TwilioのSMSで簡単な顧客アンケートシステムを作ってみた

TwilioのSMSで簡単な顧客アンケートシステムを作ってみた

TwilioのSMSで簡単な顧客アンケートシステムを作ってみた
Clock Icon2025.05.09

こんにちは、昴です。
今回はTwilioのSMSで簡単な顧客アンケートシステムを作っていきます。

はじめに

Twilioは電話やSMS、チャットなどのコミュニケーション機能を組み込むためのクラウドベースのAPIプラットフォームです。
今回はTwilioで顧客アンケートを作っていきます。顧客からのフィードバックは貴重な情報源となりますが、アンケート収集は意外と手間がかかります。専用のアンケートツールではコストがかかったり、回答率が伸び悩んだりします。そこでSMSを活用してのアンケートを作ることで、アンケート自体の開封率が増えたり、例えば帰りの電車内などでもアンケートを送信することができます。

設定

今回作成していきたい流れは下記になります。

  • SMSで顧客に直接質問を送信
  • 顧客は返信するだけで回答完了
  • 回答はTwilioコンソールから確認
  • GUI操作のみで作成可能

Studio

まずStudioに移動します。TwilioコンソールでStudio > overviewへ移動し、Create new Flowを選択します。

フロー作成①

作成するフローの名前を入力しNextを選択します。今回のフローの名前は「アンケート」にしました。

フロー作成②

フローのテンプレートを選択します。今回は1から作成するのでStart from scratchを選択し,
Nextを選択します。

フロー作成③

Send and wait for reply(1)

ここから実際のフローの中身を作成していきます。右側のウィジェット一覧からSend and wait for replyをドラッグアンドドロップで配置し、TriggerのIncoming Messageと繋げます。

sendandwaitforreply1

次にSend and wait for replyウィジェットの設定をします。ウィジェットの名前を変更し、Message bodyに質問内容を入力します。(ウィジェット名は「question1」と設定。日本語不可)また返信が来なかった際の時間を"No reply" timeoutで秒単位で設定します。今回は43200で設定し12時間でタイムアウトとします。各項目の入力が完了したらSaveで保存します。

sendandwaitforreply2

Split Based on(1)

次にSplit Based onウィジェットを使用します。ドラッグアンドドロップで配置し、Send and wait for replyウィジェットのReplyを繋げます。このウィジェットでは分岐を作成しますが、回答内容に応じて質問を変えるわけではないので、質問に応じた各選択肢を作成し次のウィジェットに繋げます。Variable to testはinbound.Bodyを設定します。

splitbasedon1

TransitionsのNew Conditionから新しい分岐を作成し、1〜5全ての選んだ場合の分岐を作成します。

splitbasedon2

Send and wait for reply(2)

続いて2つ目の質問を設定します。再びSend and wait for replyウィジェットを使用し、bodyに質問内容を入力します。(その他の項目は先ほどと同様です。)またSplit based onの各選択肢をこのウィジェットに繋げます。

sendandwaitforreply3

Split Based on(2)

続いて2つ目の質問に対する各分岐を作成していきます。Split Based onウィジェットを配置し、各選択肢を設定していきます。

splitbasedon3

Send Message

質問の数によってSend and wait for replyからSplit Based onを繰り返します。
最後にいくつかのメッセージをSend Messageウィジェットで作成します。まずアンケートが完了した旨を伝えるメッセージを作成し、最後のSplit based onウィジェットに繋げます。

SendMessage①

次に各質問の回答が間違っていた場合のメッセージを設定します。
内容として1,2,3,4,5のいずれかで回答してください。といった内容にしていきます。(各質問分作成)

SendMessage②

また返信がされずタイムアウトとなった場合のメッセージも作成していきます。各Send and wait for replyウィジェットのNo Replyを繋げます。

SendMessage③

最後にフローの全体像を確認して、フローをPublishします。

フロー全体20250509

電話番号に紐づけ

作成したフローを電話番号に紐づけていきます。
Phone Numbers > Manage > Active Numbersへ移動し、SMSが利用可能な番号を選択します。Messaging ConfigurationのA message comes inでStudio Flowを選択し、作成したフローを選択します。

確認

確認としてSMSにてメッセージを送信し、アンケートを開始します。

IMG_8575

実際に入力されたアンケートの結果を見てみます。作成したフローのLogsを確認していきます。ログから各質問に対して何を送信したか確認できます。

アンケート確認

まとめ

今回はTwilioのSMSを使って簡単なアンケートを作成してみました。
本ブログが少しでも参考になれば幸いです。

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