Tableau 2018.1 新機能紹介:階層構造をフィルタに適用出来るようになりました #tableau

Tableauの新バージョン『2018.1』は現在ベータ版としてその情報を公開していますが、その中の新機能である『階層構造をフィルタに適用』について当エントリではその内容を紹介したいと思います。
2018.04.23

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Tableau製品は現在バージョン2018.1がベータ版として試用可能な状態となっています。v2018.1ベータ版試用終了の旨が通知されていたのでもうじき正式リリース版も利用可能となる事が予想されますが、当エントリではそんなTableau 2018.1バージョンの機能を正式版リリースを前に少し先取りしてご紹介してみたいと思います。

当エントリで紹介する内容は『階層構造のフィルタ適用』です。

階層構造をフィルタに適用出来るようになりました

当エントリで紹介する機能を紹介する前に、まずは『階層』の機能そのものについておさらいしてみます。

階層とは

Tableauでは、日付項目の場合であれば『年/四半期/月/日』といったようにTableau側で自動的に分類を認識し、ドリルダウン出来るようになっています。(認識された項目の場合、項目名左横の[+]をクリックする事で任意の内容をドリルダウンして展開出来るようになります。)

この『階層』構造は、任意の構造を用いたものをカスタムで作成する事も可能です。ドラッグアンドドロップでとても簡単に作成する事が出来、業務に即した形のカテゴリ構造を作り上げる事が出来ます。

階層構造をフィルタに適用:実践

今回このエントリで紹介する内容は、この『階層』をフィルタにそのまま適用出来るようになりましたよ、というものです。

似たような挙動を示す作りとしては、以前当ブログで投稿した以下のエントリと同様のものとなります。こちらの手順では対象となる要素全てに対して設定を行う必要があり、若干の手間になっていましたがその部分がより手軽になった、という感じですね。

では実際に確かめてみましょう。上記で作った『地理情報』に関する区分けのカテゴリ項目で作った階層の項目それぞれを『フィルタとして表示』させます。

手順としてはこれだけで完了です。フィルタ表示させた項目の設定を見てみると、既に『階層内のすべての値』にチェックが入っている事が確認出来ます。

この設定が為されているフィルタの場合、作成した『階層』で絞り込み検索を行ったのと同じ挙動を示すようになります。関東地方を選択すると関東地方配下の都道府県と市区町村が表示され、

更に(関東地方配下の)神奈川県を選択すると神奈川県内の市区町村のデータが表示されるようになります。

まとめ

以上、Tableau 2018.1バージョンの新機能『階層構造のフィルタ適用』のご紹介でした。

『階層』構造はデータを可視化・分析していく上で非常に使い勝手の良い機能・仕組みですが、これをそのままフィルタにも適用出来るというのはイメージとしても直感的に分かり易いですし、また任意の範囲で絞り込み表示が出来ているのでパフォーマンス的にも(階層による絞り込み表示を行わなかった時と比べて)向上する事が見込めます。積極的に使っていきたい機能ですね。

Tableau 2018.1バージョンの新機能については以下のシリーズで適宜その内容をご紹介して行きたいと思います。