Tableau 9.2 新機能紹介: Desktop – UXの改善 軸目盛りの固定化、総計セルの位置変更他
この度、Tableauの新しいバージョン『Tableau 9.2』が各種プロダクトでリリースされました。
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当エントリでは数あるTableau 9.2の新機能の中から『Tableau Desktopの表示項目に関する機能の改善』についてご紹介して行きたいと思います。
目次
"総計"項目の表示位置制御
従来のバージョンの場合、[分析]→[合計]から以下の『行の総計を表示』『列の総計を表示』を選択する事で、
この様な形で総計情報を表示する事が可能となっていました。
9.2からは『行合計(左方向)』『列合計(上方向)』という項目が増えました。これを選択する事で、
以下の様に総計情報を表の始点となる『左上』の方に寄せる事が可能となります。
以下は公式の関連エントリ。表形式のものだけかと思ってたけどこういうグラフでも総計が出せるんですね。という事で画像も引用させて頂きます。
ラベル表示のオプションがより多彩に
ラベルオプションは従来のものより表示に関する選択肢が格段に増えました。『ラベルにマーク』の部分がこの様に選択肢が増え、
データの内容に応じて様々な見せ方を選べる様になっています。
軸の最小値・最大値の固定表示が可能に
こちらは地味に嬉しい機能。縦軸・横軸が表示されるグラフの場合、データの内容に応じてその上限値・下限値が変動してしまい、この部分についてはTableauで自動認識・処理してしまうためにユーザーの意図した範囲、尺度では見せる事が出来ませんでした。例えば以下のデータ。売り上げ情報を全ての地域で見せている時は売り上げの上限は7000万に近い値となっていますが、
関東で絞ると1600万ほど。
また、九州で絞ると1100万程となり、縦軸の『売り上げ』の部分はデータの内容に応じて臨機応変に変わってしまっています。
9.2では軸部分を右クリックして編集する画面で、以下の様に軸の固定表示設定が出来るようになっています。全国での上限が7000万近くだったので、ここでは0〜7000万の固定軸で設定してみます。
すると、以下の様に全国(すべて)を選んでも、
他の地域を選んでも、軸の範囲は変わらず、その分表示内容もその縮尺に合った形で表示される様になりました。
『最近使った色』の保持
こちらについてはそのまんまですね。なので公式ページのスクリーンショットを貼って済ませます。MS Office製品等でも良く見られる、普段良く使っている色の情報をカラーパレットに履歴として並べておいてくれるアレがTableau 9.2でも実装されました。
ツリーマップの階層構造表示対応
ツリーマップの表示に於いても改善が為されています。ツリーマップを大分類・中分類となるような項目を使って構成する場合、項目毎の区分け的なものは特に無く、若干見づらい状況ではありました。
9.2では、その区分け的な要素として微妙な空白のラインが要素間に配置されるようになり、"この部分で一つの区切りとなっている"という事がひと目で分かる様になりました。
データペインでの項目検索が容易に
データペイン上での項目は数が多くなってくるとスクロールもしなければならず、項目を探すのもちょっとした手間でした。Tableau 9.2では、この部分についても改善がなされ、項目のインクリメンタルサーチが可能となっています。
まとめ
以上、Tableau9.2新機能、画面表示項目におけるUX面の改善ポイントについてのご紹介でした。決して大きなポイントでは無いですが、分析作業を行なう上でも便利で気の効いたポイントが多いですね。こちらからは以上です。