Snowflakeでクレジットの使用状況を確認してみた 〜ウェブインターフェイス編〜

2021.07.30

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは!エノカワです。

Snowflakeではリソースの消費に対する支払いにクレジットという測定単位が使用されます。
支払いに直結するため、クレジットの使用状況を確認することが費用を試算する上でポイントになってきます。

どのようにクレジットの使用状況を確認すれば良いでしょうか?

SnowflakeではウェブインターフェイスSQLの両方でクレジットの使用状況を確認することができます。

今回はウェブインターフェイスでクレジットの使用状況を確認してみました。

利用形態

Snowflakeの利用形態は以下の2種類があります。
オンデマンドが基本的な利用形態となります。

  • オンデマンド
    リソースを使用した分だけ料金が発生する従量課金方式
  • プリペイドキャパシティ
    事前に購入したキャパシティから使用した分が消費されていく前払い方式

クレジット

Snowflakeのリソースの消費に対する支払いに使用される測定単位です。
仮想ウェアハウスの実行中、クラウドサービスレイヤーの作業中、サーバーレス機能の使用時など
リソースを使用している場合にのみ消費されます。

Snowflakeクラウドアーキテクチャは以下の3つの異なる機能に分類されます。
Snowflakeの使用に関連するコストは、これらの各機能の使用状況に基づいています。

  • コンピューティングリソース
    クエリの実行、データのロード/アンロード、およびその他の DML 操作の実行のために
    仮想ウェアハウスで消費されるクレジットの数に基づいて計算
  • クラウドサービス
    アカウントのクラウドサービスによる1日の使用量で
    計算コンピューティングリソースの1日の使用量の10%を超えた場合にのみ請求
  • データストレージ
    システムの1日の平均データ量(バイト単位)に基づいて計算

クレジットはコンピューティングリソースクラウドサービスで消費されます。

クレジット使用状況の表示

それではウェブインターフェイスでクレジットの使用状況を確認してみましょう。

Snowflakeには新しいウェブインターフェイスも用意されています。
従来のウェブインターフェイス新しいウェブインターフェイスではUIが異なるので両方試してみます。

従来のウェブインターフェイス

ロールの切り替え

クレジット使用状況の情報にアクセスするためにアカウント管理者のロールに変更する必要があります。
画面右上のアカウントから「ロールを切り替え」を選択し、ACCOUNTADMINに変更します。

クレジット使用状況画面

ACCOUNTADMINに変更すると、画面上部に「アカウント」が表示されるようになります。
「アカウント」を選択し、「使用状況」タブを選択します。

クレジットの使用状況画面が表示されました!

画面左上に当月のクレジット使用の合計、画面中央に日ごとのクレジット使用状況が表示されています。

画面左部にはウェハウスごとのクレジット使用状況も表示されていますね。
「COMPUTE_WH」を選択してみます。

画面中央の表示が「COMPUTE_WH」のクレジット使用状況に変わりました!

ん、紫バーの横に虫眼鏡のアイコンが現れました。
クリックしてみます。

クリックした日の1時間ごとのクレジット使用状況が表示されました!

凡例の「計算」は「コンピューティングリソース」のことですね。
「コンピューティングリソース」と「クラウドサービス」のクレジット使用状況の内訳が確認できる訳ですが、
ほとんど「コンピューティングリソース」でクレジットが使用されていることが分かりますね。

以上、従来のウェブインターフェイスでクレジットの使用状況を確認してみました。
新しいウェブインターフェイスの方も確認してみましょう。

新しいウェブインターフェイス

ロールの切り替え

従来のウェブインターフェイスと位置が異なっています。
画面左上のアカウントから「Switch Role」を選択し、ACCOUNTADMINに変更します。

クレジット使用状況画面

ACCOUNTADMINに変更すると、画面上部に「アカウント」が表示されるようになります。
画面左部の「Acount」から「Usage」を選択します。

クレジットの使用状況画面が表示されました!

画面中央に日ごとのクレジット使用状況のグラフ
画面下部にはウェアハウスごとのクレジット使用状況が表示されていますね。

ん、グラフの右上にも何やら表示されています。
左端にある「Last 28 days」は、表示期間が直近28日間であることを意味しているようです。
本日(7/29)は含まれていないので、昨日までの直近28日間(7/1〜7/28)ですね。

クリックしてみます。

期間選択のプルダウンが表示されました。

「Custom」で月初から本日まで(2021/7/1〜2021/7/29)に変更してみます。

月初から本日までの使用状況が表示されました!

本日(7/29)を含むので、クレジット使用の合計が90.0から90.3に変わっています。

期間以外も変更できそうなので以下のように選択してみます。

直近7日間COMPUTE_WH1時間ごとのクレジット使用状況が表示されました!

グラフ右上のプルダウンで期間やウェアハウスを変更できるんですね。


ところで、左から3番目の項目「By」でServiceを選択しましたが、これは何なんでしょうか?

項目「By」を変更して表示がどう変化するか確認してみます。

By Service

By Type

項目「By」をTypeにすると、凡例に「COMPUTE」と「CLOUD」が表示されました。
「コンピューティングリソース」と「クラウドサービス」のクレジット使用状況の内訳が表示されるのですね!


ウェアハウスの選択

新しいウェブインターフェイスの「Usage」ページは、
SNOWFLAKE共有データベース内にクエリを実行して現在の使用状況データを取得しています。
クエリ実行でコンピューリングリソースを消費するため、
使用するウェアハウスを選択しておく必要がありました。

画面右上のプルダウンから選択できるので、XS(極小)のウェアハウスを選択することをお勧めします。

まとめ

以上、ウェブインターフェイスでクレジットの使用状況を確認してみました。

特別な準備作業の必要なく、クリック操作で簡単に確認することができました。
期間やウェアハウスを変更して詳細も確認できるので、費用の試算に活用できるのではないでしょうか。

次回はSQLを使ってクレジットの使用状況を確認してみたいと思います。

参考