Slackのワークフロービルダーで分岐を作る方法 pt1~絵文字リアクション版~

Slackのワークフロービルダーで分岐を作る方法 pt1~絵文字リアクション版~

Clock Icon2025.04.23

Moi! 営業事務のSanniです。

去年ワークフロービルダーが新しくなって、嬉しい機能がたくさん追加されましたが、まだ一つのワークフローで分岐できる機能はありません。

しかし、複数のワークフローを作成すれば、分岐もできます!!
方法は2つあります

  • 絵文字リアクションで分岐(こちらのブログ)
  • リンクから開く分岐(part2のブログ)

全体のフローをイメージする

まずはどんなフローを作りたいか、どの時点で分岐したいか先にイメージしていきましょう。
なお、分岐ごとに新しくワークフローを作成しないといけないため、複雑で何回も分岐が出てくるようなワークフローはあまりおすすめしません。

電子・紙ともに、送付する書類に関して必ずダブルチェックを行っています。ダブルチェック依頼の形式はメンバーによって様々だったため、わかりやすいようにワークフローで統一することになりました。

flowchart

依頼者がダブルチェックしてもらう内容をフォームで入力してから、チャンネルにメッセージが送信されます。
そこでダブルチェック担当者が確認して、問題なければOKのリアクションをしてメッセージが送信され、終わりです。
ミスを見つけた場合はNGのリアクションをして、修正箇所をフォームで入力して依頼者に修正をお願いする。修正が終わったら、もう一度確認してもらい、OKかNGかによってまたリアクションをします。
NGのフローはOKになるまで何度も繰り返すことができるようになっています。

分岐までのワークフローの構築

まずはフローが分かれるまでのワークフローを作成します。基本的にどんなフローでも大丈夫ですが、最終的にメッセージが送信されるステップが必要です。

送付ダブルチェック依頼のワークフローは以下のように構築しました。

reactionwf_channel_message_wfsteps

  1. [フォーム]→[フォームで情報を収集する]を選択する
  2. 必要な項目をフォームに設定する
  3. [メッセージ]→[チャンネルへメッセージを送信する]を選択する
  4. 変数でフォームの情報を含めたメッセージを設定する

なお、こちらのワークフローを作らなくても、例えば依頼内容などが書いてある普通のSlackメッセージからでも、次のステップに進めることができます。

リアクション絵文字で開始するワークフローの構築

テンプレートはありませんので、「新しいワークフロー」から「ワークフローを構築する」をクリックします。

Reaction_wf_chooseevent
まずは「イベントから選択する」をクリックして

reactionwf_usingreaction.png
右側にメニューが出てきますが、「絵文字リアクションを使用された時」を選択します

reactionwf_choosereaction
「絵文字を追加する」をクリックして、ワークフローが開始されるトリガーとなる絵文字を選択します。

reactionwf_wcheckok
私はわざわざ作った「WチェックOKです!」の絵文字を選択しましたが、既存の絵文字でも大丈夫です。
注意ポイント
その絵文字は使用チャンネル内でこのワークフローを開始させるので、よく使われる絵文字リアクションを設定しない、設定したリアクションはテキトーにつけないように周知が必要です。

reactionwf_choosechannel
次はワークフローを使いたいチャンネルを選択します。複数のチャンネル名の入力は可能です!
今回はブログ用に作成しましたので、個人とチームのtimes(分報)に設定しました。

絵文字とチャンネルの設定が終わりましたら、「続行する」からワークフローの構築に進みます。

まずここまでは、リアクションで開始されるワークフローの作成方法でした。
「ダブルチェックに問題なかった場合」ワークフローの他に、同じように「ダブルチェックで間違いが見つかった場合」のワークフローを作成します。「絵文字を追加する」ときだけは、必ず違う絵文字を選択します。

ニーズによって2つ違うワークフローを構築する

ワークフローの構築は、人や業務によって異なりますので、ここは参考程度に読んでいただければと思います。もちろん、「ワークフローを開始してみる」にスキップして良いです!!

