「システム設計の謎を解く」社内読書会#6

「システム設計の謎を解く」社内読書会#6

Clock Icon2013.08.04

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こんにちは、たごまさゆきです。
「システム設計の謎を解く」読書会第6回の様子を紹介します。

今回は本書のレビューをされた、てらひでさん(@terahide27)が見学にいらっしゃいました。

第6回の様子

今回は第3章の最後、3.4節を読みました。
この節では「共通設計で整合性を高める」ということで、「画面共通」「帳票共通」「バッチ共通」「DB共通」「メッセージ共通」について、例を挙げながら解説されています。
内容盛りだくさんな分、約30ページもあるので結構ボリュームがあります。

システム設計の謎読書会06-01

システム設計の謎読書会06-02

システム設計の謎読書会06-03

読後の議論ではこんな話をしました。弊社の仕事はUIまわりが多かった事もあって、画面共通についての話題が多かったように思います。

  • B2C(のWebシステム)では動作環境のブラウザをしぼるのは難しいとあるが、本当にそうだろうか?
  • マーケティングの観点からは、対象ユーザーが幅広い方がよい。ただ、最初は1ブラウザのみでリリースして、徐々に広げていくというのはアリ
  • サービス自体が魅力的ならば、動作環境をしぼってしまえるか
  • 対応ブラウザを曖昧にしたまま進めて、あとで死んだ事があった
  • 命名規則が決まっていると、実際に名前を考えるときも楽
  • 書かれている内容は、普段も考えている事ではあるが、意識してやっているか、メンバーで共有できているかというとあやしげ
  • この節の項目をリストとしてしておけば、何をやるのかみんなわかるし、漏れも防げそう
  • エラー処理の共通設計も決めておかないと、後でみたら処理がバラバラになっていたとかよくある話
  • 最近は、設計書を何で書くのがイケているのか
  • やる事だけでなく、やっちゃいけない事(禁止事項)もきめておきたい(赤は使っては行けない、とか)
  • コード体系を決めるのはセンスが必要と思う
  • 整合性にはこだわりたい。一家言あるので1時間でも語れる
  • 作る側にとって整合性がとれている事は大事。では使う側にとって整合性がとれていることのメリットは何か

整合性にはこだわるすどーさん

システム設計の謎読書会06-06

せっかくてらひでさんに来ていただいたので、参加者からの質問に1問ずつ答えていただきました(無茶ぶりスミマセン)。

  • Q.レビューで指摘したポイントは?
  • A.第一稿をレビューしたときに、著者の考え方を知っている人でないとわかりにくいと言った
  • Q.どの辺の読者をターゲットにしていたのか?
  • A.著者によれば、一通りのシステム開発業務を経験した3年生くらいの技術者
  • Q.色がピンクになったのはどうして?
  • A.最初は青かった。検討した結果、表紙がピンクになったので全体的にそうしたらしい。優しい感じも狙ったとのこと

最後にてらひでさんから本書の意図についてお話いただきました。
「よく設計書を書くための本と誤解されるが、そうではなく設計の考え方を示している」
「キーワードは粒度、網羅性、整合性」
システム設計の謎読書会06-05
てらひでさん、ありがとうございます。また遊びにきてください。

次回

次回は8/9(金)に開催します。第4章に入り、4.1節、4.2節を読む予定です。

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