[レポート]グループ全体を支えるデータの力:Snowflakeで実現、進化するマーケティング基盤 #SWTTokyo25

[レポート]グループ全体を支えるデータの力:Snowflakeで実現、進化するマーケティング基盤 #SWTTokyo25

2025.09.12

さがらです。

2025年9月11日~2025年9月12日に、「SNOWFLAKE WORLD TOUR 2025 - TOKYO」が開催されました。

https://www.snowflake.com/ja/world-tour/tokyo/

本記事はセッション「グループ全体を支えるデータの力:Snowflakeで実現、進化するマーケティング基盤」のレポートブログとなります。

登壇者

  • 清水 甲太郎 氏
    • 株式会社西武ホールディングス
    • DX・マーケティング戦略部
  • 山本 桂輔 氏
    • 株式会社西武ホールディングス
    • 情報システム部

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会社紹介&マーケティング基盤について

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  • 事業内容
    • 不動産、ホテル・レジャー、都市交通、グループ80社で世界に対して事業を展開
  • 戦略
    • 色んなグループのデータを持ってきて、どういった方が横断してサービスを使っているか、この調査のために基盤を構築しようと考えた

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  • 今の基盤のアーキテクチャ
    • マーケットプレイスのデータ、各事業のデータ、これらを全てSnowflakeに持ってきている
    • アウトプットとしては、BIやMAツールへの連携など

会社間を超えた情報の取り扱いをどう乗り越えたか

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  • ダイナミックデータマスキング
    • この機能を用いてデータセキュリティの制御を行っている
  • 扱うデータの種類
    • 個人情報、機密情報、各事業も別れており、多種多様
  • ダイナミックデータマスキングの活用
    • 使うテーブルは1つだが、人によって権限を分けることで、データを見れるレコードを動的に制御している

外部データをどう取り入れたか

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  • 使用している外部データ
    • 人流データを購入して使っている
    • 無償のデータも利用している(祝日などの情報が入ったカレンダー情報など)
  • Marketplaceのメリット
    • 利用者にストレージコストがかからない

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  • BIツールでの活用事例
    • 200億レコードの人流の動きのデータを使っている。この規模のデータがコピー不要で可能なのは、データ領域の経験がある人からすると有り難みを感じるのではないか

Streamlitを用いたデータカタログの展開

  • データカタログを使い始めての評価
    • 正直に言うと、20%程度であまり使われていない(周知や教育が足りないかもしれない反省はある)
  • 利用者にアンケートを行った
    • ポジティブな意見としては、「あったら便利」など
    • ネガティブな意見としては、Snowflakeと別に認証が必要、データが古い、などの意見がある

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  • Streamlitを用いたデータカタログの作成
    • 4日ほどで作成、「やってみよう」と考えてすぐに作ることができた
    • 複雑な設定や環境準備が不要で、構築できる。スモールスタートで始めることができる

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  • Cortex Analystの活用
    • 日本語で問い合わせをすることで、データ分析やSQL生成を行ってくれる
    • データカタログにCortex Analystを用いた分析機能を追加、まだ検証段階だがリリースして使ってもらって反応を見ることで改善をしていきたい

顧客の声の分析

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  • 技術者目線で使ってみたいなと思い、SENTIMENT関数を試してみた
    • データはもともとあるので、SQLでSENTIMENT関数を使うだけで感情分析できる
  • AI_FILTER関数も試している
  • 顧客の声分析の実践
    • 海外の口コミを翻訳、日本語化した口コミをSENTIMENT関数で感情分析、ということをSQLだけで簡単に実装できる

所感

私の中でもSnowflakeの推し機能をフルに使った事例登壇で、うんうんと頷きながらセッションを聴講していました!

データのアクセス制御も、AIを用いた翻訳や感情分析も、SQLベースで簡単に実装できるのがSnowflakeの良さですよね。

こちらの登壇で使われていた機能はSnowflakeの無料のトライアルアカウントでも利用することができますので、気になった方はぜひ触ってみてほしいです!

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