私は「ダブルチェックに問題なかった場合」のステップとして、ダブルチェック依頼メッセージのスレッドに、問題ない旨のメッセージが送信される簡単なフローを想像しました。

reactionwf_wcheckok_steps
以下のように構築しました

  1. [メッセージ]→[スレッドでメッセージに返信する]を選択する
  2. [返信先のメッセージを選択する]→[リアクションされたメッセージへの参照]を選択する
  3. [返信を追加する]→こちらに送信されるメッセージの内容を確認します。
  4. [保存する]

そして「ダブルチェックで間違いが見つかった場合」は修正箇所もWFを通して依頼者にお知らせする、修正が完了したら再びメンションされるフローを考えました。

reactionwf_wcheckcorrection_steps
以下のように構築しました

  1. 依頼メッセージのスレッドに、リアクションした人宛にフォームボタン付きのメッセージが送信される
  2. ボタンをクリックすれば、ダブルチェックを依頼したユーザーを選択し、修正内容を記載する項目のフォームを入力する
  3. フォームを出したら、選択したユーザーへ修正内容&「修正しました」のボタン含めたメッセージが同じスレッドに送信される
  4. 「修正しました」のボタンがクリックされたら、フォームを出した人宛に修正した旨のメッセージが同じスレッドに送信される

こうしてダブルチェックをしたとき、問題ないときと間違いがあったときに、それぞれ異なるフローが開始できます。

ワークフローを開始してみる

reactionwf_form-screen
一番最初に準備して作成した「ダブルチェック」のワークフローを開始し、フォームを入力して送信します。

reactionwf_channel-message
そうしましたらこのように、指定のチャンネルにその内容がメッセージ送信されます。
メッセージにもわかりやすいように、どのスタンプをつけると良いか文言を工夫しました!

reactionwf_add-reaction-wcheckcorrection
先に修正専用のスタンプをつけてみますと、スレに返信1件入りました。

reactionwf_wcheckcorrection-message-button
スタンプをつけた方がメンションされた、「フォーム」のボタン付きメッセージがスレッドに送信されます。

reactionwf_wcheckcorrection-2ndmessage-button
ボタンをクリックすると、ダブルチェックを依頼した作業ユーザーを選択し、修正内容を記入して送信します。

reactionwf_wcheckcorrection-2ndmessage-button
そうしますと今回は作業ユーザーへのメッセージが同じスレッドに送信されます。
記載されている内容を修正したら「修正しました」のボタンをクリックします。

reactionwf_wcheckcorrection-3rdmessage
元々スタンプをつけた方がメンションされた、「修正しましたのでもう一度確認くださいと」というメッセージがスレッドに送信されます。
もし確認してまだ修正が必要でしたら、上記のメッセージに専用スタンプを付ければまたスレッドに同じワークフローが開始されます。

reactionwf_add-reaction-wcheckok
では、ダブルチェックに問題がない場合のワークフローですが、OK専用スタンプを元の依頼メッセージに付けます。

reactionwf_wcheckok-message
スレッドに、問題ない旨のメッセージが送信されます!
こちらは残念ながら元々の依頼者のメンションはできませんが、依頼メッセージに依頼者もメンションされていれば、本人のアクティビティに通知されます。

さいごに

ワークフローに分岐を作りたい方のご参考になりましたでしょうか~
もちろん、スレッドに入っているメッセージにもリアクションは付けられますので、フローのどの時点でも分岐は可能になります!
重要なポイントとしては

  • 同じスレッドにメッセージが送信されること
  • 開始するスタンプの選定(専用スタンプの作成、使い方の周知)

次のようなワークフローに適切な方法ではないかと思います

  • チーム内など特定のメンバーで使用する
  • 同じスレッドにフローの内容をまとめたい

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.