社内のみんなのすごいところ探すプロジェクトをしてみた話
子どもの頃から夢中になると徹底的に追い求めてしまうかめです。
そんな性分なので、高校生の頃、ファミレスなどで接客のアルバイトをしていて、最高の接客を研究するため、自分が利用したお店で良いと思った声かけやサービスなどをメモって可能なものは実践を繰り返していました。
今はもう接客の仕事はしていませんが、将来、自分のお店を持ちたいなとうっすらした夢があるので、未だにメモをする癖は継続しています。
メモの 1 つをご紹介すると、例えば、スターバックスさんでイートインの注文をすると、商品受け取り時に「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」と言われます。
「ごゆっくりどうぞ」が一般的だと思うのですが、私は声かけを聞いてみて、「おくつろぎください」や「お過ごしください」の方がより素敵だなと思ったので、もし、本当に自分がお店を出すとして、ゆったりとした時間を提供するようなお店ならこういった声かけをしたいなと考えています。
ただ、自分のお店以外で接客の仕事をするのであれば、そのお店の雰囲気や、他の従業員の方とサービスを揃えることなども大切になってくるので、自分 1 人の判断ではこの声かけは使わないです。
ちなみに、よくある研修ネタでもあるので、ご存知の方も多いと思いますが、皆さんは身近なサービスでパッと思いつく良い体験や悪い体験はありますか?
この質問をすると、悪い体験については意見が出やすいのですが、良い体験は意見が出にくかったり、求められるレベルが高かったりということがおきやすいです。
私が研修を受けた際には、講師の方から、「ただ普通に特に問題もなくサービスを受けられるということ自体が素晴らしいことで良い体験だと思うのですが、それはやがて当たり前になり、より良い状態を求めるようになり、良いことよりも悪いことに目が行きやすくなる」という解説を聞きました。
私は、これはサービスに限らず、例えば、人間関係などでも同じことが言えるような気がしています。
なので、昨年の 12/2 から 1 日 1 人、社内の誰かのすごいところ書き出すという取り組みを密かに実施していました。
3 ヶ月ちょっとやってみて思ったことやどんなことをやっていたのかなどをこのブログでご紹介します。
やったこと
- Slack で「すごい」リアクションがついた投稿を集めるチャンネルを作った
- 匿名のすごい情報を投稿する Google フォームを作成し、 1 日 1 回ランダムで Slack に紹介するようにしてみた
- 手元のメモにすごいことを言語化して書くようにした(非公開)
Slack で「すごい」リアクションがついた投稿を集めるチャンネルを作った
Slack で #misc-すごい というチャンネルを作成し、リアク字チャンネラー を利用して、チャンネル作成時点で登録されていた「すごい」という気持ちを表すリアクションがついた投稿を集めるチャンネルを作成しました。
- 当社では、雑談用のチャンネルは misc という冠詞をつけるのが一般的になっており、誰でも自由にチャンネルを作成できます
- リアク字チャンネラーは、設定した Slack ワークスペースのパブリックチャンネルで指定した絵文字のリアクションがついた投稿があった場合に、その投稿のリンクを指定したチャンネルに投稿できるアプリです
- このアプリを使うと、例えば、「要対応」というリアクションをつけた投稿を「要対応チャンネル」に集めて対応状況を管理するような使い方もできます
- ただし、全パブリックチャンネルが対象になるので、他の人が使わなそうなリアクションを作る、全社的に運用ルールを決めるなどの仕組みは必要です
匿名のすごい情報を投稿する Google フォームを作成し、 1 日 1 回ランダムで Slack に紹介するようにしてみた
みんなのすごいを探そう、それもなるべく毎日違う人の…ということで、普段業務で関わりがない人、少ない人についても雑談チャンネルなどの様子や #misc-すごい に集まった情報からすごいところを探す試みをしようとしていました。
しかしながら、おそらく自分だけでは限界があること、関わりが薄い分、薄っぺらな「すごい」になってしまいそうだと思ったことから、他の人も自由に自分のチームのすごい人の情報を匿名で投稿できる Google フォームを用意してみることにしました。
当社の場合、 proflly というサンクスやリスペクトのメッセージを送れて、その内容を誰もが見れるサービスを利用しているので、そちらと内容的に被ってはいたのですが、面と向かって言うのは照れ臭い、私みたいに関わりは薄いけど遠くからすごいと思っていた、個人ではなくチームに対して伝えたい…などの場合には匿名でチーム、個人問わずメッセージを送れるのもいいのかな?というのもフォームを用意した動機の 1 つでした。
フォームの内容
仕組み
- Google フォームの回答をスプレッドシートに反映するように設定
- スプレッドシートに毎日お昼頃 Slack 投稿する GAS を設定
配慮したこと
- すごい情報で紹介されたご本人が止めて欲しい、内容を変えて欲しい(一部削除してほしい)などの場合に編集できるよう GAS でフォームの編集用 URL を取得し、スプレッドシートに書き込むようにした
- 紹介した側は良かれと思っても、ご本人が不快に思うケースも 0 ではないかなということで、必要に応じて投稿内容を編集できるようにしました
手元のメモにすごいことを言語化して書くようにした(非公開)
Google フォームを使ったすごいところ探しを実施してみて気づいたのは、例えば、プライベートに関わることなど、他の人に周知することではないけど、私の中では xx さんすごいなー、素敵だなー、こうなりたいなーというものも結構あるなという点です。
私の中では、社内で普段関わりが少ない人同士のすごいところを他己紹介的に紹介しあう仕組みがあると、それがコミュニケーションのきっかけになるのでは?という仮説もあったのですが、だからと言って、紹介できないすごい情報は書かないというのも違うなと思ったので、良いサービスと同様に xx さんすごいなーと思ったことがあったら、手元のメモに控えつつ、機会があれば口頭やチャットなどでご本人にお伝えするようにやり方を変えました。
遠くから見ていて、勝手にすごいなと思っているものについては、いきなりそんなこと言われてもキモいかな?というビビり根性で私のメモと心にひっそりとしまいこんでいます。
当たり前のことかもしれませんが、頭の中で思うだけでなく、実際に手を動かして言語化してみると、その方について、より深く考えられるようになったり、素敵だなと思ったことを言語化して伝えやすくなった気がします。
筋トレと同じで言語化を続けていることで言語化筋や、素敵なところへのアンテナ感度が鍛えられているのかもしれません。
おまけ
最後にちょっとだけ宣伝です。
本文でも少し紹介しましたが、今回の「すごい」情報を社内で共有する仕組み簡単に実現できるものに当社が提供する proflly というサービスがあります。
proflly は、役職や立場、働く場所に関わらず、同じ会社で働く人たち(同僚)の情報を網羅し、柔軟な検索やレコメンドによって目的にあった同僚を探しやすくすることで、活発な社内コミュニケーションを促すサービスです。
サンクス機能を利用すると、同僚に助けてもらったお礼や、尊敬すべき行動に対する称賛などのメッセージを送ることができ、「すごい」情報を社内で共有する仕組みを簡単に構築できます。
サンクス機能の詳細については、ユーザーズガイドをご覧ください。
20 名までは無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にチームや部署などの単位でお試しでご利用いただければと思います。
また、 proflly をもっともっと素敵なサービスにしていくために、試しにご利用いただいてお気づきの点などがあれば、ぜひフィードバックをいただければ幸いです。