2025年12月にリリースされたSnowflakeの新機能・変更点のまとめ #SnowflakeDB
2025年12月にリリースされたSnowflakeの新機能・変更点のまとめ記事になります。
※注意事項:本記事ではすべての情報についての記述はせず、特筆すべきだと感じた情報だけピックしております。基本的には以下の情報を参考にしておりますので、全ての最新情報を確認したい場合は下記のURLからご確認ください。
Dec 18, 2025: ネットワークルールやポリシーでの Google Cloud Private Service Connect IDs のサポートが一般提供
Google Cloud Private Service Connect ID を使用する Snowflake ネットワーク ルールとポリシーを作成できるようになりました。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 17, 2025: Snowpipe Streaming with high-performance architecture でスキーマ進化をサポート
Snowpipe Streaming(High-performance architecture)で スキーマ進化(Schema evolution) がサポートされました。
これにより、ストリーミング取り込み中のソース側のスキーマ変化(列追加など)を宛先テーブル側に自動的に追従させることができます。
本機能は、宛先のテーブルでENABLE_SCHEMA_EVOLUTION = TRUEと設定することで有効化され、これにより、取り込みデータに新しいカラムが現れた場合にテーブルへ列を自動追加するほか、データ欠損により既存列で NOT NULL 制約を満たせなくなった場合には、本制約を自動的に削除(NULL 許容へ変更)します。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 17, 2025: Snowflake Postgres がパブリックプレビュー
Snowflake 上で PostgreSQL 互換のデータベースインスタンスを作成・管理できる機能がパブリックプレビューとなりました。
各インスタンスは Snowflake が管理する 専用の仮想マシン上の Postgres サーバーとして動作し、既存の Postgres クライアントやツールから接続して利用できます。
インスタンス作成時は、インスタンスサイズ、ストレージ容量、Postgres のメジャーバージョンなどを指定します。また、インスタンスは指定のクラウドリージョン内の新規のネットワーク上で稼働し、ファイアウォールルール(ネットワークポリシー/ルール)や PrivateLink もサポートされています。
執筆時点ではこちらのクラウドリージョンで使用できます(国内は未提供)。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 16, 2025: Notebooks in Workspaces がパブリックプレビュー
Workspace 内で Notebook の開発・実行ができる機能がパブリックプレビューとなりました。
Notebooks in Workspaces では、ノートブックが Workspaces 内の ファイルとして扱われます。これにより、以下のような操作が容易になります。
- フォルダ作成・ファイルアップロードなどのファイル管理(プロジェクト構成を作れる)
- ノートブックを タブで開いて編集/実行
- ノートブック単体ではなく、周辺ファイルを含めた複数ファイルでの開発
また、特徴として Notebooks in Workspaces は、Snowpark Container Services による Container Runtime 上で動作します。そのため、SQL 実行用のウェアハウスとは異なるコンピュートリソースでノートブックを動作させることができ、AI/ML ワークロードを想定した実行環境として利用できます。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 15, 2025: Account Usage: CATALOG_LINKED_DATABASE_USAGE_HISTORY ビュー
カタログリンクデータベースのクレジット使用量を表示できる CATALOG_LINKED_DATABASE_USAGE_HISTORY ビューが追加されました。
このビューから、カタログリンクデータベースの操作に関するコンピューティングおよびクラウドサービスのクレジット使用量を確認できます。
- クラウドサービス(Cloud Services)として請求されるもの
- テーブルの自動検出(Automatic table discovery)
- スキーマの作成(CREATE SCHEMA)
- スキーマの削除(DROP SCHEMA)
- テーブルの削除(DROP TABLE)
- コンピューティング(Compute)として請求されるもの
- テーブルの作成(CREATE TABLE)
- Snowflake サービス消費テーブルの「表5:Snowflake-managed compute」列にある「Automated Refresh and Data Registration」の項目に基づいて計算
詳細は以下をご参照ください。
9.39 Release Notes: Dec 08, 2025-Dec 12, 2025
Trust Center: Detection findings and event-driven scanners がパブリックプレビュー
Trust Center に、新たな findings(検知結果)の種類として Detections が追加されました。
従来の違反(Violations)とは異なり、アカウント内で発生した特定のイベントや挙動をスキャナが記録する「イベント型の検知」となります。これにより、現時点の設定の状態だけでなく、「いつ・何が起きたか」という観点から評価項目を把握できます。
また、これを生成するスキャナとしてイベント駆動(Event-driven)型が新たに追加されました(従来のスケジュール型でも Detections を生成するものがあります)。
イベント駆動型のスキャナは特定のイベント発生をトリガーに継続監視を行います(検知は概ね1時間以内に Trust Center に反映されるとされています)。
