Tableau 2019.3 新機能紹介:空間計算:二点間の距離が算出出来るようになりました #tableau
日本時間2019年09月18日(水)、Tableauの最新バージョンとなる「v2019.3」がリリースされました。
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— Tableau Software (@tableau) September 18, 2019
当エントリでは、バージョン2019.3の新機能の中から『空間計算:距離』についてご紹介したいと思います。
Distance関数で二点間の距離が算出出来るように
Tableauの公式ドキュメントにおける関数の記載がある箇所は以下となります。
関数で利用可能な設定等の情報は以下の通り(公式ヘルプより転載)。
関数 | Distance |
構文 | Distance(geometry1,geometry2,"units") |
定義 | 2つのポイント間の距離を指定された単位で返します。 サポートされている単位名は、 ・メートル ("meters"、"metres"、"m") ・キロメートル ("kilometers"、"kilometres"、"km") ・マイル ("miles") ・フィート ("feet"、"ft") です。 この関数はライブ接続でのみ作成することができ、 データ ソースが抽出に変換された場合も引き続き機能します。 |
では早速試してみましょう! サンプルで以下2点の位置を示す緯度経度情報を用意しました。1つは弊社岩本町オフィス、そしてもう1つは弊社運営のカフェ『Developers.IO CAFE』の位置情報です。
名前(所在地),住所(所在地),緯度(所在地),経度(所在地),名前(目的地),住所(目的地),緯度(目的地),経度(目的地) クラスメソッド 岩本町オフィス,イトーピア岩本町ANNEX 3階・5階,35.694009,139.777574,Developers.IO CAFE,東京都千代田区神田須田町2−25 Gyb秋葉原1階,35.696708,139.774673
まずはじめに、所在地及び目的地に定めた緯度経度情報から『点』の情報をMakePoint()関数を使って作成します。
そして次に、その二点間を結ぶ『線』を、MakeLine()関数を使って作成。
合わせて、その二点間を結んだ『距離』を、今回新登場のDistance()関数を使って算出します。今回の場合はそこまで距離が遠くないので、単位はメートル(m)としました。
『二点間の距離』をラベル表示させた上で地図上に表示させてみた例が以下となります。直線距離では、岩本町オフィスからDevelopers.IO CAFEはおよそ400メートル(398.3m)あるようです。
Tableauのその他地図機能を使って、距離が正しいものかどうか確認してみます。Tableauでは『地図のスケール』や『半径算出』の機能が既存バージョンで利用可能となっています。半径で200m→直径で400mなので距離的には合ってそうですね!
- Tableau 10.2 新機能:動的な地図縮尺が利用可能になりました #tableau | DevelopersIO
- Tableau Map新機能『半径選択』と『投げ縄選択』について|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #20 #tableau | DevelopersIO
もう一例、今度はもっと縮尺の大きなものとしてキロメートル単位での距離算出を確かめてみたいと思います。所在地は変わらず岩本町オフィス、目的地を弊社札幌オフィスとして進めてみます。
名前(所在地),住所(所在地),緯度(所在地),経度(所在地),名前(目的地),住所(目的地),緯度(目的地),経度(目的地) クラスメソッド 岩本町オフィス,イトーピア岩本町ANNEX 3階・5階,35.694009,139.777574,クラスメソッド 札幌オフィス,北海道札幌市中央区北3条西1-1-1 札幌ブリックキューブ10階,43.065727,141.35452
実施手順は上記同様、最後の『距離算出』の部分で単位をキロメートル(km)として表示します。
表示例はこんな感じです。岩本町〜札幌オフィス間はおよそ830kmあるということが分かりました!
まとめ
というわけで、Tableau 2019.3新機能『空間計算:距離』のご紹介でした。
Tableauでは少し前から空間情報に関する機能が充実してきていますが、今回の『距離算出』もまた便利な機能となりました。上手く活用していきたいところですね!