらい、OKかNGかによってまたリアクションをします。
NGのフローはOKになるまで何度も繰り返すことができるようになっています。
分岐までのワークフローの構築
まずはフローが分かれるまでのワークフローを作成します。基本的にどんなフローでも大丈夫ですが、最終的にメッセージが送信されるステップが必要です。
送付ダブルチェック依頼のワークフローは以下のように構築しました。
- [フォーム]→[フォームで情報を収集する]を選択する
- 必要な項目をフォームに設定する
- [メッセージ]→[チャンネルへメッセージを送信する]を選択する
- 変数でフォームの情報を含めたメッセージを設定する
なお、こちらのワークフローを作らなくても、例えば依頼内容などが書いてある普通のSlackメッセージからでも、次のステップに進めることができます。
リアクション絵文字で開始するワークフローの構築
テンプレートはありませんので、「新しいワークフロー」から「ワークフローを構築する」をクリックします。
まずは「イベントから選択する」をクリックして
右側にメニューが出てきますが、「絵文字リアクションを使用された時」を選択します
「絵文字を追加する」をクリックして、ワークフローが開始されるトリガーとなる絵文字を選択します。
私はわざわざ作った「WチェックOKです!」の絵文字を選択しましたが、既存の絵文字でも大丈夫です。
注意ポイント
その絵文字は使用チャンネル内でこのワークフローを開始させるので、よく使われる絵文字リアクションを設定しない、設定したリアクションはテキトーにつけないように周知が必要です。
次はワークフローを使いたいチャンネルを選択します。複数のチャンネル名の入力は可能です!
今回はブログ用に作成しましたので、個人とチームのtimes(分報)に設定しました。
絵文字とチャンネルの設定が終わりましたら、「続行する」からワークフローの構築に進みます。
まずここまでは、リアクションで開始されるワークフローの作成方法でした。
「ダブルチェックに問題なかった場合」ワークフローの他に、同じように「ダブルチェックで間違いが見つかった場合」のワークフローを作成します。「絵文字を追加する」ときだけは、必ず違う絵文字を選択します。
ニーズによって2つ違うワークフローを構築する
ワークフローの構築は、人や業務によって異なりますので、ここは参考程度に読んでいただければと思います。もちろん、「ワークフローを開始してみる」にスキップして良いです!!
私は「ダブルチェックに問題なかった場合」のステップとして、ダブルチェック依頼メッセージのスレッドに、問題ない旨のメッセージが送信される簡単なフローを想像しました。
以下のように構築しました
- [メッセージ]→[スレッドでメッセージに返信する]を選択する
- [返信先のメッセージを選択する]→[リアクションされたメッセージへの参照]を選択する
- [返信を追加する]→こちらに送信されるメッセージの内容を確認します。
- [保存する]
そして「ダブルチェックで間違いが見つかった場合」は修正箇所もWFを通して依頼者にお知らせする、修正が完了したら再びメンションされるフローを考えました。
以下のように構築しました
- 依頼メッセージのスレッドに、リアクションした人宛にフォームボタン付きのメッセージが送信される
- ボタンをクリックすれば、ダブルチェックを依頼したユーザーを選択し、修正内容を記載する項目のフォームを入力する
- フォームを出したら、選択したユーザーへ修正内容&「修正しました」のボタン含めたメッセージが同じスレッドに送信される
- 「修正しました」のボタンがクリックされたら、フォームを出した人宛に修正した旨のメッセージが同じスレッドに送信される
こうしてダブルチェックをしたとき、問題ないときと間違いがあったときに、それぞれ異なるフローが開始できます。
ワークフローを開始してみる
一番最初に準備して作成した「ダブルチェック」のワークフローを開始し、フォームを入力して送信します。
そうしましたらこのように、指定のチャンネルにその内容がメッセージ送信されます。
メッセージにもわかりやすいように、どのスタンプをつけると良いか文言を工夫しました!
先に修正専用のスタンプをつけてみますと、スレに返信1件入りました。
スタンプをつけた方がメンションされた、「フォーム」のボタン付きメッセージがスレッドに送信されます。
ボタンをクリックすると、ダブルチェックを依頼した作業ユーザーを選択し、修正内容を記入して送信します。
そうしますと今回は作業ユーザーへのメッセージが同じスレッドに送信されます。
記載されている内容を修正したら「修正しました」のボタンをクリックします。
元々スタンプをつけた方がメンションされた、「修正しましたのでもう一度確認くださいと」というメッセージがスレッドに送信されます。
もし確認してまだ修正が必要でしたら、上記のメッセージに専用スタンプを付ければまたスレッドに同じワークフローが開始されます。
では、ダブルチェックに問題がない場合のワークフローですが、OK専用スタンプを元の依頼メッセージに付けます。
スレッドに、問題ない旨のメッセージが送信されます!
こちらは残念ながら元々の依頼者のメンションはできませんが、依頼メッセージに依頼者もメンションされていれば、本人のアクティビティに通知されます。
さいごに
ワークフローに分岐を作りたい方のご参考になりましたでしょうか~
もちろん、スレッドに入っているメッセージにもリアクションは付けられますので、フローのどの時点でも分岐は可能になります!
重要なポイントとしては
- 同じスレッドにメッセージが送信されること
- 開始するスタンプの選定(専用スタンプの作成、使い方の周知)
次のようなワークフローに適切な方法ではないかと思います
- チーム内など特定のメンバーで使用する
- 同じスレッドにフローの内容をまとめたい