イベント駆動型のスキャナの最新の一覧は、Threat Intelligence scanners に記載があります。
詳細は以下をご参照ください。
Programmatic access tokens: サービスユーザーの単一ロール制限が解除
サービスユーザー(TYPE=SERVICE または TYPE=LEGACY_SERVICE のユーザー)向けにプログラムアクセストークンを生成する際、単一のロールに制限されないアクセストークンを生成できるようになりました。
これまでは、トークン生成時にROLE_RESTRICTIONオプションでサービスユーザーが使用する単一のロールを指定する必要がありました(ユーザーの DEFAULT_SECONDARY_ROLES が('ALL')に設定されていても、セカンダリロールは使用されませんでした)。
今回のアップデートで、REQUIRE_ROLE_RESTRICTION_FOR_SERVICE_USERS = FALSEとする認証ポリシーを対象のサービスユーザーに割り当てることで、単一ロール制限を削除できます。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 12, 2025: Google Cloud おける内部ステージへのプライベート接続が一般提供
Amazon Web Services と Microsoft Azure でサポートされていた内部ステージへのプライベート接続のサポートが、Google Cloud の Business Critical アカウントで一般提供となりました。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 11, 2025: Interactive tables と interactive warehouses が一般提供
低遅延でインタラクティブなワークロードやクエリに特化した以下の機能が一般提供となりました。執筆時点で国内では AWS Tokyo のアカウントでのみ利用できます。
- インタラクティブテーブル
- 標準の Snowflake テーブルと比較して、データ取り込みの方法が異なり、サポートする SQLや操作に制限があるものの、クエリパフォーマンス向上のために追加のインデックスやデータ構造を格納する
- インタラクティブウェアハウス
- 低遅延のワークロード向けに調整されており、高ボリュームの同時クエリを提供するために、常に稼働するように最適化されている
- SELECT コマンドのクエリタイムアウトはデフォルトで5秒(値は増やすことはできない)
これらは連携して機能し、インタラクティブテーブルをインタラクティブウェアハウスに関連付けることで、データキャッシュが事前にウォームアップされ、最適なクエリパフォーマンスが得られるとのことです。また、クエリを実行時も、インタラクティブウェアハウスはインタラクティブテーブルのみをクエリできます。
標準の Snowflake テーブルが汎用的なデータ分析や ELT に使用されるのに対し、インタラクティブテーブルは、ライブダッシュボードやデータ駆動型 API など、一貫した低遅延応答が必要な高速でシンプルなユースケースに特化しています。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 10, 2025: WORM backups が一般提供
指定のデータベース、スキーマ、またはテーブルの変更不可能なバックアップを取得できる機能が一般提供となりました。プレビュー時はスナップショットの名称で発表されていましたが、現在はバックアップに名称が変更されています。
関連する以下のオブジェクトを操作します。
- バックアップ
- テーブル、スキーマ、データベースといった特定のオブジェクトのポイントインタイムバックアップ。作成後は変更できない
- バックアップセット
- 特定のオブジェクトに対する一連のスナップショットを格納するコンテナ
- スキーマレベルのオブジェクト
- バックアップポリシー
- スキーマレベルのオブジェクト
- バックアップセットに関連付けることで、バックアップのライフサイクルを管理できる
- ポリシーでは、バックアップを作成する間隔(分単位またはcron式) や、バックアップの有効期限を設定できる
- 有効期限が切れると、そのバックアップにリーガルホールドが適用されていない限り、自動的にバックアップは削除される
詳細は以下をご参照ください。
Dec 10, 2025: Cost anomalies が一般提供
アカウント・組織レベルでコストの異常値を自動で検知・通知してくれる機能である Cost anomalies が一般提供となりました。
日々のコストからアカウントや組織で想定される消費量を Snowflake 側で予測し、予測される範囲を超える場合に、異常として検出されます。Snowsight または SQL で異常を確認でき、GUI(Snowsight)の場合、毎日のコストの変遷を折れ線グラフで確認できます。
異常値となった日付については、その日の時間ごとのクレジット消費、クレジット消費の多いウェアハウス、クレジット消費の多いクエリを確認することができます。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 08, 2025: Dynamic tables: デュアルウェアハウスをサポート
Dynamic Table のリフレッシュに使用する仮想ウェアハウスを使い分けられるようになりました。
新たにINITIALIZATION_WAREHOUSEオプションが追加され、初期化・再初期化時の、フルスキャンで処理が重い操作に使用するウェアハウスを別途指定できるようになります。
通常の増分更新時はWAREHOUSEオプションで指定のウェアハウスが使用されるため、普段は小さめのサイズのウェアハウスでコストを最適化しつつ、初期化・再初期化の処理は短時間で終わらせるなどの設計を取りやすくなります。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 08, 2025: AI_REDACT 関数が一般提供
