問題解決における対症療法と根本対応

2023.03.14

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
なにか問題が発生したとき、その対応は一時的なものと恒久的なものにわかれます。
今回は一時的な対応としての対症療法と恒久的な対応である根本対応についてまとめます。

対症療法とは?

対症療法とは、一時的に症状を抑えるための対応です。
例えば、部門の方針がわからずに質問してくるメンバーの要望に毎回回答するのは対症療法にあたります。

根本対応とは?

根本対応とは、問題を根本的に解決するための対応です。
例えば、部門の方針がわからず質問してくるメンバーがいたら、いつでも確認できるように部門のポータルページからすぐ辿れる位置に部門方針を言語化し、いつでも確認可能にするのは根本対応にあたります。

対症療法と根本対応の使い分け

問題を根本的に解決できる根本対応が理想ですが、
  • 問題を引き起こしている「原因の仮説」が浮かばない
  • 問題を引き起こしている「原因の仮説」は浮かんだが、解決までに時間がかかる
といった場合に、まずは目の前の事象を解決するために対症療法を用いることになります。

アンチパターン

アンチパターンとして「根本対応が必要な問題にもかかわらず、対症療法のみをする」という選択があります。
この場合、問題は解消していないので、しばらくして再び問題が発生し、再度対症療法を実施することになります。
このアンチパターンに陥っているかどうか把握する手段としては
  • 問題発生時に根本対応が必要な事象であるか確認する
  • 問題が繰り返し発生しているか確認する
などがありえます。
「問題発生時に根本対応が必要な事象であるか確認する」に関しては、インフラ周りでいうところのポストモーテムにあたるふりかえりの活動が有用でしょう。

まとめ

今回は一時的な対応としての対症療法と恒久的な対応である根本対応についてまとめました。
アンチパターンの例にもありますが、物事のパターンを見抜くことができると根本対応の必要有無に気づくことができます。
はじめのうちは、繰り返し問題が発生してからパターンに気づくケースが多いかもしれません。慣れてくると問題が発生するプロセスを見抜き、繰り返しの構造を見抜くことで事前に予期することができるようになるでしょう。

関連情報