Tableau Tips: 表示メジャー項目をパラメータコントロールと計算フィールドを使って切り替える #tableau
小ネタです。
小ネタではありますが、割と使い勝手が良く、アイデア次第ではかなり便利な使い回しテクニックだと思いますので、エントリとして書き起こしておこうと思います。
ここでは『時系列』のグラフを例として話を進めます。
通常グラフを作る際、片方(列)に日付項目、もう片方(行)に数値項目を配置し、時系列に沿った形で数値の移り変わりを見て行く、という形で進めて行くかと思います。この時に『日付の項目はそのままで、もう片方の数値項目をそれぞれ見たい』という要望が上がるのもまぁ良くある事でしょう。
その際、パッと思いつく方法としては以下の様なものがアイデアとして挙げられるかと思います。
- (案A).『列:日付項目、行:数値項目A』『列:日付項目、行:数値項目B』...の様に、行の数値項目が異なるグラフを表示するビューを個別に作成、ダッシュボードで纏める
- (案B).『列:日付項目、行:メジャーバリュー』を配置、『メジャーネーム』で情報を色分けする等して一度に数値項目を表示させる
- (案C).『列:日付項目』とし、行に表示する項目は動的に切り替える
当エントリでは、(案C).の実現方法について解説を行います。
(案A).個別にビューを作成
とその前に、残りの案2つについてもどんな感じのものかについて軽く触れておこうと思います。(案A).については至ってシンプル、"メジャー項目数分、個別にビューを作成する"です。以下の様な形でビューをそれぞれ作成し、ダッシュボードで纏めて一覧します。フィルタ等でそれぞれのビューを連動させる事も可能です。
(案B).メジャーバリューとメジャーネームを活用
2つ目、(案B).が、メジャーバリューとメジャーネームを活用する方法です。これらの要素はTableauで表示されているメジャー情報を一括して扱う事が出来るもので、使い方によってはビュー作成作業がだいぶ効率化する事が出来ます。数値項目の軸が比較的数値規模が同じで、且つそこまで多くない種類をいっぺんに見たい、という場合であればこれで十分事足りるかと思います。逆に、数値規模がかけ離れ過ぎていたり、または数値項目の種類が多くなってしまうと視認性が悪くなってしまう事が予想されます。
(案C).パラメータコントロールと計算フィールドを活用
3つ目、本題となる(案C).の実現方法は『パラメータコントロールと計算フィールドを活用』するというものです。以下、手順を追って説明して行きます。
まずは選択肢を構成する『パラメータコントロールの作成』から。パラメータの作成を選択し、
以下の様な形で、文字列情報の選択肢を作成します。
次いで、選ばれた選択肢と数値項目を連携させる計算フィールドを作成。
以下の様な形で、パラメータコントロールの情報を関数内の条件として活用し、その選択された内容が何かによって、数値項目を返す、という方法を使います。
行の数値項目を配置する際に、従来の数値項目では無く、上記計算フィールドを配置する事によって、パラメータコントロールで選ばれた内容を動的に指定、表示する事が出来るようになります。以下は『単価』を選択した時の内容。
同様に『売り上げ』、
『宣伝費』と、選んだ項目によって表示内容も切り替わっている事が確認出来ました。
まとめ
以上、パラメータコントロールと計算フィールドを活用した、数値項目の動的切り替えに関するご紹介でした。冒頭でも言及しましたが、このテクニックはアイデア次第で結構使えるものだと個人的には思っています。上手く活用して頂ければ幸いです。