テキストに含まれる氏名、住所、電話番号、メールアドレスといった PII(Personally Identifiable Information:個人識別情報)を自動で認識し、それらを対応するプレースホルダー(例:[NAME]、[ADDRESS])に置き換える AI SQL 関数である AI_REDACT が一般提供となりました。
データの機密性を保ちながら、データ分析や機械学習などの後続の処理に渡す際などに使用できます。categoriesを指定することで、置き換え対象の PII カテゴリを制御できます。
詳細は以下をご参照ください。
Dec 08, 2025: Snowpipe の価格設定が変更
2025年8月1日に Business Critical アカウントと VPS アカウントを対象に導入された Snowpipe の新しい料金モデルが、2025年12月8日より Enterprise および Standard Edition の Snowflake アカウントにも拡張されました。
これまでは、秒単位/コア単位のコンピューティング料金と Snowpipe で処理したファイルに対して、1,000ファイル単位で料金が請求されましたが、変更後は、取り込んだデータ 1 GBごとに固定のクレジット(0.0037 クレジット/GB)が課金されるようになります。
この際、各ファイル形式について以下の点にご注意ください。
- テキスト ファイル(CSV、JSON など)は、圧縮されていないサイズに基づいて課金される
- バイナリ ファイル(例:Parquet、Avro)は、測定されたサイズに基づいて課金される
詳細は以下をご参照ください。
Streamlit in Snowflake release notes
Dec 11, 2025: Streamlit in Snowflake での container runtime のサポートがパブリックプレビュー
Streamlit in Snowflake において、新たに Container runtime が追加されました。
これにより、従来の Warehouse runtime(ユーザーがアプリを開くたびにオンデマンドで起動し、閲覧者ごとに個別インスタンスで実行される方式)に加えて、アプリを サービスとして compute pool 上にホストし、複数の閲覧者で実行インスタンスを共有する方式を選択できるようになります。
特に、利用頻度や同時利用者が多いアプリでの応答性・コスト効率の改善が期待できます。加えて、依存パッケージについてもrequirements.txtやpyproject.tomlを用いた管理が可能となります。
詳細は以下をご参照ください。
Behavior Change Log
単一要素パスワードサインインの廃止に向けた計画
セキュリティ体制を強化するため、Snowflake でパスワードを使用するすべてのユーザーに対して多要素認証(MFA)が必須となります。この計画は、人間ユーザー(TYPE = PERSON)とサービスユーザー(TYPE = SERVICE)の認証セキュリティを向上させることを目的としており、2025年10月にタイムラインが簡素化・延長されました。
タイムラインについては以下のページにまとめられています。
具体的には以下の通りです。
| 期間(予定) | 対象ユーザー | マイルストーン |
|---|---|---|
| 2025年9月 - 2026年1月 | 人間ユーザー | マイルストーン1:すべての Snowsight ユーザーに MFAを義務化 |
| 2026年5月 - 2026年7月 | 人間ユーザー 、レガシーサービスユーザー | マイルストーン2:新規ユーザーに対する強力な認証の実施 |
| 2026年8月 - 2026年10月 | 人間ユーザー 、レガシーサービスユーザー | マイルストーン3:すべてのユーザーに対する強力な認証の実施 |
マイルストーン1については、直近の2025_06 バンドルにて、導入が予定されています。ここでは、Snowsight のみに影響し、BI ツールなどからの接続時はこの影響を受けません。
以降のマイルストーンの特徴は以下の通りです。
- マイルストーン2
- アカウントごとに順次適用される予定で、アカウントへの適用日を記載した通知が届くとされています
- このマイルストーンの適用後に作成されるすべての人間ユーザーは、BI ツールなどを使用するユーザーを含め、パスワードで認証するときに 2 番目の要素を使用することが強制されます
- マイルストーンの適用前に存在していた人間ユーザーは影響を受けず、引き続き2要素認証なしで Snowsight を除く BI ツール等から接続できます
- マイルストーン適用後は新規の
TYPE=LEGACY_SERVICEユーザーを作成できなくなり、既存ユーザーのタイプ変更も不可となります
- マイルストーン3
- アカウントごとに順次適用される予定で、アカウントへの適用日を記載した通知が届くとされています
- 既存・新規を問わず、すべての人間ユーザーは、例外なくMFAが必須となります
- レガシーサービスユーザーは完全に非推奨となり、既存の
TYPE=LEGACY_SERVICEユーザーはすべてTYPE=SERVICEに移行され、パスワード認証がブロックされます
2025_07 バンドルが提供開始 ※デフォルトは無効化
9.32(2025/10/13 - 2025/10/15 リリース)で、2025_07 バンドルが提供開始となりました。先に挙動を確かめたい場合には手動でバンドルを有効化してテスト可能です。
このバンドルは、2026年1月のリリースでデフォルトで有効化される予定となっています。
2025_07 バンドルが提供開始 ※デフォルトは無効化
9.32(2025/10/13 - 2025/10/15 リリース)で、2025_07 バンドルが提供開始となりました。先に挙動を確かめたい場合には手動でバンドルを有効化してテスト可能です。
このバンドルは、2026年1月のリリースでデフォルトで有効化される予定となっています。
2025_06 バンドルがデフォルトで有効化
9.32(2025/10/13 - 2025/10/15 リリース)で、2025_06 バンドルがデフォルトで有効化されました。このバンドルは、2026年1月のリリースで一般的に有効化される予定となっています。
Modern Data Stack全般の最新情報
Snowflakeも含め、Modern Data Stack 全般の最新情報についても、定期的にブログにまとめて投稿されています!こちらもぜひご覧ください。








